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連載 映画「3月のライオン」現場レポート 連載 映画「3月のライオン」現場レポート

第1回

「3月のライオン」
現場レポート

「3月のライオン」現場レポート

漫画原作の映画化が続くなかで、ひときわ注目されているのが羽海野チカ原作、17歳の将棋のプロ棋士・桐山零と彼をとりまく人々を描いた感動作『3月のライオン』だ。

桐山を演じるのは神木隆之介。絶大な人気のある原作、特に漫画となると、そのビジュアルにどうやって近づくか、なりきれるか、俳優にとって難しい挑戦となる。だが、『るろうに剣心』シリーズを観てもわかるように、キャラクターを自分のなかに取り込むのか、その逆、自分がキャラクターのなかに入り込むのか、神木さんは観るものを自然と納得させる。そんな特別な演技力を持つ彼を大友啓史監督は「フィクションの申し子」だと言う。その意味は、3ヶ月にわたる『3月のライオン』の撮影現場でも垣間見ることができた。

髪形や眼鏡などヘアメイクや衣装で桐山を象っていくのはもちろんだが、対局のシーンでは桐山の心の声=ナレーションはあるものの基本セリフはなく、将棋盤に向かう姿勢、駒を指すときの指の動き、息づかい、目の動き……細かな身体の動きで桐山を演じていく。しかもプロ棋士として、対局の流れも頭に入れておかなくてはならない、相当な頭脳戦だ。

たとえば、4月上旬に求道会館にて撮影された〈前編〉の後半、山崎順慶との対局シーンは3時間以上の激闘が続いている設定。その対局の終盤シーンの説明として、台本に書かれている桐山の情報は「じっと将棋盤に見入っている」という1行のみ。その1行の心情をどうドラマチックに演じるかが俳優の腕の見せどころになるわけだが、神木さんは、自分の腕をもう片方の手でぎゅうっと掴むような、抱きしめるような仕草で対局の緊張感、 疲労感、頭のなかに渦巻いているものを表現してみせた。監督の口からは「おもしろいシーンだ」と言葉がこぼれ、なかなかカットがかからないことも。それは、ずっと見ていたいと思う、素晴らしい演技だった証。

また、神木さんは撮影前も撮影中も将棋を猛特訓、心底楽しみながら腕を上げていった。クランクアップに近づく頃には、プロ棋士の方々から「もう棋士ですね」という嬉しい言葉も。気づけば、神木隆之介=桐山零としてそこに居る──。フィクションのなかに自然と存在できる神木隆之介のすごさが、この映画には詰まっている。

文・新谷里映

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