パリ2024オリンピック体操の放送日程

日本男子は前回の東京大会の団体総合で、ROC（ロシアオリンピック委員会）にわずかに及ばず銀メダル。2016年リオデジャネイロ大会に続く金メダルはならなかった。今大会はその悔しさをバネに、王座奪回に全力を注ぐ。ウクライナ侵攻の影響によりロシア勢は不在で、前回銅メダルの中国が最大のライバルに。選手層の厚さ、個々の実力において日本との差はなく、エース・橋本大輝をはじめ、各選手には高難度かつミスのない演技が求められる。個人総合は橋本の連覇なるかが見もの。橋本が欠場した今季ＮＨＫ杯で初優勝し、20歳で代表入りした岡慎之助にも注目。種目別は橋本の鉄棒、杉野正尭のあん馬、谷川航の跳馬などにメダルの期待がかかる。

日本女子は前回大会団体総合5位のメンバーが一線を退き、4人全員が五輪初出場。前回以上の成績を目指す。東京大会金メダルのROCが不在ということもあり、2022、2023年世界選手権連覇のアメリカが金メダルの本命だが、2番手はイギリス、カナダ、ブラジル、開催国フランスなどが争う混戦模様。日本も争いに割って入りたい。

外国勢男子の注目は、日本勢のライバルになる張博恒ら中国勢、女子はシモーン・バイルス（アメリカ）。バイルスは個人総合と複数種目の金メダル候補筆頭として東京大会に臨んだが、精神面の不調から途中棄権し、大会後は2年ほど競技を離れた。2023年に復帰し、世界選手権で個人総合など4冠を達成。今年6月の全米選手権個人総合では9度目の優勝を果たした。五輪の舞台でも再び輝きを放ち、金メダルを首にかけることができるか。