2021.02.26
オリジナルインタビュー第9弾!細川成也選手が登場!
1軍定着へ!ファーム3冠王が語る今シーズンの目標
(取材日:2021年2月9日)
明秀学園日立高校卒。2017年入団の22歳。中学時代には、野球部に所属しながらも強肩を買われ、陸上・やり投げの全国大会に挑み、中学生記録を達成。JOCから強化指定選手に誘われたほどの高い身体能力の持ち主。
プロ1年目には、シーズン最終2試合に出場し、2試合連続ホームラン。プロ初打席初本塁打を達成し、高卒の新人選手としては史上初の快挙を果たしました。以降昨シーズンまでは、ファームを中心に活躍。昨シーズンはほぼ全試合を4番打者として打席に立ち、10・11月期のファーム月間MVPを受賞。さらに最多本塁打(13本)、最多打点(53本)、最高出塁率(.448)の打撃部門の三冠を獲得しました。
今シーズンは1軍での活躍に期待がかかる細川選手。現在は春季キャンプの真っ最中。
今回はそんな細川選手に、キャンプ中のオン・オフの過ごし方や、今シーズンへの意気込みを直撃!インタビュアーは今回もこの人、ベイスターズOB荒波翔が務めます。
(※本取材は2021年2月9日にリモート取材にて行われました。)
Interview Movie
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今シーズンは
バッティングをさらに強化
大まかにいうとバッティングです。結果を出してアピールしていきたいと思っています。
昨シーズンはファームで打撃三冠(13本塁打、53打点、出塁率.448)に輝きました。きっと、手応えや良い感覚といった、何か大きなものを掴めたのではないでしょうか?
そうですね。昨シーズンはフォアボールを取ることが多かったのですが、ボールを長く見られるようになったことで、ストライクボールとの見極めがしっかりできていたのだと思います。
フォアボールだけでなく、甘いボールをしっかり捉えることができたり、ツーストライクに追い込まれても逆方向にヒットが打てたり、ファールで粘れたりできたのは、しっかりボールを見ることができていたからかな、と。
なるほど。それが良い結果につながっていたんですね。
課題は「目線のブレ」
1軍で活躍するための自己分析
2軍で良い成績を残せることはすでに証明済みですが、次はやっぱり1軍での活躍が見てみたいです。1軍で持ち前のポテンシャルを発揮するための課題は何だと思いますか?
昨シーズン1軍に上がったときは、思い通りの結果は出せませんでした。原因は、甘い球をファールにしてしまったこと。それが自分の中では大きな反省点でした。
課題としては「目線のブレをなくす」というのを重点的に取り組んでいます。キャンプに入ってからは、だいぶブレがなくなり、しっかりボールが見えているのを実感しています。
今シーズンは「一発でしとめる」がテーマ。まずは練習試合やオープン戦でそれができたらいいなと思います。
個人的には変化球や低めの見極めが大事になるのかな。その辺はどうでしょう?慣れてきた感じはありますか?
そうですね。ファームでは結果を出すことができたので、あとはもうひとつ上のレベルでそれができるか、というところですよね。変化球を見逃して自分のバッティングカウントにできないと、自分の持ち味を発揮することもできません。そこは本当に今後、練習試合でしっかり見極められるようにしたいなと思います。
ただ、見逃しで受け身の姿勢になってしまうと、細川選手の“らしさ”っていうのかな?豪快なスイングがなくなってほしくないと思うので、そこはぜひ変わらずに!
「わかってるよ!」って感じだとは思うけど(笑)。
自主トレで掴んだ“力を抜くコツ”とは?
秋山選手の教え
自主トレでは、秋山翔吾選手(シンシナティ・レッズ)と合同でトレーニングをしたそうですが、勉強になったこと、変化したことなどがあれば教えてください!
バットを振る時に、どうしても力みが出てしまうのが悩みだったのですが、それを改善するアドバイスをもらいました。
これまでは振る瞬間に力が入ってしまい、自分の思っているタイミングでバットを振れていないことがあったのですが、「打つ瞬間に100%の力を持っていけるように」と秋山さんに言われて。難しいことではあるんですけど、この感覚を試合でも出せると打ち損じも少なくなると。
すごく良い意見ですね。力を抜くことって本当にすごく難しくて、細川選手だと多分、8割くらいの力でもホームランが出るし、120メートル飛ばしてもホームランだし、100メートル飛ばしてもホームランになる。力の抜き具合っていうのをマスターできると、ファームでの成績以上の結果が出るんじゃないかと思います。
ちなみに、その力を抜くためのコツを教えてもらうことはできますか?企業秘密かもしれないけど(笑)。
構える時に、まずは1回全身に力を入れるのがコツです。秋山さんからは「1回力を入れてから、抜いた方が良い」とい言われていて。
確かに、力をいれずにただ構えて力を抜こうとしても、力は抜けていないことが多いんです。始動する時に力んでしまう。実践してみると、前の感覚よりはすごく力が抜けている感じがあって、自分としては良いイメージで出来ていると思います。
それは昨シーズンからすでに実践していた?
そうですね、以前にも教えてもらっていて、今年もまたあらためて教えてもらって。
それを継続してきたからこそ成績も良くなってきたっていうことですね。
その辺にも注目しながら今後の活躍を見ていきたいなと思います。
ライバルに勝つ!
