水樹奈々 J:COMスペシャルフォト・インタビュー

12/21(水)にニューアルバム「NEOGENE CREATION」をリリースし、2017年にツアーも控える水樹奈々。そんな彼女が、10/23(日)に舞浜アンフィシアターで行われた「MTV unplugged」ライブのオンエアを前に、キャリア初となる着席スタイルのライブで感じた緊張感や選曲について、さらにはアンプラグドライブ用にアレンジを練り上げていく過程、そして見どころまでを水樹本人が語ってくれた。

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水樹奈々 Live Selection #1

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1月26日(木) 23:00~23:30

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水樹奈々 Live Selection #2

水樹奈々 Live Selection #2

1月26日(木) 23:30~0:00

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「12曲の中で、水樹奈々の全体像が伝わるライブにしたかったんです」

――まずは、「MTV unplugged」への出演が決まった時の心境を教えてください。

「日本人アーティストのみなさんも含め、全世界で活躍されている方々が出演されている歴史ある番組なので、まさか自分がお声がけをいただけるとは思っていませんでした。ですので、最初はびっくりしたというのが、正直な気持ちです。その後、実際に出演することが決まってからは、緊張感がものすごかったですね。歴史ある番組にお邪魔させていただくということだけでなく、デビュー以来から初めての着席スタイルのライブということにも緊張と不安があって。以前、アコースティックライブをした経験はあるんですけど、その時はスタンディングでしたし、コールもサイリウムも自由でした。でも今回は、いつもの私のライブでは当たり前になっているコールもサイリウムも、衣装替えなどの演出も一切なし。しかも、当日来場されるファンのみなさんには、ドレスコードも設けられていて、どうしようって、震えましたね(笑)」

――そうした心境から、当日のライブではどのようなステージを作っていこうと考えられたんでしょうか?

「アンプラグドなので、バラードを中心にしようか迷ったんですけど、背筋は正しつつも、いつもの私らしい、これが水樹奈々だ!と感じていただけるステージにしようと、最終的には決めました。このアンプラグドライブを通して、水樹奈々の音楽の全体像が伝わるような表現をしたい、そして日本以外の場所でも放送されるということで、名刺代わりになるようなステージにしたいと思ったんです。その結果、いつものライブのようにアップテンポで激しい曲を中心に選曲をする形になりました」

――衣装も、いつものライブとは全く異なるスタイルでした。

「選曲は悩んだんですけど、衣装は割とすぐに決まったんです。会場に来てくださっているみなさんにドレスコードがあるので、私もその雰囲気に合うように、大人っぽい黒のタイトなドレスでエレガントにしようって。いつものライブでは、走り回ったり飛んだりするので、タイトなスカートはあまり選べないんです。だから、凄く新鮮で嬉しかったです(笑)」

――全12曲の選曲については、かなり悩まれましたか?

「選曲は、本当に悩みましたね。いつものライブは、約3時間で25曲ぐらい歌うんですけど、50曲程度の候補から約25曲に絞るんです。それでもかなり迷うのに、今回はそのさらに半分にしなきゃいけない。でも、その中でしっかりと水樹奈々の世界も表現したい。その葛藤の中で、悩んで迷って、12曲を選びました。その結果、熱い曲やキュートなダンス曲など、アンプラグドライブではなかなかチョイスしない意外性のあるタイプの曲も含め、すごく幅広い選曲になったと思います。その理由はもう1つあって。着席したまま基本的には動かずに歌を聴いていただくとしたら、選曲にメリハリがないと集中力が途切れてしまったり、次は何が来る?というワクワク感がなくなってしまうと思ったんです」

――12曲の中には、デボラ・ギブソンの「Lost in your eyes」のカバーもありました。

「洋楽が大好きなので、何をカバーするか、ここでもまた悩みました(笑)。『Lost in your eyes』を選んだのは、’01年に行った原宿アストロホールでのライブで初めてカバーにチャレンジした曲だったからです。その時のライブは映像などの記録に一切残っていないので、この機会にぜひ形にして残したいなっていう気持ちもありました」

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水樹奈々 Live Selection #3

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1月27日(金) 0:00~0:30

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MTV Select 10: 水樹奈々

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1月27日(金) 23:00~0:00

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「息を吸う音も表現になって、楽曲の中で生きていくんです」

――アンプラグドライブでは、原曲とのアレンジや楽器編成の違いも大きなポイントだと思いますが、具体的にはどのように練り上げていったんですか?

