2014年の6月に結成したDORBERMAN INFINITYが"いつか全国アリーナツアーを実現させる"という意思のもと結成時に書いた溢れるばかりの夢が詰まったポップなミディアムチューン。あきらめない限り、ピンチはチャンスに変えられる。彼らの結束の強さと熱くリアルなメッセージがダイレクトに伝わってくるナンバーだ。
初の全国ワンマンツアーが全箇所ソールドアウトと、
人気上昇中の彼らが、4月13日に3rdシングル「いつか」をリリースする。
結成時に"いつか全国アリーナツアーをやろう"と誓った彼ら。
その夢が徐々に現実に近づいている中で綴られた新曲は、
"未来の自分"から"今の自分"へのメッセージソング。
さまざまなことを乗り越えてきた5人がエールを送ってくれた。
――ニューシングル「いつか」はDORBERMAN INFINITYの夢や熱い生き方が伝わってくるメロディックで開放感のある曲ですね。デビューして1年半をかけて制作した曲ということですが。
- KUBO-C
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僕たち結成と同時に、全国アリーナツアーを実現させようという夢を話し合ったんですが、「いつか」はアリーナツアーの舞台に立つ未来の自分たちから、今の自分たちにメッセージを送ろうって、(みんなで)歌詞を書いていった曲なんですよ。1年半前にはある程度の形が出来ていた曲で、ずっと作っていたというよりは、タイミングを狙って温めていた曲なんです。そして今回、リリースすることになって改めてブラッシュアップしたという経緯があります。等身大の僕たちを描いたメッセージ性の強い曲ですけど、誰にでも当てはまって共感してもらえるものになったと思ってます。
――夢に向かって生きている人の背中を押す曲ですものね。
- KAZUKI
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僕たちもまだ夢を叶えたわけではないんですけれど、全国アリーナツアーを実現させた時には、また新しい夢が生まれてくると思うし、夢は無限に続いていくものだと思っているんですね。実際、過去のことを振り返ると、東京に出てきて1~2年目は自信だけではなく「俺、このままで大丈夫なのかな」っていう不安もあったんです。今の俺ならその頃の俺に「そのまま行けば絶対大丈夫だから」って言ってあげられる。もちろん、それは現実的に不可能なことですけど、この曲を通してリスナーの人たちにそういうエールを送れたらっていう想いはありますね。
――歌っていて、どんな想いになる曲ですか?
- KAZUKI
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DORBERMAN INFINITYの曲って、アッパーで盛り上がる曲が多いんですけど、「いつか」はメンバーと何回も歌詞を練って今の形に至ったので、格好よく歌うというより、いかに歌詞を伝えるかを最優先にして歌っています。
- P-CHO
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「いつか」はメンバーにとってもすごく大事な曲なんです。結成してすぐに作った歌詞なので、その時の想いがダイレクトに入っている。歌詞の中に、"今がつくる未来"っていう言葉が出てきますが、僕は(前身の)DOBERMAN INCとして活動して、メンバーが脱退して悩んでいた頃、こんな未来は想像してもいなかったし、「このメンバーと一緒にアリーナツアーに行こう」なんて、考えてもみなかったです。今を頑張ることが未来に繋がるという想いを込めた曲なので、夢を叶えた時にこの曲はもっと力を増すと思います。アリーナのステージで歌える日が来るのが楽しみですね。
- SWAY
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今回、ミュージックビデオを作らせていただいたんですが、過去の自分たちを子役に演じてもらったんです。僕は中学の頃、部活でバスケットボールをやっていたんですが、当時は今のように音楽をやってライブでいろいろな街に行かせていただくようになるなんて思ってもみなかった。もちろん、ここに来るまではいいことばかりじゃなかったけれど、逆にいいことばかりだったら来られなかったとも思うんです。KAZUKIが歌っている"今になって分かったんだ 長い回り道も 振り返れば みんな かけがえのないもの"という歌詞はまさにそうで、過去の失敗もいつか笑える材料になるし、失敗したことによって臆病になることもあるけれど、成功に繋がった時にはそれが強みになる。「いつか」を作ったことが、自分の過去を振り返るキッカケにもなったので良かったなと思っています。
- GS
