メイジー・ウィリアムズ J:COMスペシャルフォト・インタビュー

アメリカはもとより世界で大反響を呼んでいるTVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」。"テレビの枠を超えた!"と称されるほど壮大な、このファンタジー作で、主要人物のひとりにいきなり抜擢され女優デビューを飾ったのが当時まだ14歳のメイジー・ウィリアムズだ。本作で一躍世界から注目の若手女優となった彼女が最新シーズンの放送を前に初来日。気になる“第六章”の見どころから自身の将来までを語った。

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出演が決まったときは信じられなくて。夢かと思ったわ(笑)

――もう5年ほど前の話になると思うのですが、この作品への出演を決まったとき、どんな気持ちだったか教えてください。

「兄や姉、父と母ら家族と休暇でキャンプに出掛けていたの。その帰り支度をしていたときに、エージェントから母の携帯電話に連絡が入って"決まったよ"と。もう全員、うれしくて飛び上がって、喜びを分かち合ったわ。たぶんキャンプ中の人々が"どうしたんだろう"と私たちのことを見ていたわ(笑)。その興奮のせいか、帰りの車の中で眠ってしまって……。目が覚めたとき、"あれ、さっきのはもしかすると夢?"と思って、焦ったのだけれど、家族から"本当よ"と聞いて、ひと安心したことは今でもよく覚えているわ」

――当時、まだ10代前半で撮影に臨むのも初めてのこと。しかもVFXやCGが主体となるシーンも多く、何もないところで、なにかあるように想像しながら演じなければいけなかったと思います。戸惑いや緊張はありませんでしたか?

「戸惑いがなかったら嘘になるけど、VFXのスタッフがコンセプト写真を見せてくれて、ここはこういうシーンでこういう風景になっていると詳しく説明してくれるの。それがすごく頼りになって、はじめは戸惑ったけど、すぐに納得して演じられるようになったわ。ただ、例えば実際に建物はないんだけど、前に館があるとしてパッと見上げるシーンがあったとする。その目線をどこの高さに合わせるか?となったとき、ひとりならばすぐ調節がつく。でも、複数の人間で見上げるとなったときはもう大変!それぞれイメージする高さが違うから、なかなか合わない(笑)。そういう大変さはあったわ。あと、舞台裏の話をすると、初めて現場入りしたとき、目の前に素晴らしいお城があったの。でも、触ってみたら、発砲スチロールにペンキを塗ったもの。作り物かと、がっかりしたわ(笑)。それから、例えばボートに乗るシーンなども、グリーンバックにちょっとしたパーキングで撮っていて。ほんとうにたいしたセットじゃない。でも、実際出来上がった映像を見ると、とてつもない迫力の映像になっている。当時、まだ14歳と幼かったこともあるけど、ほんとうにその映像のマジックに驚かされたわ。ほんとうに衝撃だった」

――第一章から好評を呼んでシーズンが重ねられていったわけですが、メイジーさんご自身はこのドラマの魅力はどこにあるかと考えていますか?

「まず、ドラマのある意味、定説を打ち破っていることじゃないかしら。たとえば、主要人物が5人ぐらいいたとして通常のドラマなら、5シーズンぐらいでそのうちのひとりがいなくなるのがパターンだと思うの。でも、『ゲーム・オブ・スローンズ』は、原作通りではあるのだけれど、いきなり主要人物のひとりが殺されてしまう。こんなドラマってめったにないんじゃないかしら。そういう大胆で斬新なチャレンジがあることがまず視聴者に支持されたような気がする。あと、こういったタイプのファンタジーの物語は、女性の支持をなかなか得られないことが多いのだけれど、『ゲーム・オブ・スローンズ』に関しては、私が演じたアリアをはじめ、すごく女性が共感を呼ぶ、女性キャラクターが多い。それも支持された理由だと思う。それから、ファンタジーであると同時に、ある意味、現代の人間や社会にもつながるシリアスな内容も今の時代にマッチしたんじゃないかと思うわ。よくある冒険ファンタジーとはひと味違う奥深いドラマである点も視聴者の心に届いた気がするわ」

