2021.12.17
オリジナルインタビュー第22弾!
〜後編〜今永昇太選手・東克樹選手が登場!
左腕、怪我、手術を乗り越え完全復帰!共通点の多い二人が語る今
(取材日:2021年11月22日)
今回のオリジナルインタビューは、今永昇太投手と東克樹投手の左投手コンビが登場!
今永投手は、北築高−駒大を経て2015年ドラフト1位で入団。伸びのあるストレートが武器のプロ6年目。プロ入り1年目の2016年から先発ローテ入り。2017年には2ケタ勝利(11勝)を記録。2018年、左肩痛を発症し不調のシーズンを過ごしたものの、2019年には復調。自己最多13勝を記録。2020年に左肩のクリーニング手術を受け、今シーズン5月に一軍復帰登板。6月に309日ぶりの勝利を収め、5勝5敗、防御率3.08と着実な復活の兆しをファンに見せてくれました。
東投手は、愛知工業大学名電高−立命館大を経て2017年ドラフト1位で入団。プロ1年目の2018年、4月の巨人戦でプロ初勝利を挙げたのを皮切りに、完封勝利を収めるなど勝ち星を重ね、2ケタ勝利(11勝)を記録。その年の新人賞に選出。2019年、左肘の炎症再発で不調をきたし、2020年に内側側副靭帯損傷が判明しため、トミー・ジョン手術を受けることを決意。今シーズンは、地道なリハビリが実り7月に実戦復帰。10月に729日ぶりの白星を収めました。
ともに左投手。ともに怪我に泣き、大きな手術を乗りこえて、見事今シーズンに復帰を果たした二人。不思議と共通点の多い今永投手と東投手を直撃。前後編の2回に分けてインタビューをお届けします。
インタビュアーは今回ももちろんこの人、ベイスターズOB荒波翔が務めます。
>>前編はこちらから
お待たせしました!後編をお届け!
後編では、お二人に、オフの過ごし方などファンのみなさんから集めた質問に答えていただきました。
(※本取材は2021年11月22日にリモート取材にて行われました。)
Interview Movie
実際のインタビューの模様を
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偶然の出会い?
登場曲に隠された秘密とは
はい!ギリギリアウトまで答えます(笑)。
それじゃあまずは、さっそく今永投手から(笑)。
『9月に登場曲(RADWIMPSの「正解」)が変わりましたが、心境の変化があったのですか?』という質問が寄せられています。
そういうのは全くないんです。いつも車の中でいろんな曲をリミックスで聞きながら帰宅するのですが、たまたま流れた曲が「あ、これ合いそうだな」「雰囲気に合うな」ってひらめいて。良いタイミングでたまたま良い曲に出会ったという感じですかね。
たまたまその日、その曲に出会って「じゃあこれでいこう」となったわけですね。
はい。パッとひらめきました。
ちなみに、勝っている時には変えづらいっていうのはあったりしますか?
勝った試合の次の登板時には、良い曲に出会ったとしても変えづらかったりしますか?
そうですね。実際、それがパフォーマンスに影響することは絶対ないと分かっていても、なんかこう験(ゲン)を担いでしまうところはありますね。
野球選手には、そういうのを気にする人が多いですよね。
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2年ぶりのマウンドに
立った時の初球は…?
では次は、東投手に質問です。『2年ぶりに1軍のマウンドに立つことになりましたが、初球に何を投げるかは決めていましたか?』ということなのですが、どうでしょうか。
自分自身で初球にこれを投げたいっていうのは、特にありませんでした。試合前のキャッチャーとの話し合いで「これを投げよう」っていうのは決めていましたけど。
結果、何を投げたんでしたっけ?
結果、たぶん真っ直ぐだったと思うんですけど…どうだったかな(笑)?
それくらい特別なことだと意識せず、2軍の時と同じ、いつも通りにマウンドに立ったということなんですね。
はい。
釣りにハマる予感&ゴルフ三昧!
オフの予定
次の質問はお二人に対してです。
『シーズンオフに何がしたいですか?』とのことです。実質きょう(11月22日)、シーズンが終わってオフに入ったわけですが、今永投手どうでしょうか?
