夏木マリ×秋吉久美子インタビュー
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Fri, 21 Jul 2017 09:12:34 +0900
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『フュード/確執 ベティ vs ジョーン』オフィシャルインタビュー 夏木マリ×秋吉久美子 『フュード/確執 ベティ vs ジョーン』オフィシャルインタビュー 夏木マリ×秋吉久美子

夏木マリと秋吉久美子が豪華“吹き替え”初共演!
大女優の“確執”とは!?

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テレビ界のアカデミー賞とも称される「エミー賞」。第69回エミー賞に作品賞含む18ノミネートされた、ライアン・マーフィ製作の話題の海外ドラマ『フュード/確執 ベティvsジョーン』(日本語吹替版)がスターチャンネルで10月から独占放送される。ミステリーホラーの傑作映画『何がジェーンに起ったか?』(1962)の裏で繰り広げられた往年の大女優ベティ・デイヴィスとジョーン・クロフォードの激しいライバル関係を2大オスカー女優のスーザン・サランドンとジェシカ・ラングの競演で描く本作。その吹き替えで初共演を果たした夏木マリと秋吉久美子に見どころを聞いた。

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―― まず最初に、ここまでのアフレコを終えられたところで、感想をお聞かせください。

【秋吉久美子】難しいですね。感情を入れると声が高くなっちゃう。私の声は日本人の中ではアルトと思っていたんですが、画面に合わせると案外声が子供っぽくって。ワンオクターブ下でキープしながら、さらに感情を入れるというのがすごく難しいですね。

―― 秋吉さんは、今回、ドラマの吹き替えは初めてでいらっしゃるということですよね。

【秋吉久美子】はい。しかもスーザン・サランドンの吹き替えですよ。この作品では実力を兼ね備えた俳優が、エネルギーを持って演技をし続けているわけで、その存在に対してずっと向き合うというのは、こちらも凄いエネルギーが必要だなと思います。

【夏木マリ】まず、私は声の仕事というのはすごく好きなものですから、今回も楽しんでやらせていただいているのが1つ。あと、私たちがヴォイス・キャストをしているジェシカ・ラングとスーザン・サランドンという俳優さんの演技が非常にすばらしいので、演技も「あっ、こうするのね」と参考になったりもしていますし、非常に良いドラマにめぐり会ったなと思っています。

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―― ありがとうございます。作品全体のストーリーがどうなっていくのかはまだご存じないということでしたけれども、現時点では、どのようなご感想をお持ちでしょうか。

【夏木マリ】誰しもが興味のあるハリウッドという、そして映画産業の中の良い時代の話なので、私も俳優として興味がありますし、視聴者の方もきっとそれ以上に興味がある題材だと思うんですね。
 作品としては素晴らしいチームが仕上げているので、女優という職業のシリアスな話だけれどもコメディータッチな部分もあったりとか、すごく面白くできていると思います。

【秋吉久美子】45年間女優をやっていますが、私、結構声を褒められるんですよ。特徴的なステキな声だねって。アハハ。その声をあんまり使えないというか。「あれ?画面を見ると思ったのと違うな」というのも、新しい経験ですね。
 この仕事で何度も何度も同じシーンを見ていても全然飽きない。演出もよければ、照明もいい、ファッションも面白いし、セットも素敵だし。それに、脚本もおもしろければ、2大女優の演技のぶつかり合いがまず見もの。脇役にいたるまで一人一人の役がとてもおもしろく作られている。
 それに、監督の立場とか、2人の女優の間を取り持ちながらプロデューサーがうまく立ち回ったりとか。そういう舞台裏まで本当に丁寧に描かれていて、毎回、何十回も見ているうちに面白いところを新たに見つけたりしてますよ。褒め過ぎてどこを褒めたかわからなくなりそうかも(笑)。でも、やっぱり全てにおいてこのドラマの演出がすばらしいなと。

【夏木マリ】いいですね。おもしろいですよね。

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―― ご自身の演じるジョーン・クロフォードとベティ・デイヴィスについて、前情報というか、何か印象をお持ちだったのでしょうか?また、実際演じてみていかがでしょうか。 それから役づくりについて教えていただければと思います。

【秋吉久美子】私は45年間役づくりをしたことはないんです。魂を捕まえてエネルギーを注ぎ込めば、それはきっと良いものになると思ってきた。それが今回、初めて声の役づくりをしてみて、こんなに大変なのかと改めて思いました。私が演ずるというか、声を当てるスーザン・サランドンという人の演技をリスペクトしつつ、身体のフォルムを伴わず声だけの演技を重ねるのは、難しいです。

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【夏木マリ】私は、ジェシカ・ラングもスーザン・サランドンも大好きな女優さんで、声を演ることになったこと勝手に運命を感じたんです。それで、台本をいただいて、本格的に本を読み込もうかなと思った日に、サム・シェパードが亡くなったってニュースがあって。サム・シェパードは、俳優さんとしても劇作家としても大好きで、ジェシカ・ラングがサム・シェパードとパートナーを組んだときに、とてもいい女優さんに変身していったでしょ。彼女のことは常に意識していたし、たまたまブロードウエーで「欲望という名の電車」を見たときに、彼女の細かい演技が印象に残ってたんです。
 だから、今回スーザン・サランドンとジェシカ・ラングのドラマということで、「うわー、私はどっちなのかしら!」と思っていて、どちらかといえば、スーザン・サランドンのほうが今までいただく役の感じだと思うんだけれども、あえてジェシカ・ラングの繊細な役のほうをやらせていただくということになって。逆にとても心が弾んだし、勉強にもなるし、どういうふうに自分が演技していくのか楽しみです。

【秋吉久美子】私は骨太のスーザン・サランドンの方なので、後から自分で自分の声を聞いてみて、あれ、今まで聞いたことない声だ、と思ったりもします。とても新鮮ですね。

【夏木マリ】声優という仕事は、やっぱり俳優とは別の技術ですね。

【秋吉久美子】ですよね。そんなのやってみるまで思いもしませんでした!

【夏木マリ】でも、私たちをキャスティングしていただいたのは、きっと俳優らしさを求められているのかなと思います。

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