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ひとつ言えるのは「いつか」が自分たち自身への約束の曲になったなということですね。サビの"聞こえるか? 俺たちは今ここに立ち"という部分は俺たちがアリーナのステージに立っている前提で書いた歌詞なので、この夢を叶えることで、曲本来のパワー、説得力がより増すと思っています。
――全国アリーナツアーの目標を達成した時に「いつか」の輝きがより増してくるということですね。
- GS
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そうですね。夢を持って突き進む過程では大変なこと、挫折することが絶対にあると思うんですよ。歌詞の中に"結果が全てじゃないけど結果が全てのLife"という歌詞が出てきますが、甘いことだけじゃなくて辛いことも糧にしていく。それが僕たちの進む上でのエネルギーになってきたので、挫折もするだろうけど、夢を叶えた時に"これまでしてきた経験は全て間違いじゃなかった"って思ってもらえればいいなと思って、あえて具体的な言葉で書いたりしたので、聴いてくださる人にとっても自分自身に夢の約束ができるような曲になればいいなと。自分は野球少年だったので、「いつか」を甲子園のテーマに使ってもらえたらいいなと思ってたんですよ。イントロに"カキーン"っていう音を入れたかったぐらい(笑)。
- KUBO-C
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ホームラン狙いに行くっていうね。
- GS
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ははは。だから、僕らのストーリーを描いている歌詞ではあるんですけど、夢を持っている人には、かなり当てはまる歌詞になっていると思うので、「何が何でも甲子園に行きたい」とか「何が何でもこの職業につくんだ!」と思っている人にとっても、リアルに響く曲になったと思います。
――そしてカップリングにはさまざまなアプローチの曲が収録されています。「YOU GO I GO WE GO」はライヴで盛り上がりそうなアップチューンだし、「Night Drive」はメローなメロディとクールなラップが刺激的。「Be My Fav.」はアダルトなラブソングに仕上がっていますね。
- GS
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「いつか」があった上でのことなんですけど、自分たちにとってカップリングはある種の挑戦であり、やったことがないことをやろうっていう意識で取り組んでいますね。「こういうサウンド、誰もやってないからDORBERMAN INFINITYが第1人者になっちゃおう」とか。ライヴを意識して作る曲もあるんですけど、「一方通行になったとしても、自分たちが今やりたいことを聴いてほしい」という意識で作る時もありますね。
- KUBO-C
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そうですね。「YOU GO I GO WE GO」はまさにライヴを意識した曲になっています。
- P-CHO
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「Night Drive」はサウンド重視というか。
- SWAY
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そうですね。ハウス的なアプローチの曲を入れたいというところでチョイスしています。歌詞に"0時過ぎのNight Drive"っていうフレーズが出てくるんですけど、24時から朝の6時っていう本来、多くの人が寝る時間でも、僕たちには大事な時間だったりして――。仕事が終わった後、メシ食って飲んでいる時に、みんなで「次はこんなことやりたいよね」ってアイディアが生まれたりするんです。ムダな時間って言われるかもしれないけど、実はそれはムダじゃなくて、俺たちにとっては大事な時間。そういうことを表現した曲ですね。
――遊びの中から次に繋がるヒントや発想が生まれる。
- KAZUKI
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それはしょっちゅうですね。
- GS
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出会いが深まるのって昼より夜のほうが多いですよね。昼間は名刺を交換して終わる関係が一緒に飲んだら「ですよね~!」って(笑)。それをこんなハウスのトラックで表現しちゃいました。
――では大人の色気漂う「Be My Fav.」はどうでしょう?
