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何とも言えないイヤな読後感がクセになるミステリーの新ジャンル"イヤミス"。
そのイヤミス界の代表作ともいえる大ベストセラー「殺人鬼フジコの衝動」が
尾野真千子主演で映像化される。
愛と幸せを求め、殺人を繰り返していった稀代の殺人鬼・フジコ。
過激さを極めるその内容に映像化は不可能とも言われた本作を、尾野はどう演じたのか。

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正直、最初はお断りしようかと思いました

――オファーを受けたときはどのように感じられましたか?

「正直なところ、脚本を読んだとき、現実に起こっている事件などが浮かんで、それに重なるようなことがあるような気がしたんです。それをこの時期にやるべきなのか、と思って。なので、当初はお断りしようと思いました。でもその後、映画『凶悪』を観て"あり"かもしれない、と考えが変わったんです。こういう世界観で、こういう面白さがあるならば、挑戦してみよう。そう思って、フジコを演じることに決めました」

――脚本を読んだときの第一印象は?

「いや、……ひどかった(笑)。映像になる前の文字だけって、簡単な言葉で済ましてしまうことが多くて。ひどいこと、つらいことの連続に、もうちょっと優しくなれないか、もうちょっと過去に何かがないか、と、演じるにあたってフジコをかばうようなことを考えましたね」

――印象に残っているセリフはありますか?

「それはもう、『カルマよ、カルマ』ですね。これしか覚えていないくらい(笑)。私以外にもいろんな方が同じセリフを言っていて。なんだか意識の中に入り込んでくる呪文みたいで、皆さんも観た後は『カルマよ、カルマ』が頭の中をグルグルと回っていると思いますよ。それくらい印象深いです」

――谷村美月さんは一緒のシーンが多かったと思いますが、印象はいかがですか?

「美月ちゃんはセリフが多くて大変そうだったので、そんなに話しかけたりはできなかったんです。でも拘置所の面会室の場面は向かい合わせですから、唇をずーっと見ていました(笑)。カットがかかった後、美月ちゃんが次のセリフをつぶやきながら確認していたんですが、その唇がとっても魅力的で。本人に伝えたら『もっと大きくなりたいんです』なんて言っていましたけど、ステキでしたね」

――真野響子さんや浅田美代子さんも出演されていますね。

「真野響子さんとは共演が2回目で、『自分の子どもよりも子どもっぽいわ』なんて言ってくださっていて、とても良くしていただいているんです。作品の中では、ひどいことを言い合ったりして息が合わない2人なんですが、カットがかかった瞬間に『イェイ!』ってガッツポーズ(笑)。とっても息が合うんです。本当に楽しかったですね。あと浅田美代子さんは、ずっと撮影が『イヤだ、イヤだ』って言っていました。何せ、ずっと血まみれなんですよ。お会いするたびに血まみれなので『またですか!?』って(笑)。本当に大変そうでした」

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撮影はつらくて、本当に自分頑張ったなと思います

――きついシーンはたくさんあったと思いますが、特につらかったシーンは?

「子どもと一緒のシーンはつらかったですね。子役の子がとっても上手で、本当に殴ったみたいなシーンになっていて。私、殴ってないですからね(笑)。夫役の高橋努くんと会うたびに『イヤだよね…』って話していました。そのシーンが来る度に、なんて言うかもう、全部吸い取られてしまう感じで、ヘトヘトになってしまってましたね。もう誰とも話したくない気分でした。大人とやり合うほうがまだ楽なんですよね。子どもは我慢するし、話さないし。だから子どもとのシーンは、すごくつらかったです」

――子どもたちとは何かコミュニケーションをとったりしていましたか?

「手を加える子どもたちとは、少しは触れ合いましたね。もう、ずっと謝っていました。ゴメンね、ゴメンね…って(笑)。(高橋)努くんも『俺、本当はこんな奴じゃないんだよ』なんて、言って。そんなこと言わなくても分かってるのに(笑)。でも子どもたちは本当に素直ですし、この経験をしたことで、もうお芝居なんてしたくない!なんて思ってほしくないですから」

――演じてみて、殺人鬼・フジコとはどんな人物だと感じましたか?

「いつこの人は幸せだったんだろう、と思いました。けれど演じていると、時々フジコなりの幸せがあったように思うんです。それが本当の幸せかと言われたら、わからないんですけど。一歩下がって観ている私たちからすると、かわいそうな女性ですよね。でも、フジコの娘だったりとか、フジコの周りの人のほうがかわいそうなんですよ。そっちのほうに目がいってしまいますね」

――フジコを演じるにあたって、気をつけた点などはありましたか?

「少しでもきれいに見えたらいいなと思って、そこはメイクさんの力を借りて、頑張りました。殺人鬼だけど、どこかちょっとした魅力を感じてもらいたかったんです。美しくて、赤色、血の色が似合うような。殺人鬼だけど、なぜか憧れてしまうような存在になるようにしました」

――撮影を終えてみて、ご自身の率直な感想をお聞かせください。

「本当に、自分頑張ったなと思います。撮影を楽しんでいるようで、意外とつらかったんですよ。人を殺しますからね。虐待もするし、何考えているかわからない役でした。気持ちの強弱や波も大きくて急に叫んだりもして、ずっと平常心でいられない。いつも疲労感がありました。でもそれだけ入り込めたということですし、やり遂げた後の気持ちはよかったですね」

――最後に、これから作品を観る方にメッセージをお願いします。

「撮影をしている時はこういうお話ですし、正直どうなるんだろうと思っていたんです。エグいシーンもいっぱいありますし、不安要素90%くらい(笑)。でも、観てみたら面白かった! 意外と観れてしまうし、登場人物の痛みがわかったり、ただ人殺しの嫌な奴ってだけじゃなかったりするんですね。出来上がった作品を観て、やっと出てよかったと思えました。いけないことはいけないことですけど、ちゃんと響くものがある。むごいだけじゃなくて、いいシーンや泣けたりするシーンもあるので、ぜひ楽しんでいただきたいです」

撮影:渡部孝弘
取材・文:宮崎新之
衣装:ブラックワンピース ¥49000/RITSUKO SHIRAHAMA(リツコ シラハマ)
   問い合わせ先:RATTAN7(ラタン7) TEL:03-3770-7177
スタイリスト:甲斐田亜希(BRUCKE)
ヘアメイク:十月十日の進化論sot 山内聖子

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STORY

10数人もの人々を手にかけてきた稀代の殺人鬼・フジコの人生に迫るべく、ジャーナリストの高橋美智子は拘置所にいるフジコへのインタビューを始める。だが、美智子にはもうひとつの狙いがあった。それは38年前の「中津区一家惨殺事件」の真実に迫ること。フジコはこの事件で、目の前で父、母、妹を殺されひとり生き残っていたのだ。美智子とのインタビューを重ねるうち、フジコの記憶が次第に鮮明になっていく。

出演:尾野真千子/谷村美月/丸山智己/リリー・フランキー/浅田美代子/真野響子
原作:真梨幸子「殺人鬼フジコの衝動」(徳間文庫)
脚本:髙橋泉
音楽:やまだ豊
主題歌:「シンデレラ」斉藤和義(スピードスターレコーズ)
演出:村上正典(共同テレビジョン)

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