オリジナルインタビュー第11弾!三浦大輔新監督が登場!
優勝へ一直線!“ハマの番長”が目指す野球とは

高田商高卒。右投右打。1991年ドラフト6位で横浜大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)入団。以来、引退までの現役生活25年間を同球団一筋で過ごした、愛称“ハマの番長”。1993年にプロ初勝利、初完投を記録し、1995年には先発ローテーション入り。1998年に自身最多12勝を挙げ、チームの優勝、日本一に貢献しました。

2005年には、プロ14年目で初タイトルとなる「最優秀防御率」「最多奪三振」を獲得。2007年にゴールデンスピリット賞受賞。2014から2016年までは投手兼コーチ。2016年に惜しまれながら現役を引退。2017年から球団スペシャルアドバイザー。2019年に現場復帰し、1軍投手コーチ。2020年に2軍監督。今シーズンからはベイスターズファン待望の1軍監督を務めます。

現役時代から大切にしてきた背番号「18」は、1軍監督となる今シーズンから決意新たに「81」へ変更。自身が折に触れ語っている通り、今シーズンの目標はただひとつ、チームの優勝!
今回は、そんな三浦大輔新監督を直撃。春季キャンプが終盤を迎える中、現在のチームや選手の様子、監督としての意気込み、背番号への思いなどを語っていただきました。

インタビュアーは今回もこの人、ベイスターズOB荒波翔が(いつもよりちょっぴり緊張の面持ちで!?)務めます。
(※本取材は2021年2月21日にリモート取材にて行われました。)

Interview Movie

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キャンプ終盤!
手応えは?気になる選手は!?

荒波翔

キャンプも終盤になってきました。今のチームの雰囲気や手応えなどを教えてください!

三浦大輔監督

ここまで大きな怪我人もなく、順調に実戦に入ることができました。キャンプでやろうとしてきたことを実戦で出せつつあるなというのを感じているところです。

荒波翔

監督から見て状態の良い選手、印象に残っている選手はいますか?

三浦大輔監督

足を使ったり、送ったり、進塁打を打ったり…というところを選手たちに意識付けている中で、実戦でも意識的にサインを出してきました。今日の練習試合でいうと、田中俊太選手。出塁、フォアボール、走塁、そして守り…と、走攻守すべてにおいて良いところを出してくれたと思います。

荒波翔

ファーストでの守備も上手かったですもんね!

三浦大輔監督

そうそう。ほかのポジションに比べれば、ファーストを守る経験は少なかったと思うけれども、しっかりと素晴らしいプレイを見せてくれましたよね。

理想は「歴代良いとこどり」!
“迷わない”監督に

荒波翔

すでにたくさんの場で質問されていると思うのですが、監督就任の経緯やお気持ちについてお聞きします。
まずは、どのくらいの時期からそういったお話があったのかを教えてください。

三浦大輔監督

監督のお話をいただいたの自体は去年ですね。去年のシーズン終わりくらいかな?
順位が確定したあたりで正式にお話をいただいて。

荒波翔

監督のお話が来た時のお気持ちは?

三浦大輔監督

もともと将来的には監督になりたいという気持ちがあり、これまでにもいろんなことを勉強させてもらっていたので、迷うことなくお引き受けしたという感じですね。

荒波翔

理想の監督像というのはありますか?

三浦大輔監督

そうですね。選手としては、歴代のいろんな監督のもとでやらせてもらいましたけど、全部の監督の良いとこ取りでできたら良いなと。良いとこ取りをして、さらに自分らしく。

荒波翔

采配をする上で、絶対にこだわりたいものは何ですか?

三浦大輔監督

「迷わないこと」ですね。状況に応じて、監督はいろんなことを決断しなければならない。決断に迫られた時、迷わないようにしていきたいと思います。
とはいえ、迷うこともあるとは思うんだけど(笑)。でも迷った時も腹をくくって、その時その時、自分が最善だと思ったことを決断していきたいですね。後になってから迷わないように。

荒波翔

なるほど。

三浦大輔監督

昨シーズン、ファームの監督をしていた時にも、やっぱり帰りの車の中で、「あの場面ではああするべきだったのか?いや、こうするべきだったのか?」と思うようなことがありました。でも、それって考えても答えはないわけだから。結果が良ければそれで良いのはもちろんだけど、やっぱりその時その時で、良いと思ったことを即決できるように。1年間ブレないようにっていうのは心に誓っています。

荒波翔 三浦大輔監督

将来の活躍間違いなし!
三浦監督期待の選手

荒波翔

ファームの監督をしていた中で、多くの若手を見てきたと思います。三浦監督から見て、将来的に1軍でブレイクしそうな選手はいますか?