- GS
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これはKAZUKIにとってもチャレンジだよね。ずっとファルセットで歌っていて。
- KAZUKI
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そうですね。自分の好きなジャンルの曲だし、聴いた瞬間から「この曲、歌いたい」と言ったものの、なかなかハードルが高かったです。でも、テンション上がってるのをメンバーに見られていた手前、「歌えなかった」なんて口が裂けても言えないなと思って、猛特訓しました(笑)。
- GS
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全てにおいて攻めてますね。KAZUKIのヴォーカルも歌詞の内容も。強い男を表現している曲になっています。
――カップリングはどの曲も新境地ですか?
- P-CHO
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そうですね。ようやく遊べた感があります。
- SWAY
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4曲通して聴いてもらったら、DORBERMAN INFINITYの振り幅がハンパないことが伝わると思います。
――では、ライヴのことを。少し前のことになりますが、2月11日には"さっぽろ雪まつり"の「J:COMひろば」でのイベントに出演しましたね。
- KUBO-C
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2年連続で出演させていただきました。しかも多くの方(約2000人)が見に来てくださって。
- P-CHO
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寒いのに来ていただき、すごくエネルギーを感じました。
- KAZUKI
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ありがたかったですね。
――確か、SWAYさんの地元ですよね。
- KUBO-C
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地元でライヴってうれしくない? SWAYがラップやっていることを知らなくて「あれ、SWAYじゃね?」って人もいたかもしれない。
- SWAY
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うれしいですね。子供がいる同級生も多いので、子供が聴いてるって話を聞くと不思議な感じがしますね。その子が大人になった時に歌手になってたりしたら、やばいですよね(笑)。
- KAZUKI
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「いつか」ですね(笑)。
――では、目前に迫ってきている追加公演ツアー「DORBERMAN INFINITY LIVE 2016"THE LINE" ?TO THE NEXT?」についてメッセージをお願いします。全国各地のZeppで3月に開催したツアーは全箇所ソールドアウトになって、今回は会場がインテックス大阪、幕張メッセと大きくなって。
- SWAY
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ZeppはDJと廻っていたんですが、今回のライヴはDJプラス生バンドと一緒にやるんですよ。曲も新たなアレンジで披露できるんじゃないかと。
- GS
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かなり楽しみですね。
- KUBO-C
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やばいっすね。
――DORBERMAN INFINITY、一歩、一歩というよりもかなりのスピードで上がっていっていますね。
- SWAY
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確かにスピード感は早いですね。
- P-CHO
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やっとアリーナクラスのステージに立てるということで、これからが勝負ですけどね。
- KUBO-C
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Zeppツアーで溜め込んだパワーや勢い、みなさんとの一体感を全力でぶつけに行くので前回のツアーのチケットを逃した人はぜひ、今のDORBERMAN INFINITYを体感しに来てほしいですね。タイトルも"TO THE NEXT"なのでZeppからのストーリーの続きのライヴでもある。
- P-CHO
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だから、Zeppを見た人も見ておかないとやばいですね(笑)。
――セットリストも違うだろうし、ちょうど「いつか」がリリースされるタイミングですもんね。
- GS
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カップリングの披露もあるかもしれないしね。
- KUBO-C
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音源で聴いていただくのもうれしいですけど、自信持ってやっているのでぜひライヴを見ていただきたいですね!
撮影:松井伴実
取材・文:山本弘子
<CD 収録曲>
- 01. いつか
- 02. YOU GO I GO WE GO
- 03. Night Drive
- 04. Be My Fav.

DVD:「いつか」Music Video 収録

<追加公演情報>
「DOBERMAN INFINITY LIVE TOUR 2016"THE LINE"-TO THE NEXT-」
4月12日、4月13日インテックス大阪
4月16日、4月17日幕張メッセ
『THE LINE』を携えた全国Zeppツアーに続き、大阪と東京で開催される各2デイズの追加公演ツアー。彼らにとって初のアリーナクラスの会場のワンマン公演であり、セットリストも演出も異なるステージが展開される。最大の違いは生バンドとDORBERMAN INFINITYのコラボレート。どんなアクトを見せてくれるか乞うご期待!
詳しくは公式HPへ
//dobermaninfinity-ldh.jp/
