BEGIN スペシャルフォト・インタビュー

昨年、メジャーデビュー25周年を迎えたBEGIN。桐谷健太出演のTVCMに提供した「海の声」(作曲を島袋優が担当)が大ヒットするなど、その豊かな音楽性に改めて注目が集まっている彼らが11月12日(土)に千葉・青葉の森公園芸術文化ホールでスペースシャワーTV×J:COM主催の完全招待制スペシャルライブを開催、その模様が生中継される。そこで今回はBEGINのメンバー3人に25周年の手応え、スペシャルライブに対する意気込みなどを伺いました。

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BEGIN LIVE SELECTION

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10月24日(月) 13:00~14:00 他

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「音楽やバンドは自由にやれる」というところを観てほしい

――BEGINのみなさんは昨年、メジャーデビュー25周年を迎えられました。ブルース、沖縄民謡、レゲエ、ハワイアンなど、さまざまな音楽を吸収してオリジナリティーあふれる楽曲を生み出してきたわけですが、振り返ってみるとどんな25年でしたか?

そのときどきで一生懸命にやってきたという印象ですね。いままでのアルバムを聴いてみると「もうちょっとこんなふうにしかったな」と思うこともあれば、「一体、何をそんなにこだわっていたのかな?」とわからなくなることもあるんですけど。

そうだね(笑)。

急にメジャーデビューが決まった感じだったから、その後からいろんな音楽を聴いて吸収したところもあるんです。そういう意味では、いろんな音楽を探しながら、模索していたのかもしれないですね。

BEGINはバンドでありながら、ライブではサポートメンバーが付いてくれたり、ときには「3人だけでやってみよう」ということもあって。とにかく「ライブに来てくれた方々に楽しんでもらいたい」という気持ちでやってきたんですよね。

いろいろなミュージシャンや音楽との出会いもありましたからね。そのなかで「これは自分たちに合うのかな?」と考えながら、いいと思ったことに向き合ってきて。それはレコーディングもライブも同じです。

あと「ミュージシャンの先輩たちに怒られちゃいけない」みたいな感じもあるんですよ(笑)。ブルースで言えば、憂歌団、上田正樹とサウス・トゥ・サウス、石田長生さんをはじめとする関西のブルースシーンのみなさんの背中を追いかけてきたところもあるし、沖縄の島唄、民謡などでは「僕らはどこの流派にも属してません」「“遊び三線”を引き継いでいます」なんて言いながらやらせてもらって。ハワイの音楽もひとつの出会いでしたね。ライ・クーダーの音楽でハワイアンを知って、ギャビー・パヒヌイに憧れていたんですけど、ハワイで日系人の方々とお会いして、「日本とハワイはこんなにも近しいのか」ということを感じて。そんな経験のなかで「お手本をなぞらなくてもいい。自分たちがやりたことをやることがお客さんに喜んでもらえることになる」って腹が決まったところもあるんですよね。

「海の声」はみなさんに育ててもらった気がしています

――去年から今年にかけて大ヒットした「海の声」(作詞:篠原誠 作曲:島袋優 歌唱:桐谷健太)もたくさんのリスナーとの出会いのきっかけになったのでは?

みなさんに育ててもらった気がしていますね。いろいろな方がカバーしてくれたり、素直に“うれしい”という気持ちが大きいです。BEGINのライブでは僕が歌ってるんですが、いまだに「ホントに歌っていいのかな?」と思いますね(笑)。

――2016年はそれぞれのソロ活動を展開。10月からはBEGINの新しいツアー「BEGIN コンサート 2016-2017」がスタートします。

まだ具体的なことは何も話していないんですが(笑)、25周年を終えて、それぞれのユニットやイベントがあって、僕もソロアルバム(「48」)をリリースさせてもらって。はっきりと“別々の活動をやって、また集結する”というのは初めてなので、これからのツアーがどうなるか楽しみですね。

とは言っても、3人ともずっと会ってるからね(笑)。一区切りという感じもそんなになくて、ずっとつながっているというか。僕たち、あんまりスケジュールも把握してないんですよ。近くになってから「あ、次はこれか」っていう感じで向き合うっていう。

