溝端淳平 スペシャルインタビュー

スペシャルインタビュー 溝端淳平

"一歩一歩、着実に前へ"。役者としてそんな成長の曲線を描いているように思える溝端淳平。

数々の映画やテレビドラマに出演してきた彼が、20代半ばを迎えた今、
初の映像時代劇でひとつの大役に挑む。
その役とは日本人ならば誰もが知っているといっていい幕末の偉人、坂本龍馬。
これまで名だたる俳優たちが演じているがゆえにある意味、難役といっていいだろう。
「時代劇法廷」という作品の被告人・坂本龍馬役に若き俳優はいかに取り組んだのか?
そこからは役者業に打ち込む彼の真摯な姿が見えてきた。

「ひとつのイメージでくくれないのが龍馬ではないかと思っています」

――CS放送史上初めてギャラクシー賞・選奨を受賞した人気ドラマ「時代劇法廷」は、歴史上の偉人たちを現代的裁判で裁くという異色の法廷ドラマです。
今回のスペシャル版で被告人になるのが幕末のヒーロー・坂本龍馬。まず、演じる以前に、坂本龍馬に対してどんなイメージを抱いていましたか?

「正直、詳しくは知りませんでした。もちろん名前やどんなことをした人物かは分かっていましたけど。でも、歴史は好きで、新選組は興味をもっていろいろと調べたことがありました。
今回、こういう機会をいただいて、龍馬について、司馬遼太郎先生の『竜馬がゆく』を読んだり、いろいろな文献に目を通したりしたんですけど、発見が多かったです。とにかく謎多き人物で、剣術に長けていた説もあれば、からきし駄目だった説もあり、両極端な説がたくさんある。
演じる立場としては“つかみどころがないなぁ”と(笑)。ただ、実はこのひとつのイメージでくくれないのが龍馬ではないかと思っています。
目的を成就させるために様々な顔をみせ、臨機応変な対応で周囲を納得させてしまう。傍からはブレているようにも見えるのだけれど、実は根本はまったくブレていない。しっかりとその先にヴィジョンがあって、大局を見極めている。そう考えると、とてつもなく器の大きい人物で。それに比べて“自分の度量は小さいなぁ”と思いました(笑)」

――坂本龍馬はこれまで数々の俳優さんが演じています。演じるのに気負いはありませんでしたか?

「僕自身、大河ドラマの『龍馬伝』や最近では『JIN-仁-』とか見ていましたから、意識しなかったといったら嘘になる。加えると、舞台ではありましたけど、ドラマでの時代劇の経験はありませんでしたから、その不安もありました。
ただ、そういいつつも、むしろ喜びの方が大きかったかもしれません。やはり龍馬のように日本人ならば誰でも知っている人物の役にめぐり合えるのは役者として光栄なことですから。最終的には、自分なりの龍馬を表現しようと思いました」

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「まだまだ知られていない彼の姿に触れられて興味深かったです」

――なんでも法廷上で、ラップ&ダンスのシーンがあると聞いたのですが?

「そうなんです。“坂本龍馬がラップってどういうこと?”と、みなさん想像できないですよね(笑)。ただ、これも単に奇をてらったものではないんです。
龍馬は新たな時代の扉を開いた時代の革命児。無類の新しモノ好きでもあった。ラップはそもそも世の中への不平不満や怒りを歌詞にしてメッセージとして社会へとぶつけるもの。龍馬が生きていた当時、最新の音楽がラップだったら、おそらく彼は自分の理念や幕府の不平を歌にして叫んでいても不思議ではないのではないだろうか? そんな想いを胸に抱きながらこのシーンには取り組みました。
ノリノリというか振り切って挑んだシーンになっているので、注目して見ていただけたらうれしいですね。多くの俳優さんが演じている坂本龍馬という役に自分なりの爪痕を残せたかなと思っています。傷跡になっていないといいんですけど(苦笑)」

――法廷で龍馬と相対する時代劇検察官役は渡辺いっけいさん。劇中では、激しい舌戦を繰り広げます。

「いっけいさんの芝居は本当にめちゃめちゃ細かい。変な表現ですけど、噛めば噛むほど味が出てきて、各シーンが豊かになっていく。いや、本当は渡り合わなくてはいけないんでしょうけど、今の僕はついていくのにもういっぱいいっぱいで。ものすごく刺激を受けています」

――演じた今、龍馬にどんなことを感じていますか?

