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連載 映画「3月のライオン」現場レポート 連載 映画「3月のライオン」現場レポート

第3回

「3月のライオン」
現場レポート

映画「3月のライオン」

第2回目でも零のアパートや川本家について少し触れているが、今回は映画『3月のライオン』がどんな場所で撮影されたのか、メインとなるロケ地をピックアップ。
この映画は全編においてほぼロケーション撮影だった。主人公・桐山零(神木隆之介)の住む“六月町”と、彼と交流を深めていく川本3姉妹の住む“三月町”は、原作では東京の月島エリアがモデルとなっており、映画でもそのエリアの象徴的な場所で撮影。零がひとり暮らしを始めるのは目の前が隅田川のアパートで、大きな窓から見える川と向こう岸の街並を見渡せる眺めのいい部屋だ。

幸田香子(有村架純))

架空の町である六月町と三月町をつなぐハープ橋のロケ地は隅田川にかかる東京都中央区のシンボル、中央大橋。美しいシルエットの橋の上はもちろん、橋周辺でもいくつものシーンが撮影された。たとえば5月末の某日、最高気温31℃のなかキャストたちがコートを羽織って撮影したのは真冬のとある1シーンだ。中央大橋のたもとで零と姉の香子が話をしているところに3姉妹がやってきて、零を心配するひなたが香子をギッと睨むような、女同士の目線バトルがカメラに収められた。
また川本家が営む三日月堂は、埼玉県浦和の町にある老舗感たっぷりの手焼きせんべい屋が舞台となっている。初夏を感じる6月某日には三日月堂を含めた商店街がロケ地となり、夏祭りのシーンを撮影。川本家総出で氷飴や白玉シロップを売り、零もエプロン姿でレジを手伝う。零も演じる神木もすっかり川本家に馴染んでいる。将棋の対局とはまったく違うやわらかな表情にギャラリーは胸キュンだった。

映画「3月のライオン」

一方、将棋のシーンは東京・将棋会館をはじめ実際の対局でも使われるホテル椿山荘東京、大正時代に建てられた有形文化財・求道会館、岩手県盛岡市にある歴史的建造物・南昌荘……など対局によって空気感のあるロケーションを全国各地から選定している。

島田開(佐々木蔵之介)

ゴールデンウィーク真っ只中の将棋会館では零と島田が初めて対局する獅子王戦準決勝の撮影が行われた。ずっと下を向いていた零が島田の強い一手に驚き、台本上では「桐山、思わず顔を上げる」というわずか1行の演技を神木は──零の焦燥と羞恥が島田の助言によって変化する瞬間を何ともドラマチックに演じてみせた。もちろん島田役の佐々木蔵之介の無言ながらも語りかけてくるような存在感ある演技も素晴らしく、大友監督を唸らせた。

映画「3月のライオン」

ちなみに零のアパートから将棋会館までの道のり──中央大橋を渡り、電車を乗り継いで千駄ヶ谷駅で降り、東京体育館前の通りを歩き、鳩森八幡神社を通って将棋会館へ──これは〈前編〉の冒頭でも登場する。このコースはもちろん、映画を観た後はきっとロケ地巡りをしたくなるはず。

文・新谷里映

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