8月29日(土)に開催される毎年恒例の一大サンバイベント、第34回浅草サンバカーニバル。
毎年50万人もの人で賑わうこのカーニバルは北半球最大とも言われ、浅草の夏の締めくくりを彩る風物詩のひとつとなっている。
そんなアツいカーニバルの模様を、J:COMテレビ・J:COMチャンネルでは生中継でお届け!
そこで、今年のMCを務める布施博さんとアシスタントの半田あいさんに、番組への意気込みを直撃。
さらに、テレビ中継では解説をつとめる宍戸恭子(Silva)さんに、カーニバルの楽しみ方や見方をレクチャーしてもらった。

サンバを踊っているダンサーたちの
エネルギーを感じたい

――「浅草サンバカーニバル」はその名の通り、浅草で行なわれるサンバのカーニバルですが、「サンバ」や「浅草」には、それぞれどういうイメージがありますか?

ブラジルとか、リオとかの賑やかで華やかなイメージがサンバにはありますね。直接、生で見たことはありませんが、TVなんかで見たりしていました。実際にサンバを踊ったら、俺、倒れちゃうんじゃないかな(笑)。それくらい激しいものを感じますね。僕の実家は足立区なので、浅草は電車ですぐ。だから、なじみがありますね。浅草に出かけて、天ぷら食べたりなんかするのが子どもの頃の楽しみでした。

サンバって、とってもきらびやかで色気もあって、迫力がありますよね。女性から見て、カッコいいな、と思うダンスです。浅草は、情緒を感じます。私、東京マラソンを走ったんですが、雷門に向かって走っていって、脇にはスカイツリーも見えて…。老舗のお店もたくさんありますし、私は東京でも西のほうなので、同じ東京でもタイムトリップできるような感覚があります。すごく、好きな場所ですね。

――浅草とサンバという組み合わせはなかなかユニークですよね。

考えるだけで、何か興奮してきちゃいますね(笑)。すごいワクワク感があって。

そうですよね。変わっていますけど、第34回とそれだけの歴史があるものですし、どういうきっかけで浅草とサンバが合わさったのか興味があります。

浅草サンバカーニバルきっかけは、町おこしだと聞いています。でも、浅草という土地柄もあるんじゃないでしょうか? 浅草の方は、新しいものが大好きで、賑やかなお祭りも大好きとお聞きします。外国の方もたくさんいらっしゃる町ですし、そういう土地柄がサンバと合ったのかも知れませんね。地域の皆さんに、本当にご協力いただいてできているカーニバルです。

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――サンバって、もともとはどういうものなんですか?

アフリカとポルトガルから来たものを融合させた、ブラジルの音楽です。踊りはアフリカ系のものがベースになっていて、長い歴史を経てサンバになったんです。ブラジル自体が人種の坩堝のようなところなので、そういうものが集約されているんですね。パレードには、テーマに沿った強弱があるんです。今年は日本語の歌詞も多いので、より訴えていることがわかりやすくなっています。動くオペラとか、ミュージカルのようなものなんですね。歌詞の通りに隊列をしていますので、そこをぜひ見てほしいです。

――そのテーマを感じながら見るのも楽しそうですね。

浅草サンバカーニバルは、コンペなので、どのチームが優勝するのかを見比べるのが楽しみのひとつですね。衣装をはじめ、山車や小物まで、全部がチームによる手作り。毎年、テーマが決まって作詞、作曲されます。それにあわせて踊るので、すべてがオリジナルなんですね。

皆さんその日のために猛特訓されてると思いますので、それぞれのテーマを噛み締めながら観られたらと思います。

きっと壮観でしょうね。規模もそうだけど、みんながオリジナルで頑張って作ってきている、それを体感できるのは楽しみです。参加する人は都内だけじゃないんですか?

都内だけじゃなく、日本全国から来ますよ。本場・ブラジルのリオからも毎年参加してくださるチームがあります。参加者だけでも4,000人くらいいます。参加している人は、沿道の声にもとっても励まされるんですよ。暑い中、「がんばれ!」って声をかけられると、もっと頑張って踊ろうって思える。そういうコミュニケーションの部分も見てほしいですね。

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――サンバを鑑賞するときのポイントや見どころはどこでしょうか?

