九州・山口編 #
2022/1/1(土)初回放送

九州・山口編 #
2022/1/1(土)初回放送
小倉の郷土料理「ぬか炊き」を母が残した80年継がれた”ぬか”と女将の工夫と研究で独自の味を実現。
もともとは夫が始めた海鮮問屋さん、夫の体調不良から切り盛りすることになった女将の寿美子さん。
独自の味で地元の人に愛される味に。郷土料理を後世に残したいと話す。
食べたあと、満腹になる。
食べたあと、おふくろの味を思い出す。
食べたあと、幸福感に包まれる。
満腹と、おふくろと、幸福。
で、「ふくあじ」。
その旨さに、うんちくや
理屈なんて必要ありません。
安全な食材さえ使っていれば、
有機栽培や天然ものでなくてもいい。
提供する値段を考えれば、天然だしでなくてもいいじゃないですか。
それよりも大切なのは、
店主とお客さんの間に流れる時間です。
料理人の人柄や優しさに触れて、
心まで満腹になる料理。
作ってくれる人に感情移入することが、
実は最良の調味料だと僕は思うのです。
小山薫堂
(小山薫堂 著「ふくあじ」(エフジー武蔵) より)