三浦大輔監督

森敬斗選手。久しぶりの高卒ドラフト1位の選手でしたし、何年かしたら1軍で活躍できるものを持っていると思います。そんなに遠い将来の話ではないと思うので、楽しみにしています。
昨シーズンは1軍で出番がなかった関根大気選手も、このキャンプ中に良い活躍を見せてくれていますし、今シーズンにかける思いはすごく感じていますね 。

荒波翔

森選手は、昨シーズン1軍の試合に出た時のヒットを見て、タイミングを取るのが上手な選手だなと思いました。

三浦大輔監督

1年目からしっかりバットを振り込めてる。1年目でこんなに振れるかな?っていうくらい。今も練習試合を見ていても、しっかり自分の良いところをアピールしてくれていますから、非常に楽しみな選手ですね。

ローテーションはどうなる?
投手陣への思い

荒波翔

次は投手陣について質問していきたいと思います。
リハビリ中の今永昇太投手の復帰は、ファンのみなさんが待ち望んでいるところだと思います。三浦監督から見た今永選手の状態について教えてください。

三浦大輔監督

今はまだリハビリ組で頑張っていますけど、順調に一歩ずつ階段を上ってきているなっていう感じを受けています。こちらとしても、「いつまでに」という期限は決めていません。このまま段階を踏んで状態が良くなって、1軍のマウンドに帰ってこられるのを待っています。もちろん、1日も早く戻ってきてほしいですが、体のことなので万全に。順調に復帰に向けて前進していると思うので、できれば、シーズンが終わるまで投げきれるっていう状態で戻ってきてほしいですね。

荒波翔

確かに、立ち投げの映像を見せてもらったのですが、投げている感じは順調そうに見えました。
ところで今シーズン、FAでジャイアンツへ移籍する井納翔一投手がローテーションから抜けることになります。新たにローテーションを守ってほしいと期待している投手はいますか?

三浦大輔監督

このキャンプでの活躍ぶりを見ていると、京山将弥投手、阪口皓亮投手。
この二人は年も近く、1軍での経験は少ないですけれども、今シーズンはしっかりローテーションに入っていけるように結果を出さないといけないと思うし、それだけのものを持っていると思います。
あとは実戦での結果ですね。

荒波翔

抑えの三嶋一輝投手も、昨シーズンはとても良いピッチングをしていましたし、どんなローテーションになるか楽しみなところですね。
一方、山﨑康晃投手は昨シーズン、疲れもあってあまり良い成績は残せませんでした。今シーズンは、どういうところに期待していますか?

三浦大輔監督

ヤスに関しては、そうですね…入団してから、抑えという精神的にも大変なポジションで、しっかり結果も残してきました。
でも、その中でどうしても疲れが溜まっていってしまって、昨シーズンは思うようにいかなかったのかなと。昨シーズン、さらにその前のシーズンくらいから少しずつ、苦労しているのは見えていました。昨シーズン一気にどーんと不調が来てしまったような形で、自分の思い通りのボールが投げられずに苦しんでいましたね…。
ヤスの力がないと優勝できないと思っていますし、本来のボールを取り戻してもらわないと困るな、と思っています。

荒波翔

そうですね。

三浦大輔監督

本人とは「中途半端なことはしたくない」いう話をしました。ヤスは怪我人ではないけれども、ファームスタートで、しっかりと状態が戻るようにしてほしいと。「いつまでに」という話はしていないので、こちらも「この試合までに」ということも言わない。
状態が良くなってきて、ファームの監督やコーチから「大丈夫です」という話が来て、そこから考えるという話をしています。そうしないとヤスにとっても良くないと思うので。今は大変だと思うけれども、ここを乗り越えて這い上がってきてほしいと思っています。

