生駒里奈 J:COMスペシャルフォト・インタビュー

乃木坂46の中心メンバーとして多彩な活躍を見せる生駒里奈。彼女の映画初主演作として昨年公開され、スマッシュヒットを記録したホラー映画「コープスパーティー」の続編となる「コープスパーティー Book of Shadows」が7月30日(土)に公開される。再び怨霊の棲む世界へと飛び込む主人公の中嶋直美を演じる彼女に、作品や役への思いや芝居に対する意気込みなどを聞いた。

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乃木坂46特集

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8月8日(月) 20:30~22:00 他

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「前作よりも成長した直美ちゃんを演じることを心掛けました」

――生駒さんは前作に引き続いて主人公の中嶋直美を演じられましたが、まずは「コープスパーティー」の続編が製作されることが決まった率直な感想は?

「前作を撮影している時、のんちゃん(前田希美=篠崎あゆみ役)たちが『続編ができたらいいね』みたいなことを言っていたんですけど、私自身は、自分が関わった作品で続編ができるなんて全然思っていなくて。続編ができることは前作のDVDのイベントの時に初めて知ったんですけど、みんなで喜びました。これもスタッフ、キャストみんなの力、観てくれた方たちがいてくれたからこそだと思うので、とてもありがたい機会に恵まれたなあと思います」

――台本を読まれてみていかがでしたか?

「すごく気持ち悪かったです(笑)。パート2になるとこんなにきつくなるんだなって。前作の時は初主演で、しかもお芝居の経験が浅いのに選んでいただいて、本当に申し訳ないという気持ちがあり、(台本を読んでも)そんなことが考えられないくらいに不安でしょうがなかったんですね。でも、続編である今回は、撮影前にワークショップに行ってエチュードをやったり、舞台の経験があるメンバーなどに『役作りってどういう風にするの?』といったことを一から教えてもらったりして、勉強しました。今回は、自分が役を作っていかなきゃいけないんだという気持ちで台本を読んだ分、前作よりもリアルに想像できたかな。『みんなに後れを取っちゃいけない、少しでもみんなに追いつけるように』という気持ちで撮影に臨みました。とは言え、エチュードや演技を習ったからといって、完璧にできたわけじゃないし、お芝居に関してはまだまだ勉強中なので、そんなに語るようなことはできていないんですけど…」

――今回の直美は、前作で悲惨な目に遭った友達を救うという決意を胸に、異空間「天神小学校」に自ら飛び込んでいきますが。

「前作よりも強い直美ちゃんになっているんですよね。すごくしっかりした感じになったなあって。台本を読んでいてもそう思ったので、そういう意味では彼女の成長した部分をしっかりと出さないといけないなと。セリフも一つひとつ"こういう気持ちなんじゃないか"と台本に書いたりして想像しながら演じました」

――演じていて難しかったのはどの辺ですか?

「冒頭で内側から感情があふれて涙が出るシーンがあるんですが、涙を出そうと思っても、その気持ちになろうと思っても、それがなかなか結び付かなくて。まだまだ未熟だなぁって改めて思いました。でも、撮影の最後のほうでは涙を出せるようになったので、今回の作品でそういった"気持ちを作る"という手前までは来られたかなあと思います」

interview 2

――恐怖の表情を浮かべたり、叫んだりするシーンはどうでしたか?

「お化け役の子も目の前にいるので(笑)、恐怖の表情はそんなに難しくなかったですね。悲鳴に関しては"ホントにこんなことがあったらどうなっちゃうんだろう"ということを想像しながら意識して作りました。以前、ボイストレーニングの先生から教えていただいた、喉の動かし方を活用して、がさつきのある悲鳴とか、あまり声を出さない悲鳴とか、一個一個考えながら出しました」

――現場の雰囲気はいかがでしたか?