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アリアに巡り合えたことにはほんとうに感謝している。

――いよいよ最新シーズンとなる「第六章:冬の狂風」を迎えるわけですが、明かせる範囲でいいので、どんな展開になるか教えてください。

「まず、これまでのシーズン以上に、いろいろなことが起きるの(笑)。もちろん血生臭い、骨肉の争いも起きるし、無残な殺戮も起きる。この先に何が起こるのか、待ち構えているのかわからない波乱の展開が待っていることは確か。ただ、脚本に全部目を通した私の印象としては、この第六章はついに壮大なストーリーのピークにきたというか。ここをピークに、このあと、怒涛のクライマックスへと突入していくのかなと感じる内容。曖昧な言い方になっちゃうんだけど、期待を裏切らないものになったと思うわ」

――盲目になるなど、演じられるアリアの身にもかなり大きなことが起こりそうですね?

「これまでもアリアはいろいろな困難に直面してきて、その都度、彼女は乗り越えて前進してきた。でも今回、彼女はほんとうにどん底を経験する。その中で、彼女は自分の弱さも欠点もすべてさらけだす。今まで、アリアというと意志の強くて、勇ましいイメージがあったけど、今回はちょっと違う。それをファンが果たしてどう受け止めてくれるのか今から楽しみなの。もちろん今までとは違うから受け入れられるか不安でもあるのだけれど、ファンがついてきてくれたら、こんなうれしいことはないわ。私自身は、アリアの強さと同時に弱さと欠点を深く理解したことで、彼女のことが今までよりもさらに好きになったわ」

――10代はアリア役に捧げたといってもいいと思います。やはり役を超えて、アリアは自身にとって特別な存在ですか?

「大切な存在よ。アリアの弱さを知った今は、変な話だけど、彼女のことを守ってあげたいと思っている。それぐらい近い存在よ。ほんとうに巡り合えたことに感謝するわ」

――ちょっと意地悪な質問になるのですが、TVドラマは好評でないとシーズンは続いていかないわけで、打ち切りは常にありえるもの。正直、「ゲーム・オブ・スローンズ」がここまで続くと思っていましたか?

「正直なことを言うと、最初はまさかここまで続くなんて思ってなかったわ。第一章のときはまだ子供でそんなこと考えることもなかった。ただ、ひとりの出演者としては続きがあるのはうれしいし、ひとりでも多くの人にみてもらいたい。その気持ちは常にあって。第三章ぐらいのとき、強く願いました。"もっともっとシーズンが続くように"と。ただ、これは私の性格だと思うのだけれど、最初から期待しているとそうならなかったとき、ものすごくショックを受けてしまう。だから、何事も過度な期待はしないようにしているの(苦笑)。だから、シリーズが続くことを信じながらも、どこか期待はしないようにしていた。それは今もよ。でも、それはどこか自分の期待の裏返しでもあって。だから、今はここまで続いてほんとうに良かったと心から思っているの」

――つい先日、19歳の誕生日を迎えられました。20代を前に今後、どんなヴィジョンを描いていますか?

「ほんとうにもう10代が終わってしまうなんて信じられない(笑)。今の目標はとにかくこの仕事を続けていくこと。私は演技も好きだし、踊ることも大好き。それを活かせるならば、ステージは一切問わない。舞台でも、テレビでも、映画でもいいと思っているの。フィールドを限定しないで、今の仕事に情熱をもって取り組んでいきたい。また、続けていけるように自分を切磋琢磨して奢ることなく努力していきたい。共演してみたい役者さんやご一緒してみたい監督もいっぱいいる。そういう自分の尊敬する人たちといつか一緒に仕事ができたらと思っているわ」

撮影:渡部孝弘
取材・文:水上賢治

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スターチャンネル1『ゲーム・オブ・スローンズ』第六章:冬の狂風 毎週月曜 午前10:00~ 日米完全同時放送(同日 午後10:00~ リピート放送)

INTRODUCTION
「ME AND MY GIRL」

ジョージ・R・R・マーティンのベストセラー小説「氷と炎の歌」をもとにしたアクション・スペクタクル巨編。架空の大陸にある七王国を舞台に、王座をめぐる人間たちの思惑と陰謀が渦巻く争いが描かれる。昨年度、アメリカテレビ界の栄えある賞"エミー賞"で作品賞を含む12部門を制覇。これは「ザ・ホワイトハウス」の持つ最多受賞記録を15年ぶりに塗り替える快挙となった。

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