荒波翔 三浦大輔監督

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走れる選手を育成!
“ハマの番長”が目指す野球とは

荒波翔

昨シーズンは2軍の監督として、積極的に盗塁やバントを取り入れるなど、1軍とは対照的な小技の効いた野球をされていました。
昨日と今日の練習試合を見ていても、選手達の走る場面が目立っていましたが、やはり2軍の時のようなスタイルを目指しているのでしょうか。

三浦大輔監督

うーん、そうですね。そういうのが得意な選手を使えばね、そういうスタイルになると思いますし。
でも、打つ選手も出てきているので、攻撃力もアップしていると思うんです。なので、プラスアルファとしての走塁やバントで、得点力も上げたい思っています。このキャンプでは、そういう意識付けも含めて取り組んできました。

荒波翔

なるほど。

三浦大輔監督

バントを多用したりすると、「スモールベースボールで行くのか?」と言われたりするんですよね。
それは、状況によっては強行する時もあるでしょうし、決めつけはしていないです。状況に応じてという感じです。その時状態が良い選手を使えば、その選手によって、つないでいく野球になるのか、打ち勝つ野球になるのかは変わっていくでしょうし。臨機応変にやっていきたいと思っています。

荒波翔

今のベイスターズには、走れる選手が本当にたくさんいるんですよね。今日の練習試合でも田中俊太選手が走りましたし、宮本秀明選手など盗塁を企画することがすごく多くなってきている印象があります。
代走で活躍した宮本選手のような足のスペシャリストがいるのは、相手チームからするとすごく嫌だろうなと思います。昨日の試合を見ていても、サヨナラの場面でのバントとか、あと1本で1点取られるっていう状況は相手にとってすごく嫌な状況のはず。そういう野球ができた時には僕はベイスターズはすごく強くなるのかなと思います。

三浦大輔監督

もちろん失敗もいっぱいありますけど、まずはトライして得られるものの方がが大きいかなと。
まだ練習試合ということでね、公式戦までにいろんな経験をしてもらいたいので、積極的に走ってもらうことにしています。ひとつ先の塁へっていう風に意識を変えていかないと、公式戦になってもなかなか走れないなんてこともありますし。
現役の頃の投手としての経験でいうと、足の早い選手が塁に出ると、警戒しなきゃいけいないので、コントロールミスも起こりやすい。そうなると打つ方の攻撃としても有利になると思います。試合をかき回すだけでなく、打者にとってもメリットがある。相手チームの投手に簡単に投げさせたくないっていうのは、常に思っています。

荒波翔

僕も現役時代そうだったんですけど、盗塁する時って、アウトになっちゃいけないっていう強い思いがあるので、スタートを切るタイミングがわからなくなってしまったりすることがあるんですよね。
今の練習試合では、結果的にアウトになっているところでも、まずは企画をすることで選手としては掴むものがすごくあると思います。それをオープン戦、シーズン開幕とつないでいけたらすごく良いのかなと思いました。

三浦大輔監督

そうですね。今のうちは失敗しても良い時期だと思うし、やってみて何がだめだったのかっていうことが分かれば、そこでまたコーチがしっかりと落とし込みをしてくれます。じゃあ次はこうやってみようということになる。そこでまた失敗するかもしれないけれど、それは一歩進んだ“成長の失敗”。それを繰り返してコツを掴むことで、得られるものが大きいと思います。

外野手勢の熾烈なポジション争い!
スタメンは?

荒波翔

今シーズンから、梶谷隆幸選手がFAでジャイアンツへ行くことになりました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、タイラー・オースティン選手もまだ入国できていません。実質、外野手のポジションは、2つくらい空いている状況です。外野手も良い選手がたくさんいるので、良いポジション争いができているのではないかと思います。

三浦大輔監督

そうですね。神里和毅選手の名前がよく上がっていますし、細川成也選手、関根大気選手、宮本秀明選手の名前も上がってきています。みんながこのキャンプで、良い意味で争う意識でやってくれれば、チームとしてのレベルも上がっていくと思っています。
シーズン開幕に近づくにつれて、どんどんこっちサイドを困らせてほしいなと。誰を選ぼうかって。
状態の良い選手を優先的に使いたいと思います。でも今キャンプにいる選手は、長いシーズンを戦っていく上でみんな絶対に必要な選手ですから。1年間、トータルで考えてほしなと思いますね。

荒波翔

僕自身もスタメンがどうなるのかは、楽しみに見ていきたいなと思っているところです。

選手やスタッフには
監督自らどんどん話しかける!