今シーズンのホームランは何本?
ファームでしっかり結果を残したことで、今シーズンはファンのみなさんも、細川選手が1軍で豪快なプレーを見せてくれることを期待していると思います。ただ、ベイスターズの1軍外野手には良い選手が多いのも事実。「この人には負けたくない」というライバル心はあったりしますか?
今シーズンはレギュラーを取るつもりでやってきたので、もちろん意識はします。やっぱり外国人選手には負けないくらい打ちたいなって。
いいですね。力では負けないぞ!っていうね。
外国人選手に勝てないと、自分はレギュラーとしては試合に出られないと思っているので。
そのくらいの気持ちは持たないといけないと思います。オフシーズンは、ずっとそういう気持ちで練習してきました。
それは頼もしい!良いコメントを聞けて嬉しいです。ずばり、今年は1軍で何本ホームランを打ちますか?
とにかく1年間通して試合に出る!っていうのを目標として掲げていて、自分の中では本数は決めていなかったんですけど…(笑)。
10本は絶対いってほしい!
そうですね(笑)。二桁は打ちたい!
今シーズンは梶谷隆幸選手がFAで抜けた分、外野手のポジションが一つ空くことになるからチャンスだと思うのですが、どう捉えてますか?
そうですね。外野の一枠が空いたのは大きいと思います。チャンスを活かせるように頑張りたいと思います。
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初の無観客キャンプ、
今回はいつもの●●がない!?
新型コロナウイルス感染拡大防止の影響で、今シーズンのキャンプは無観客で行われています。
いつも以上に練習に集中できるかもしれないし、応援がない分、練習がキツく感じることもあるかもしれません。いつもと違うキャンプの雰囲気はどうですか?
静かだなぁ…という感じです。沖縄キャンプの時は、いつもホテルから球場まで歩いているのですが、その道のりにいつもいるファンの姿がありません。球場に入ってからも、記者さんしか見かけることがないので、すごい静かだなぁ…って。
それは寂しいですね。
ところで、キャンプに欠かせないアイテムはありますか?
入浴剤は買って持っていったりしています。
入浴剤といえば、僕も現役時代にファンから差し入れでもらったりしました。今回はそういったファンからの差し入れもないから、そういう面でも悲しいね(笑)。
そうなんです。だから自分で好きなやつ選んだりして、買って持ってきています(笑)。
三浦新監督との関係、
新チームの雰囲気を直撃!
今シーズンから1軍の監督になる三浦大輔監督とは、長く一緒にやってきた間柄だと思います。三浦監督から掛けられた言葉や、チームの雰囲気の変化などがあれば教えてください。
三浦監督からは「勝負の年だな」と言っていただいています。今シーズンは本当にレギュラーを勝ち取りたいと思っているので、あらためて頑張ろうと思いました。
チームの雰囲気はどうですか?
ラミレス監督の時と比べてあまり変わらないのか、それともけっこう変わったのでしょうか?
そうですね。三浦監督はけっこう一人ひとりとコミュニケーションを取られているなという印象です。自分もけっこう話していただきますし。いろんな人たちと話をしているイメージです。
三浦監督は、キャンプではよくバッティングピッチャーをしてくれていたんですけど、細川選手は打ちましたか?
今年はまだ打てていないです。
じゃあ対戦というか、バッティングピッチャーをしてもらうのはこれからになりそうですね!
どう過ごす?
いつもと違うキャンプ中のオフ
ところでキャンプ中は外出禁止だと思いますが、オフはどう過ごしていますか?
普段だと、外出して気分転換して次のクールをまた頑張ろう!っていう流れだったりするんですけど…。
この間の1回目のオフでは、午前中は身体を休めて、午後はちょっと砂浜を歩いて軽く汗を流して終わりって感じでした(笑)。
でもそれくらいしか本当にすることないよね(笑)。
じゃあホテルのご飯とかも、外食する人がいない分、いつもより人が多いって感じなのかな?
そうですね。休み前も土日なんかも、いつもより多くの人がいますね。
逆に普段のキャンプより、いろんな人たちと話しながら食べられたりするのかな?
といっても、コロナの問題があるから距離は取りながらだと思うんですけど、いろんな人と話せるという意味でも新鮮なキャンプというか。
そうですね。今までにないキャンプですね(笑)。
1年を通してレギュラーで活躍
「勝負の年」にかける思い
最後に、今シーズンの目標とファンのみなさんにひとことお願いします!
今年は本当に勝負の年だと思っているので、レギュラーを取って1年を通して活躍できるように頑張ります。今年もまだこういう状況で、球場に足を運べるようになるのかわからないですけど、自分たちの活躍をしっかり見せられるように頑張っていきたいです。
あらためて、ずばり今シーズンの目標は?
レギュラーを取ることです。
僕も期待しているんですけど、本当にファンのみなさん、細川選手の活躍に期待している思います。
キャンプはまだまだこの後も続いてオープン戦と続きますけど、怪我なく活躍することを願っています。今日はありがとうございました。
ありがとうございました!
©YDB
次回は、上茶谷選手のインタビューを公開予定です。
是非、お楽しみに!
いよいよ2021年春季キャンプがはじまりましたね。
今回のキャンプで重点を置いているもの、強化しようとしているものを教えてください!