写真提供:土浦市
全国の花火師の競演が3年ぶりに開催
全国の花火師がその技術を競う「土浦全国花火競技大会」が3年ぶりに開催。「スターマイン日本一」を決める大会とも言われ、花火師たちが数百発の多種多様な花火を組み合わせた土浦仕様のスペシャルスターマインは見ものです。
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土浦で打ち上げる花火玉の大きさは、2.5号玉(直径7.5cm)から10号玉(直径30cm)まであります。
花火玉は、大きさによって3号、4号…など「号数」で呼ばれています。大きい花火玉は、「尺」(10号玉は一尺(一尺=約30cm))という単位で呼ぶこともあります。
花火玉が大きくなればなるほど、上空で花火が開いたときの直径も大きくなります。2.5号玉で約50m、10号玉では約300mにもなります。そのため、玉が大きいほど広い打上場所が必要になり、より高く打ち上げなければなりません。
ちなみに、世界一大きな花火玉は、新潟県の片貝まつりで打ち上げられる40号玉(四尺玉)で、直径1.2m、重さは400kgを超えます。上空で花火が開くと直径700m以上もの大輪の花が広がります。
写真の花火玉は、土浦の大会で打ち上げられている花火玉です。左から、2.5号玉、3号玉、4号玉、5号玉、8号玉、10号玉です。大きさの違いがよくわかります。
花火玉には、「玉名」(ぎょくめい)という名前が付けられていて、形・色・変化などの内容を表しています。
玉名は大きく2種類に分けられ、花火玉が打ち上げられて上昇し、開いてから変化していく様子を表しているものと花火を打ち上げたときのイメージからつけたものがあります。
①昇曲導:昇曲導の種類を表します。左右に火花を散らしながら上がるのが昇分砲です。
②芯:どんな芯かを表します。ここでは、八重芯という二重の芯が入っています。
③花火の種類:菊や牡丹などの種類を表します。種類は親星によって決まります。
④光の筋の変化:芯が開いたあとに大輪の光の筋がどんな変化をするかを表します。
⑤先の変化:光の先の変化を表します。ここでは、紅色に変化した光の先が点滅します。
〇土浦全国花火競技大会のココが凄い!
「スターマインの土浦」と言われており、この競技大会の為に花火玉を製造し、構成演出、楽曲決め、プログラミング等全てがスペシャルバージョンと言っても過言ではありません。お祭りで打ち上がる納涼花火とは別次元の花火で一線を画します。
プログラム後半以降、偶然にも例年上位入賞者の打ち上げが続き、目が離せない必見の時間が続きます。特に土浦で安定の成績を残している茨城県の野村花火工業とスターマイン競技初登場の長野県にある伊那火工堀内煙火店は注目したいところです。
また今年は安全対策の為に、スターマイン競技の幅を40mとして安全対策を徹底した運営体制となっております。
〇スターマインってなに?
少し難しい話になってしまいますが、スターマインという文言は火薬類取締法にはなく、スターマインは仕掛煙火に分類されます。また、花火の打揚方法として、スターマイン式という言葉はよく使われます。スターマインを漢字で表すと「速射連発」と言われおり、初期の頃は『菊畑』とも言われていました。地方によって名称が異なりますが土浦では「速射連発」、三河地方ではかつてスターマインのことを「百花園」と言っていました。余談ですがその名残で、愛知県では現行の火薬類消費許可申請書にも百花園という表現が使われています。日本花火の歴史で、スターマイン「速射連発」と言う名称が使用され始めたのは明治時代には入ってからになります。
〇花火を楽しむ
花火競技大会のもう一つの楽しみ方は「自分なりに採点して楽しむ」に尽きると思います。
実際の審査は100点満点の減点法などで点数をつけて行います。これにならって自分なりに点数をつけたりコメントをつけたりしながら鑑賞すると、いっそう花火が印象に残るに違いないでしょう。自分のお気に入りの花火玉や花火会社がきっと見つかり花火の楽しさが倍増するかもしれません。
花火の良し悪しを見極める、としましたが、実は花火観覧の最高の楽しみの極みは、「花火に現れる花火会社それぞれの個性、独自性、芸術性」を鑑るところにあるのです。そうなると今度は良い悪いではなくて、音楽や和食、温泉のように自分が気に入った花火、好きな作家、作風というのが決まってくると思います。たとえば玉名に同じく「八重芯変化菊・やえしんへんかぎく」と付けたとしても、各花火職人の「理想とする花火」の理念や技術の違いによって千差万別です。親星と各芯星の開発したときの大きさ、それぞれの配色、変化の組み合わせ、割と張りのバランスによる開発の具合などその「違い」こそが作風を物語ります。
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