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2017年2月20日(月)より、チャンネル銀河でCS初放送がスタートする大河ドラマ「平清盛」。今回は「その時歴史が動いた」のキャスターでも知られる元NHKアナウンサーの松平定知氏に、ドラマの魅力や見どころについて語ってもらった。

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――大河ドラマ『平清盛』の全体を通しての感想をお聞かせください。

 すごく充実した内容でした。平安時代末期の話となると、だいたいは源氏を中心に据えるものですが、平清盛を主人公にしようという発想がまずめずらしいですよね。おもしろいことに清盛は1118年に生まれ、1181年に亡くなっていて、その数字が表すとおり「イチかバチかの人生」でした。大河ドラマ『平清盛』は、そんな波瀾万丈な男であり、毀誉褒貶の激しい男を主人公にしたうえ、あまり知られていない若かりし日の清盛の姿を松山ケンイチさんがワイルドに演じていたのが新鮮でした。当時は武士の地位が確立する前の時代で、武士は土と汗にまみれながら「朝廷や貴族の番犬」として働いていて、第1回の冒頭で源頼朝が「平清盛なくして武士の世はなかった」と語っていたのが、まさに的を射ていると思います。

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――話題となった画面の汚さや低視聴率などについては、どのように感じられていましたか。

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 良くも悪くも話題性に事欠かないドラマでした。「画面が汚い」という一部の批判がありましたが、当時の武士たちの生活環境や着物がそんなにきれいなわけがなく、リアルさを追求した制作サイドの姿勢に好感が持てます。ドラマのコンセプトが「たくましき平安」であり、清盛を中心とする当時の人びとを、たくましくリアルに描くうえで必要な演出だと理解していますし、視聴率が低かったなんて縮こまる必要はまったくないほど出来はすごく良かったと思います。今回のCS初放送では「汚いと話題になった画面はこれか」と追認する楽しみもありますし、ひと桁視聴率の回なんて、どんな内容だったのかもう1度見てみたいくらいです。

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――印象に残っている内容を教えてください。

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 主人公の役どころは、ふつうかっこよく描きます。しかし大河ドラマ『平清盛』は、清濁あわせのむというスタンスで、正々堂々と歴史と向きあっていました。また、平安貴族の男色までをも描いていました。そういった意味でも画期的な内容ですし、歴史好きの間で評価されているのもわかる気がします。
 脚本もよくできていました。さりげなくネタを仕込んでおいて、忘れたころに「見続けた視聴者へのご褒美」という感じで伏線を回収するので、ドラマ全体を見直したくなる構成になっています。たとえば、清盛が誰の子かという第1回に仕込まれた伏線が回収されたのは第34回です。この清盛が白河法皇の落胤だという設定にNHKが舵を切ったことは画期的で刮目しました。白河法皇はかなりの自由人で、孫(鳥羽天皇)の妻に手を出して崇徳天皇が生まれるなど、そのドロドロとした人間関係もおもしろさのひとつだといえます。

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◆番組紹介

大河ドラマ「平清盛」

武士が貴族の番犬でしかなかった時代。実力で日本の覇者に上り詰めた奇跡の男。
これまで天下の大悪人として描かれてきた平清盛を先見的で躍動感あふれる男として壮大なスケールで描いた歴史ドラマ。

< 放送 >

2/20(月)スタート
月曜~金曜:14:00 - 15:00
※2/20のみ、14:00 - 15:15

再放送も2/20(月)から
月曜~金曜:深夜0:00 - 深夜1:00
※2/20のみ、深夜0:00 - 深夜1:15

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