レコーディングもそうですね。いつもギリギリまで曲が出来ないので(笑)。

僕らみたいなバンドは、音楽だけに集中していたらできない気がするんですよ。友だちのイザコザに巻き込まれたり(笑)、地域のいろんなことに参加させてもらいながら、音楽を続けていく方がいいなって。自分が子どものときに思い描いていた手が届かないアーティストのイメージではなくて、八百屋さん、散髪屋さん、電器屋さんと同じような身近な職業として音楽をやらせてもらってる感じもあるので。よくスタッフの方に「え?」って驚かれるのが、たとえば「この日にテレビの収録が入ります」って言われて「その日は友達の結婚式だから」って答えたりするときなんですよね。「どこを断ればいいんだろう?」と考えると、やっぱり「友達の結婚式を優先しよう」って。そうしないと自分たちの音楽は守れないんじゃないかなって思うし、そのバランスは25年のなかでできてきた気がします。

沖縄に限らず、田舎になればなるほど、縁というものがたくさんあると思うんです。親戚だったり、となりのおばちゃんだったり。僕らは石垣の小さな島で育ったから、余計に「この日は仕事だから」って割り切れないところがあるのかもしれないですね。そこは意識しないでも大事にしていると思います、3人とも。

そうだね。

そういうところは変わらないですよね。これは何年か前の話なんですけど……石垣島に防波堤があって、そこは自分たちが夢を語ったり、恋の話をしていたところなんですね。そこに行ってみたら、地元の高校生がケータイで話をしながら笑ってたんです。コミュニケーションのツールはどんどん変わってるけど、話している内容は大して変わってないんだろうなって。僕らがデビューした頃はケータイ電話を持っている人は少なかったし、ダウンロードなんて言葉もなくて。いまはCDが売れないなんて言われてますけど、大事なものは変わらずにあると思います。

会場だけでなく、テレビで観てくれる方とどうつながるか

――親戚の集まり、友達の結婚式などでも、音楽は生まれますからね。

そう、音楽の力は大きいと思います。ただ、僕らの場合は与えるだけでは回っていかないんですよね。CDを出してライブをやらせてもらって、そこでみなさんからいろんなものを受け取って、また歌にして返して。その循環がないと進んでいかないバンドなんです。

――では、11月12日(土)に千葉県・青葉の森公園芸術文化ホールで開催されるスペシャルライブについて聞かせてください。J:COM加入者250組500名を招待するライブになりますが、応募される方から当日演奏してほしい楽曲のリクエストを募集しています。

それはいいですね!

ありがたいですね。その日のライブは会場だけではなくて、テレビの画面を通して、お茶の間で観てくださる方もいて。その環境をどう楽しめるか?ということだと思うんですよね。BEGINのライブを観てくれた方から「間違えたり、途中で曲をやめたりするんだ?」「テンポ速い曲もある!想像していたのと違う!」みたいにビックリされることもあるんですけど(笑)、そういう臨場感だったり、「音楽やバンドって、自由にやれるんだよ」というところを観ていただきたいな、と。

具体的なライブの内容は何も決まってないですが(笑)、会場のお客さん、テレビを観てくださる方とどうつながるか?ということは考えていきたいですね。いつもの僕たちの演奏を感じてもらえればいちばんいいと思います。

出来たてホヤホヤの新曲(10/26発売のシングル「網にも掛からん別れ話」/東海テレビ・フジテレビ系全国ネット 大人の土ドラ「とげ 小市民 倉永晴之の逆襲」主題歌)も演奏したいと思ってるので、僕らも楽しみです。ゆっくりお酒でも飲みながらテレビの前で楽しんでもらえるといいですね。

自分たちにとっても良い機会なので、楽しみながらやりたいです。

そうだね。若い世代の人たちにもブルースや島唄を楽しんでもらえる時代になってきたし、僕らも背伸びすることなくお伝えしたいなと。それをのんびり眺めてもらえたらうれしいです。

撮影/浜野カズシ
取材・文/森朋之

SPACE SHOWER TV × J:COM BEGIN Precious Live<J:COMテレビ>

放送日程

2016年11月12日(土)
17:30~18:30(予定)

※生中継はライブの冒頭約1時間を予定。
※放送時間は若干前後する可能性があります。

スペースシャワーTVでは、2016年12月18日(日)21時より90分の特別番組として放送決定!

「J:COM テレビ」の視聴方法

J:COM対応済みの建物にお住まいならどなたでも無料でご覧いただけます。

札幌・仙台・関東エリア「地上デジタル 10ch」、
関西・福岡・北九州エリア「地上デジタル 12ch」、下関エリア「地上デジタル 111ch」、
熊本エリア「地上デジタル 11ch」
※約1360万世帯で視聴可能 / 2016年7月末時点

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