「撮影本番になれば、みんな一斉にピッと演じる役になって、カットがかかれば『イエ~!』ってすぐに素に戻って(笑)。そんな空間にいるのがとても楽しかったですね。楽屋では新旧キャスト一緒に、みんなでおしゃべりをしていました。それくらいみんな自然に話せる関係になっていました」

――よくホラー映画の撮影現場では怪現象が…なんて話もありますが。

「私には特になかったですね。あ、喜多陽子(篠原世衣子役)ちゃんが『怖いから』と言うのでトイレに付いていったことがあるんですけど、その時に雨が降っていて。体育館がトタン屋根だったんですけど、そこに雨が落ちて音がするじゃないですか。それがやたらに響いていたのが怖いなあと思っていたんですけど、いきなり陽子ちゃんが『バスケのボールがダムダムする音に聞こえる』って言い出して…。その時は怖くなってダッシュで楽屋に帰りました(笑)。それ以外は特にないかなあ。私は霊感とかないので、ビビリなんですけど慣れちゃえば暗いところも一人で行けちゃいます」

――今作では乃木坂46の姉妹グループである欅坂46の石森虹花さんが篠崎ひのえ役で映画初出演し、生駒さんとはお芝居で初共演となりましたが。

「虹花ちゃんからしたら、初めてなところで緊張するのは当たり前だなと。少なくとも姉妹グループである私がたまたまいるから、そこは支えなくちゃいけないなって思い、時々様子を見に行って。お芝居のアドバイスをするような力はまだ自分にはないので、とりあえず『遠慮せずに大きな声で頑張ろう』ということだけ伝えました。私も前作でそれだけは心掛けていたので」

interview 3

――今回、"前作以上のものを"という気持ちで役に取り組まれて、演じることの面白さは体感できましたか?

「私はプライベートをしゃべったりすることがすごく苦手なんですね。でも、キャラクターという鎧を着るとちょっと自信が持てるというか。ちょっと安心してしゃべられるというか、違う人になれる。その感覚はすごく好きですね。お芝居も役というものがあるから頑張れるというか…。ただ、演じることの面白さを実感できたかと言えば、まだ自分はそこまでは達していないと思います」

――今後、女優として挑戦してみたい役はありますか?

「まだまだ胸を張って言えるほどにはなっていないですが、どんな役でもチャンスをいただいたら、それに対してしっかりと返せるような人になりたいなと思います」

――ところで、生駒さんは昨年の誕生日(12月29日)で20歳になりましたが。

「20歳ってもっと大人だなと思っていたんですけど…あまり何も変わらなかったですね(笑)。あ~、こんな感じなんだって、ちょっとガッカリしました(笑)。お酒はお正月に実家に帰った時、家族と一緒に初めて飲みました。20代になったからといって、あれもしたいこれもしたいというのはあまりないかなあ。それよりも今までやってきたことを継続していきたいし、乃木坂でもソロでも、一つひとつのことを見逃さず、気を引き締めてやっていきたいですね」

――最後に映画の公開を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

「今回、新しいキャストの方も多く入って、作品自体もグロテスクな描写や各キャラクターの気持ちもすごく複雑に出されていると思います。ただ怖いだけじゃなく、直美ちゃんたちの成長も見られるし、それぞれの関係性も変化しているので、夏のホラー映画としてぜひ『コープスパーティー Book of Shadows』を選んでいただけたらうれしいです!」

撮影:渡部孝弘
取材・文: 斉藤俊彦
メイク:松田蓉子

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映画「コープスパーティー Book of Shadows」

2016年7月30日(土)
シネ・リーブル池袋・立川シネマシティほか全国順次ロードショー
「ニコニコ」ネットシネマ同時公開

STORY

出演:生駒里奈(乃木坂46)、前田希美、池岡亮介、石川 恋、水石亜飛夢、JUN(BEE SHUFFLE)、喜多陽子、松浦愛弓、内藤穂之香、石森虹花(欅坂46)、青木玄徳
原作:Team GrisGris/5pb.Games(MAGES.)
監督:山田雅史
脚本:赤松義正 脚本監修:祁答院 慎
主題歌:今井麻美「砂漠の雨」(5pb.Records)
配給:ツインピークス/キャンター

直美が同級生らと呪いのおまじない「しあわせのサチコさん」を行って怨霊の棲む異空間「天神小学校」に飛ばされ多くの仲間を失ってから半年。直美は死んだ彼らを取り戻すべく、生き延びたあゆみとともに再び悲劇の舞台へ。同じおまじないで囚われた別の学校の生徒や、再会した仲間たちと生還への道を模索するが…。

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