はい。今はキャンプが流行ったりしているじゃないですか。僕はアウトドアな趣味を持っていないので、そういう趣味が欲しいなと思っていて。なので、アウトドアな趣味の中でも気軽にできそうな釣りに挑戦してみようかと。けっこう没頭できるので良いという話も聞きますし、検討しているところです。
なんか合いそうですね。集中できそうだし。
余計なことを何も考えずやれそうですし、もし打たれた後に釣りに出かけたら、ずっとボーッとしたままで魚が釣り竿に引っかかっているのにも気づかないかもしれないですけど(笑)。でも良い趣味にできれば良いなって思ってます。
ハマったらめちゃくちゃ行きそうですね(笑)。
そうですね。僕はどっぷりハマると、ずっとやり続けちゃうタイプなので。そこも気を付けながら(笑)。
ハマったら次回は釣りの話も聞いてみたいです。
東投手はどうですか?
僕は、シーズンオフの楽しみといえばゴルフですね。
ゴルフされるんですね!
そうですね。ゴルフは大好きで、今回のシーズンオフもすごく楽しみにしています。上達はなかなかしないんですけど(笑)。ゴルフの雰囲気だとか、球が飛んでいくあの感じ。そういうのを存分に楽しみながらオフを過ごしたいと思います。
でもそうやってリフレッシュできるのは良いことですね。これからの季節は寒いですけど、でも逆に暖かい時期になるとシーズンに入ってしまうのでできないですもんね。そこがプロ野球選手の辛いところではあります。怪我なく楽しんでもらいたいです。
ハマにバナナブーム到来?
初代の意気込み
あと、東投手にはやっぱりコレを聞かないと!という質問が来ています。
相変わらず『バナナはエネルギー源なんですか?』という質問です(笑)。
はい!食べてます。
でもこれ、投手の間でけっこう流行っていたりするのかな?坂本裕哉選手だったかな?だったり、ベンチで食べる選手が増えてきたなって。これは勝手にやってることなのか、東投手の真似なのか…?
そうですね。僕の影響が強いんじゃないですかね(笑)。
見ている側としては、初代は東投手だなって思っています(笑)。
そうですね。僕と言えばバナナのイメージがかなり強いと思うので。
じゃあ来シーズンも、ベンチでバナナを食べる姿が見られますかね?
はい。シーズン中、ずっと食べている姿をお見せできるように頑張ります!
バッティング好調で
野手陣は立つ瀬なし!?
次は今永投手への質問です。これは僕も聞きたかったんですが『今シーズンは、打率2割7分6厘という成績でした。バッティングが好調だった理由は?』という質問です。
僕は、今永投手のことをどこかで聞かれた時に常々、「バッティングも良い」と答えていたほど、もともと今永投手のバッティングの良さに注目していました。野手としてはちょっと立場がなくて困る部分でもあるとは思うのですが(笑)。今シーズン、バッティングが好調だった理由は何でしょうか?
うーん…そうですね、たまたまが続いたといえばそれまでかもしれません。大学の4年間はDHのあるリーグだったので、バッティング練習はルーキーの年に4年ぶりという状況でしたし。
でも、もともとバッティングは好きな方ではあるんです。ピッチャー陣で、毎日と言っていいほど室内練習場に行って、バントとバッティングの練習は欠かさずやっています。ピッチングコーチも指名練習の日などは投げてくださるので、そういった日々の練習が試合で出ただけだと思います。
野手のみんなが全然打てないのに、今永投手がセンターにめちゃくちゃ良い当たりを打った試合もありましたね。
僕がヒットを打った時には、高城(俊人)選手がベンチからよく「やめてくれ〜」って(笑)。
そうなんですよ。僕も解説などで「ピッチャーにヒットを打たれてしまうと立場がないんです」ってよく言っています。でもピッチャーもバッティングが良ければ、自分で自分を助けることにもなると思うので、お二人には投球はもちろん、バッティングの方も期待しています。
左投手同士の二人、
お互いをどう見てる?
次はお二人への質問です。
『同じ左投手であり、チームの先輩後輩の仲でもあると思うのですが、お互いをどう見ているのでしょうか?』という質問です。参考にしている部分や関係性を教えてください。東投手、どうでしょうか?
