今まさに役者の道を疾走している福士蒼汰。
「仮面ライダーフォーゼ」への出演で注目を集め、
NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」でブレイク。
その後も映画にドラマに活躍は続き、その勢いはとどまらない。
今回は昨年11月に公開された主演映画「神さまの言うとおり」のBlu-ray・DVD化が決定。
今もっとも脚光を浴びる若手俳優のひとりである彼が、
現時点で俳優業になにを感じ、何を目指しているのかに迫る。

「これほど自分の想像力を試される役は今までなかったかもしれない」

──物語ですが、何の罪もない高校生たちが、失敗すればすぐに殺される"デスゲーム"に否応なく巻き込まれていく。まず、この異色の設定の印象を、原作となった同名漫画を含め教えてください。

「それこそ僕にとっての祖父や祖母から、同年代もさらに下の世代も知っている"ダルマさんが転んだ"や"かごめかごめ"など、他愛もない子供の遊びを、こんな恐ろしいゲームに変貌させるなんて想像ができなくて。まず、その発想力が"すごいな"と思いました。
ただ、その衝撃に目が奪われがちですが、実は裏をきちんと読むと、平凡な日常にこそあるかけがえのない瞬間やリアルな"生"と"死"といった現代を生きる人々へのメッセージが隠されているんです。単なるエンターテインメントで終わらない社会派の目線もある作品だと思いました」

──演じられた高畑瞬は、どこか退屈な高校生活にあきあきしている。どこか刺激がほしいと思っている中で、この負ければ即死のゲームに巻き込まれて自身が成長していきます。この役にはどうアプローチしていったのでしょう?

「状況が一変したことで瞬はもって生まれた勘の良さや秘められた勝負強さを発揮してデスゲームを勝ち抜いていく。傍から見るとヒーローに映る。でも、僕も三池(崇史)監督も共通認識で思っていたのが、瞬の存在はあくまで普通の高校生ということ。
クラスの中でも目立たない存在である彼が、いろいろと葛藤していきながら、ぎりぎりのところで踏ん張って戦うからこそ、なにかひとつの真実が生まれて、誰かの心に届くのではないかと思いました。だから、ヒーローにならないよう、あくまでどこにでもいる高校生になるよう心がけました」

──CGのシーンも多く、相手役がいない中での演技が求められることも多々あって難しいところもあったのではないでしょうか?

「そうですね。これだけ相手役が目の前にいなくて、たとえば仮のまねき猫やコケシをイメージしながら演技をするというのは初めての経験でした。そういう意味で、これだけ自分の想像力を試された役は今までなかったかもしれません。正直なことをいうと、けっこう難しかったです。でも、なにか今まで自分が使っていなかった能力が引き出されるような感覚になるときもあって、すごくいい経験になったと思います」

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「出演した作品が1人でも多くの人に届くことが役者の願い」

──NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」以降、テレビドラマに映画に大活躍が続きます。現時点で、俳優業をどう捉えているのでしょう?

「フィクションという虚構の世界に身を置くわけですけど、作り物のシーンなのに真実が生まれる瞬間があれば、役者の心の中にも芝居なのに紛れもない本物の感情が生まれると思うんです。
なかなか言葉で表現するのは難しいんですけど、その何か真実が生まれる瞬間に立ち会えることが喜びというか何か満たされるところがあって。おそらくこれは普通ではあまり体験できないことなんじゃないかと。
あと、役を通して、いろいろな人間と出会えて、いろいろな世界を知ることができる。事実、この仕事をしていなかったら、これほどのいろいろな出逢いがなかったと思うので、その点も感謝しています」

──今、すごく忙しい毎日だと思うのですが、ちょっと休みがほしいなとか思ったりすることはありませんか?

「今はすべてが新鮮で大きな経験になっているので、仕事で忙しいことが、むしろ日々の生活の充実につながっています」

──そうやって役を演じて出演した作品が、今回のようにソフト化したときは、どんな気持ちで迎えるのでしょう?

「僕の場合、映画だったら劇場公開が、テレビドラマだったらオンエアーが終わるまでは少し冷静になれないというか。どうしても作品を客観視できないんです。それから時間を経てソフト化されたとき、ようやく作品を冷静に見ることができる気がしています。だから、ソフト化されたときは、出演者というよりもひとりの観客、ひとりの視聴者になって基本的には楽しんでいます。
まあ、"あそこはこう演じた方がよかったんじゃないか"などと、反省することもいっぱいあります」

──では、過去の自身の出演作品はけっこう見られますか?

「そうですね。時間を置くと、いい思い出にもなっていて、映画だったら特典のメイキングとか好きです。"あのとき、あんなこと考えていたな"とか、"あれ楽しかったな"とか思い出せて楽しいんです。あと、ソフト化されると、より多くの人が目にしてくださる。
DVDを購入いただいたり、レンタルでケーブルTVなどでの放送もそうですけど、より多くの人に見ていただける機会があるのは役者としてはすごくうれしいです。やはり、携わった作品がひとりでも多くの人に届いてくれるのが役者の願いですから」

撮影:伊東隆輔
ヘアメイク:佐鳥麻子(Nestation)
スタイリスト:杉浦 優(The VOICE)
取材・文:水上賢治

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福士蒼汰主演Blu-ray・DVDのご紹介
「神さまの言うとおり」

2015年5月20日(水)Blu-ray&DVD 発売
2015年5月13日(水)Blu-ray&DVDレンタル開始

STORY

とある高校の教室に突如ダルマが出現! ダルマが始めたのは、動くと首が吹っ飛ぶ"死"のダルマさんが転んだ。次々とクラスメイトが死んでいく中、なんとか生き残った高畑瞬(福士蒼汰)を待ち受けていたのは、次なる死のお遊戯だった…

Blu-ray スペシャル・エディション:6,800円+税
DVD スペシャル・エディション:5,800円+税
Blu-ray 通常版:4,700円+税
DVD 通常版:3,800円+税
発売元:講談社 販売元:東宝
神さまの言うとおり

©2014「神さまの言うとおり」製作委員会

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