「これまでドラマに限らず、映画や小説、それこそ教科書でも坂本龍馬のことは語られていると思うんですけど、まだまだ知られていない彼の姿に触れられて興味深かったです。
作品自体も龍馬のまた違う一面が描かれているので、龍馬ファンの方にも新しい発見があるものになったかなと思っています。
個人的にはラップ&ダンスもあるので、もしかしたら小学生にもむちゃくちゃ響くドラマになっているのでは?と思ったりもしています(笑)。
また、これまで実在の人物を演じることも僕はそれほどなかったので、今回の龍馬役は大きな経験になりました。とにかく一生懸命演じましたので、ひとりでも多くの方に見ていただけたらうれしいですね」

撮影:荻窪番長
取材・文:水上賢治

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『溝端淳平 サイン色紙&若グッズプレゼント』

応募期間 : 2/25?3/31
賞品   : 溝端淳平サイン色紙と、時代劇専門チャンネルキャラクター「若」
       のぬいぐるみをセットで3名様

 

溝端淳平さんからメッセージ!

プレゼントの応募期間は終了しました

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時代劇法廷スペシャル被告人は坂本龍馬
撮影/大久保真道      

時代劇法廷スペシャル 被告人は坂本龍馬

3月21日(土・祝) 夜10時ほか 放送
時代劇専門チャンネル

CASE10
時代劇検察官:渡辺いっけい
被告人 坂本龍馬:溝端淳平
罪名:詐欺罪
出演:渡辺いっけい/溝端淳平/大高洋夫/伊藤えん魔/上山竜治/岡本玲/井沢元彦 ほか

歴史上の偉人たちを現代的裁判で裁く法廷ドラマでありながら、同時に歴史も学べる知的エンターテイメント番組「時代劇法廷」のスペシャル版。

記念すべきシリーズ10作品目の今作で裁判にかけられる被告人は、なんと幕末のスーパースター・坂本龍馬。「薩長同盟」や「大政奉還」など誰もが知る歴史的偉業を成立させた幕末の国民的英雄だが、罪状は英雄のイメージとは程遠い「詐欺罪」だった。

“拝金主義”“パクリ疑惑”など、英雄像とは似ても似つかぬ冒頭陳述とともに始まる法廷は、やがて西郷隆盛や高杉晋作など幕末の偉人たちの登場によって大波乱に陥ることに…。

時代劇法廷 これまでの全9作品一挙放送

3年ぶりの新作放送を記念し、「時代劇法廷」のこれまでに
制作された全9作品をおさらい一挙放送。
第48回ギャラクシー賞テレビ部門・選奨を受賞した
「田沼意次」編をはじめとする時代劇検察官の輝かしき!?
9連戦をこの機会に再び傍聴しよう!

さらにJ:COMオンデマンドでは、過去4作品を無料配信中!
対象はこちら

3月10日(火)スタート 月曜?金曜 夜10:00

①CASE1 「時代劇法廷 被告人は服部半蔵」
2010年:オリジナル番組

出演:渡辺いっけい/河野洋一郎/小林勝也/黒井宏光/井沢元彦

②CASE2 「時代劇法廷 被告人は徳川慶喜」
(2010年:オリジナル番組)

出演:渡辺いっけい/長谷川朝晴/岡野真那美/井沢元彦

③CASE3 「時代劇法廷 被告人は田沼意次」
(2011年:オリジナル番組)

出演:渡辺いっけい/佐藤B作/波岡一喜/矢柴俊博/土屋史子/井沢元彦

※J:COMオンデマンドで無料配信中 詳しくはこちら

④CASE4 「時代劇法廷 被告人は徳川吉宗」
(2011年:オリジナル番組)

出演:渡辺いっけい/福士誠治/眞島秀和/森下哲夫/茅島成美/井沢元彦

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⑤CASE5 「時代劇法廷 被告人は春日局」
(2011年:オリジナル番組)

出演:渡辺いっけい/毬谷友子/松山愛佳/吉村涼/井沢元彦

※J:COMオンデマンドで無料配信中 詳しくはこちら

⑥CASE6 「時代劇法廷 被告人は大石内蔵助」
(2011年:オリジナル番組)

出演:渡辺いっけい/宇梶剛士/市川勇/吉川裕朋/井沢元彦

⑦CASE7 「時代劇法廷 被告人は千利休」
(2012年:オリジナル番組)

出演:渡辺いっけい/品川徹/不破万作/矢柴俊博/井沢元彦

⑧CASE8 「時代劇法廷 被告人は源頼朝」
(2012年:オリジナル番組)

出演:渡辺いっけい/升毅/川上麻衣子/君沢ユウキ/渕脇レイナ/井沢元彦

⑨CASE9 「時代劇法廷 被告人は土方歳三」
(2012年:オリジナル番組)

出演:渡辺いっけい/高橋一生/中野英樹/林和義/津村英哲/井沢元彦/栗塚旭

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時代劇専門チャンネル 時代劇法廷祭り

↑詳細はこちら(時代劇専門チャンネルのページが開きます)


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