まず、躍動感。それから、サンバならではの笑顔、や情熱。そして、大地の鼓動をサンバでは脚で表現しているんですね。鼓動を伝えていくステップなんです。パーカッションの一番低い音と脚が必ず連動していなければいけない。最後に一番大事なのは感謝です。自分が今、ここで踊れていることは、家族のサポートや環境があってこそ。その感謝をいつも忘れないで踊るというのがダンサーの務めなんですね。

そういう部分は日本でも昔から言われていますよね。子どもの頃に、食べ物に感謝して、周りに感謝して、と。

――そういう意味では、実は日本情緒の残る浅草とサンバは近いのかもしれないですね。

辞めてしまいましたが41歳までジャズダンスをやっていました。けれど、サンバの専門的なことはわからないですから。エンターテインメントって何でもそうだと思いますが、テクニック的なことよりも心ををゆさぶるとか、心を掴むダンスってあると思うんです。そういうのを理屈じゃなく感じられたらと思います。ダンスはまさに肉体で表現するものですからね。きっと何か、伝わってくると思います。「どこか一行でも人の心に触れる」っていうのは、僕の芝居の価値観でもあります。そういう部分は、踊っている人からエネルギーを貰って、自分の今やっていることに照らし合わせたいですね。

私も、興奮と熱を臨場感たっぷりに感じ取って、それをお伝えしたいなと思います。あとは、サンバが持っている女性特有のしなやかさや美しさをちょっと盗めたらいいな(笑)

――サンバの衣装は背中の羽など、とても華やかですよね。

あの羽はランドセルみたいに背負っているんですが、実はそれほど重くないんです。実は大変なのは頭につけている飾りですね。羽と飾り石がいっぱい付いていて重いんですよ。風がくると煽られて持っていかれちゃうので、ズレないようにキツく固定するんですが、ダンサーによってはその部分が円形ハゲになってしまったり・・・。そこが一番大変かもしれないですね。衣装もすごく大きいので、過去にはドアを通れずに新幹線に乗れなかったりとか、いろいろな苦労話もあります(笑)

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――ダンスの練習はもちろん、衣装などいろいろなものが「浅草サンバカーニバル」のためだけに積み上げられて、披露されているんですね

カーニバルは非日常なんです。「こんな世界があるんだ」「こんなに熱中している人が居るんだ」っていうことを知ってもらいたい。観ている方にとっても、普段は目にしないようなものですが、踊ったり叩いたりしている自分たちも非日常。みんなが主役です。私たちにとっては、一番大切な場所ですね。参加している人はみんな、1年間「浅草」を目指して暮らしていますから。終わったら、すぐ「来年、何する?」ってなりますからね。帰り道から、もう話をしています(笑)

いいですね。終わったその日から、また次の1年が始まる。夢中になれるものがあって、それがこれだけの規模で行なわれているって、すばらしいですね。

それだけ打ち込めるものを持てるのは、私もうらやましいです。まるでアスリートのようですね。プロフェッショナルな気持ちで積み上げてきたものを、一度に見ることができるのは、何か光栄な気持ちになりますね。踊っている方は、皆さんナイススタイルなんですけど、何か踊るために鍛えていらしたりするんですか?

踊っていると、鍛えられちゃうんですよ。体中を徹底的に使いますから。シェイプアップにはかなりなりますね。パレードを1回やるだけでも、1~2kgくらいは体重が落ちてしまいますから。衣装がああいう感じなので、逆にどれくらい踊りこんで来たかっていうのが、すぐに体でわかっちゃうんですよ(笑)

シェイプアップにもサンバは良いんですね。これはせっかくの機会なので、サンバのステップをシルヴァさんに教えていただきましょう!

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という訳で、浅草サンバカーニバルへの期待が高まったMC2人がサンバに初挑戦。
シルヴァさんにサンバの基本ステップを教えてもらった! シルヴァさんの高速ステップにMCの2人はついていけるのか!?

サンバを生で見るのははじめてですし、これはもう、見ないとわからない部分がいっぱいですね。作る側っていうのはいろいろと大変な部分があると思うんですよ。でもそれを見せずに、炎天下の中で踊り続ける。何かに向かって突き進んでいく情熱をしっかりと感じて、伝えていきたいと思います。

サンバのストーリーに直に触れたいですね。そこに皆さんのいろんな心意気や思いがたくさん詰まっていると思いますので、特に注目していきたいです。布施さんのプロフェッショナルな目線に助けていただきながら、楽しんでお伝えできればと思います。

撮影:中川有紀子
取材・文:宮崎新之


テレビでサンバカーニバルを鑑賞しよう!

「第34回浅草サンバカーニバル(生中継)」

【生中継】J:COMテレビ・J:COMチャンネル
2015年8月29日(土)13:00~18:00

【ダイジェスト】J:COMテレビ
2015年9月10日(木)21:00~23:00

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