荒波翔

1軍の監督になって、考え方や選手との接し方で意識的に取り組んでいることはありますか?

三浦大輔監督

選手はもちろん、スタッフみんなと積極的に話すようにしています。「監督になったら喋りづらくなったな」と思われたくないんですよね。でも僕も現役の頃そうでしたけど、監督ってやっぱり気軽に話せる感じではないんですよ。だからこそ選手には「喋りやすいな」って思われたい。
チームとしてつながりは大事だと思うので、野球の話はもちろん、それ以外のことでも普段から話しやすい環境をつくっておけば、結束力も強まっていくと思うので。

荒波翔

そうですね。確かに選手の方からは、監督に対して気軽には話しかけられないっていうのはあるかもしれませんね。ちなみに僕は中畑清監督(2012-2015)の時は、すごく話しやすかったですけどね(笑)。

三浦大輔監督

あぁ、中畑さんね(笑)。

荒波翔

選手からすると、監督の方から積極的にコミュニケーションを取ってくださるのは、すごく嬉しいと思います。

三浦大輔監督

分け隔てなく、こっちからどんどん話しかけてます(笑)。現役で一緒にやってた選手も多いですしね。その点は自分としても強みだと思っています。

大切にしてきた背番号「18」を
引き継ぐ投手は?

荒波翔

次は、ファンのみなさんが気になっているだろう背番号「18」について質問です。
三浦監督が現役時代から背負っていた「18」番。今すぐに、というのは無理でも将来的に付けてほしい選手、付ける可能性のある選手というのはいますか?

三浦大輔監督

それは、こちらから「付けさせたい」っていうものではないんじゃないかな(笑)。「付けたい」と自分で思う選手が出てくるはず。僕じゃなく、選手本人が「付けたい」と。そうすると球団とか周囲もね、自然とそういう雰囲気になってくると思うんですよね。

荒波翔

でも、自分から「18番を付けたい」とは、なかなか言えない気もします(笑)。

三浦大輔監督

そうかな〜?どうかな〜?

荒波翔

なのでたぶん、三浦監督の方からそういうお話があれば選手は嬉しいと思います。

三浦大輔監督

うーん…どうかな?僕はそういう選手が出てきてほしいっていう思いもある。

荒波翔

三浦ファンのみなさんだったり、球団や周りの人たちだったりが「コイツだな」って思う人に付けてほしいですね。

三浦大輔監督

そうですね。だから自分も18番を外したわけです。現役を引退して、コーチ、ファームの監督として2年間、18番を付けていましたけど、自分自身では違和感があったんですよね。
やっぱり18番はね、マウンドで投げてないとダメだなって。投手がつけるのが一番良いと。
なので、1軍の監督になる時に、背番号は逆さまの「81」にしてもらいました。「18」は、誰か付けたい選手が現れてくれたらいいなと。

スローガンは横浜一心!
目指すは優勝のみ!

荒波翔

最後にファンのみなさんに、今シーズンの目標をお願いします!

三浦大輔監督

目標はもちろん優勝。優勝しか狙っていません。就任会見でも言いましたし、チームスローガン発表の時も。今シーズンのスローガンは「横浜一心」。選手、コーチ、スタッフ、ファンの方がひとつになって横浜DeNAベイスターズだと思っていますので、みんなで力を合わせて1年間戦っていきましょう!

荒波翔

ありがとうございました。本当なら現場に行ってお会いした上でインタビューをしたかったのですが、こういうご時世なので…ZOOMですみません。

三浦大輔監督

しょうがないしょうがない。やっぱり、キャンプも無観客キャンプでね、ファンの方がいないキャンプっていうのはすごく寂しいです。早く状況が落ち着いて、ファンの方も解説の方も、みんなが球場に来られる、賑やかなプロ野球が始まってほしいな、と思います。

荒波翔

また球場でご挨拶できるのを楽しみにしています。

荒波翔 三浦大輔監督

藤井秀悟選手

次回は、横浜DeNAベイスターズ 球団広報兼打撃投手の藤井秀悟さんのインタビューを公開予定です。
是非、お楽しみに!

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