はい。僕はいろんな面で今永さんを尊敬しています。野球においてはもちろん、私生活の細かいところまで意識が高いところもなども。野球に関しては、もう本当にすごい人なので、これからも背中を追いかけて、そしていつか追い抜けるように頑張っていきたいなと日々思っています。
今永投手はどうですか?
そうですね。なんか褒め合う感じになってしまいますけど、お世辞抜き、冗談抜きで自分は東というピッチャーに及ばないと思っています。やっぱりルーキーで新人王も獲得していますし。その時の防御率2.45という数字もすごく印象が強くて。2点台、それも2.50を切るっていうのはなかなかできないことです。東の持つ、“分かっていても打てないチェンジアップ”だとか、そういうコマンド能力というのは僕にはない部分。東は球数も少ないですし。
正直、東が復帰して僕自身もすごく嬉しかったですし、また東の投球を間近で見ながら学んでいきたいという気持ちです。他にもピッチャーはたくさんいますけれども、とにかく二人でチームを引っ張っていくつもりでやっていきたいなと思っています。
確かにいろんなピッチャーがいますけど、二人がローテーションを守っていればベイスターズは安泰だなと思います。
温度のある言葉を届けたい…
名言誕生秘話
最後にひとつ、今永投手に聞きたいことがあります。いつもこうしたインタビューの時などに名言が出るじゃないですか。その名言はどうやって生み出しているんですか?
単純にその場で思いつくのか、それとも普段から考えているのか気になるのですが。
名言って言っていいものなのかどうかわからないですけど…。
ファンのみなさんの間ではもちろん名言ということになっていますよ(笑)!
僕自身の性格もあるかもしれないですけど、見え方というか見方をすごく気にしすぎて話してしまうところがあるんですね。それに、記者の方との会話の中で切り取られてしまっている部分ももちろんあります。でも、1番は「温度のある言葉を画面の向こうのみなさんに届けたい」という思いが強いです。悔しいならどんなふうに悔しいのか。嬉しいならどんなふうに嬉しいのか。どういう気持ちなのかっていうのを、僕に感情移入して身近に感じて分かってもらえたら、より多くの人に感動を届けられるかもしれない。そういう選手像があっても良いのかなって思っています。
言葉だけでもたくさんの人に伝えられるものがあれば、ものすごく僕自身の価値も上がるんじゃないかって思うんです。変なヤツだと思われるときもありますけど、それならそれで、とことん変なヤツであれば良いじゃないかって。
来シーズンもそういう名言がいっぱい出てくるように期待したいですね。
はい。名言が出てくれば出てくるほど調子が良い時なので。
そうなんですね!では、たくさん聞けるように祈っています。
“迷言”にならないように気をつけます(笑)。
来シーズンこそは!
ファンのみなさんへ抱負
これからオフに入ると、なかなかファンのみなさんと会う機会もなくなってしまいます。最後に、ぜひファンのみなさんにひとことお願いします。今永投手の後だと言いにくくなってしまうと思うので、東投手からどうぞ(笑)。
東、名言出しても良いんだよ?
やめてください(笑)。
そうですね。ファンの方々には長い間待っていただいたので、来シーズンこそフル回転でしっかり一花咲かせたいと思っています。年齢も年齢なのでしっかりと責任感のあるピッチャーになってチームを引っ張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします。
ありがとうございます。
それでは今永投手、お願いします。
今シーズンは最下位という結果に終わってしまいましたが、その中でもスタジアムに足を運んでくださった方々、また画面からベイスターズの試合を応援してくださった方々に報いるために、来シーズンの目標はひとつしかないと思っています。不甲斐ないシーズンでも応援してくださった方々には変わらずに応援していただけるよう、もしかしたらベイスターズのファンを辞めてしまった方々にはもう一度ベイスターズに興味を持ってもらえるよう、そういう試合を来シーズンは見せたいなと思います。
僕を含め、ファンのみなさんはお二人には本当に期待していると思うので、くれぐれも怪我のないよう過ごして、来シーズンを迎えてほしいなと思います。今日はお忙しい中、ありがとうございました。
ありがとうございました。
©YDB
次回のインタビューもお楽しみに!
後半はファンのみなさんからの質問をぶつけていきたいと思います!