世界を舞台に活躍する日本のポップ・アイコンPUFFYを迎え、1000名をご招待し10/28に熊本で開催したプレミアライブをJ:COMテレビで先行放送。1日だけのスペシャルなライブを控えていた彼女たちに敢行したインタビューをお届けします!
由美「毎年なんですが、上半期はゆっくりなのに下半期になるとバタバタするんですよ。そのサイクルをやめて欲しいですね(笑)。」
亜美「20年間、いつも秋から年末にかけて忙しいよね。多分、今年もそんな感じかな」
由美「でも、年々真面目になってますね。デビュー当時の忙しさが基準になってるから、そういう感覚はなかなか抜けない」
亜美「あれくらいの忙しさがないと仕事がなくなるんじゃないかって怖くなるよね(笑)。でも根本的な部分は何も変わってないです」
由美「LAでレコーディングした、『NICE』というアルバムかな。このアルバムまでは曲への理解や歌い方に関していつも誰かが助けてくれてて」
亜美「でもこのアルバムの時はそれまでプロデュースしてくださった奥田民生さんもいないし、アンディ(米国のロックバンド、ジェリーフィッシュのドラマーであるアンディ・スターマー)から急に“じゃあこれ歌ってみようか”みたいなことを言われたりして、お手本も何もない中で作業を進めていったんですよ」
由美「アンディのやり方では、自分たちで考えて歌わなきゃいけなかったんです。でも、そもそもデビュー当時の自分たちが甘え過ぎてた!アーティストとしてすごく考えさせられた作品です」
亜美「私は曲で言ったら「海へと」ですね。それまでの民生さんの曲の中でもすごくラフな曲で、バンドサウンドだしすごく良いなって思ったことを覚えています」
由美「熊本でのライブは『FEVER・FEVER』ツアー以来だから19年ぶりです。
亜美「そうだね。でも九州は大きなフェスもあるし、会場もたくさんあるからライブ慣れしているお客さんが多いなって思います。盛り上がってくれるし、歌っていてとっても楽しいです」
由美「今回のライブは趣向を凝らしています!今年は『JET CD』リリース20周年なので、この作品をライブで再現しようと思ってます。“『JET CD』の再現”と“今の自分たち”という2部構成にしようかと」
亜美「見たくなるでしょ(笑)? こんな構成でやるライブは初めてだし、完全招待制というのも初めて」
由美「『JET CD』はPUFFYアルバムの中でもみなさんに一番聴いてもらった作品だと思うから、知っている曲も多く、きっと盛り上がると思います。ガラッとイメージが違う2構成を楽しんでもらえたらいいですね」
亜美「私たちも楽しみだね。こんなこと今までやったことないし、他のアーティストがCDの周年を祝ってるのもあまり見たことないし」
由美「私たちと同じ世代で、ライブから遠ざかっている人たちが聴いてくれたら嬉しいですね」
由美「「もちろん、自分たちでもそう思う部分はあるけど、「この人が出す音はこういう感じだから」って素直に受け止めてますね。自分たちがやってほしいと思う人にお願いしてるから、サウンド面は自信があります」
亜美「こっちからお願いしてるだけあって、毎回「やっぱり楽しいな!」って思う」
由美「でも、自分たちもお姉さんになってきてるから、「メンバー、楽しんでくれてるかな?」っていう気持ちが強くなってきてますね。「この現場は面倒くさい」って思われたくないから、ここは楽しいな、また来たいなって思ってもらうためにはどうしたらいいんだろうって考えてます」
亜美「最近だとCrossfaithのたっちゃん(Tatsu)がドラムを叩いてくれたのが楽しかった。うちはみんなが知ってる曲、いわゆる「PUFFYってこうだよね」っていう曲がいろいろあって、そういう曲はそのままでお聞かせしないといけないじゃない? いくらたっちゃんに叩いてもらうとは言え、「これが私の生きる道」でツーバス踏まれても困るじゃん(笑)。でも、そういう曲以外は、「じゃあ、この日は誰々が弾いてくれるから、彼が得意そうな曲にしよう」とか、そういうふうにセットリストを考えたりしてる。せっかくだから、メンバーにも楽しんで得意分野を披露してもらいたいし」
由美「「確かに、渡辺シュンスケがいるときは絶対「海へと」をセットリストに入れるとか、だいたい決まってるよね。メンバーの個性が輝いてるほうが絶対に面白いと思うし、これもお姉さんになったからこその視点なのかもしれない」