「アレンジのベースは、ピアノの大平(勉)さんとストリングスの門脇(大輔)さんを中心に作っていただきつつ、リハーサルで私を含めたメンバー同士がディスカッションしながら作り上げていきました。もっと音を間引いたほうがいいんじゃないかとか、原曲にあるアルパの音色をギターで出してみようとか、いろんな話をしながら、1曲のアレンジにたっぷり時間をかけてアレンジを詰めていく作業が、リハーサルの前半2日間でした。そして、その後の後半2日間で決め込んだアレンジを練り上げていくという形でした」

――新たな発見もたくさんあったんじゃないですか?

「もちろんありましたし、すごく刺激になりました。普段の演奏より音が丸裸になって、プレイヤーの演奏の強弱、例えば1つの音を伸ばすのか切るのかでも大きく印象が変わるし、歌だったら息を吸う音も表現になって。しかも、それらの音が全て楽曲の中で生きていく。本当に繊細な表現が要求されました。でも、みんなそのぶん燃えて、楽しくてたまらなくてちょっと部活みたいでしたね(笑)」

――そんな中で、原曲と最も印象が異なる仕上がりになったと感じている楽曲はどの曲でしょうか?

「ガラッと変わったなって思うのは、『Silent Bible』だと思います。元々アグレッシブな曲ですし、ライブではなおさらドラムが攻めていたり、エレキギターが前に出る楽曲なんですけど、今回はあえてストリングスのピチカート(弓などを使わず、指で弦を弾いて音を出す奏法)を取り入れて披露しています。ドラムも、8ビートで攻めていくのではなく、ゆったりと。私の歌も、いつもはリズムを強調するように抑揚をつけるのですが、今回は優雅に、ダイナミックに歌うように心掛けました」

「あの空間に流れる、心地よい緊張感をぜひ感じていただきたいです」

――今、いつもとは違う歌い方についてのお話がありましたが、アンプラグドライブで歌うことは、水樹さんにとってどんな体験でしたか?

「すごく楽しい体験でした。アンプ全開のいつものライブももちろん楽しいし、大好きなんですけど、そこではかき消されてしまう細かい声の表現を、こんなにもみんなに届けられるんだって。それが心地よかったですし、うれしくもありましたね。例えば、“君に”というフレーズの“き”を吐息交じりで歌った時の、吐息の分量までが伝わるというか。その人肌感のある空間がたまりませんでした」

――最後に、今回の放送で水樹さんのアンプラグドライブを映像で体験する方たちに向けて、改めて見どころを教えてください。

「あの空間に流れている、心地よい緊張感をぜひ感じていただきたいなって思います。あのステージには、その瞬間にしか生まれないものがたくさん詰まっていると思っています。プレイヤーだけでなく、聴いてくださっているみなさんも含めて、物凄い集中力であの場所にいて、私自身も音が細胞に染みていく感覚がしていました。ぜひ、一音たりとも聴き逃さずに見て感じていただけたら、とてもうれしいですね。ふとした表情の変化やちょっとした手の動きにも注目してほしいです。その隅々に、素の気持ちがにじみ出ていると思うので。そして、このライブにはドレスコードがあったので、ご自宅で視聴される際も、ぜひスーツやドレスなどでビシっと決めていただけたら (笑)。そうすれば、よりあの空間に近い空気を感じ取ってもらえると思います!」

――12/21(水)にはニューアルバム「NEOGENE CREATION」もリリースされましたし、年明けの1/7(土)からはライブツアー「LIVE ZIPANG 2017」もスタートします。

「また新たな水樹奈々を見せていきたいと思っています。今回のアンプラグドライブを見て興味を持ってくださった方にも、ぜひアルバムを聴いて、ライブに足を運んでいただけたらと思います!」

撮影:hajime kamiiisaka
取材・文:大久保和則

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「MTV Unplugged:Nana Mizuki」

1月29日(日)22:00~23:00 他

「MTV Unplugged」は、”プラグを抜いた”の意の通り、アコースティックな手法とオーディエンスとの親密な距離にこだわり、独特の緊張感と一体感に包まれたライブ空間を実現する、MTVが誇る大人気企画。1989年にニューヨークで始めて実施されて以来、エリック・クラプトンやマライア・キャリー、オアシスといった音楽界のスーパースターから、アデル、ケイティ・ペリー、アダム・ランバートらポップシーンの実力派まで、100組を超えるアーティストが出演し、「出演できるのは一流の証」とさえ言われている。日本制作ではこれまで第1回の宇多田ヒカルをはじめ、計29組が出演しており、今回、水樹奈々は通算30作目の「MTV Unplugged」に挑む。

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