2026年6月1日(月)更新
りくりゅう、ショーをプロデュース
公演タイトルは「THE DESTINY」
ミラノ・コルティナ冬季五輪フィギュアスケート・ペアで日本勢初となる金メダルを獲得した“りくりゅう”こと三浦璃来/木原龍一組は、5月1日、兵庫県尼崎市で、自身初のプロデュース公演「THE DESTINY」の概要について発表しました。同公演は7月31日、8月1日、2日の3日間、東京辰己アイスアリーナで開催されます。
大喝采の“リフト始球式”
五輪での金メダル獲得後、りくりゅうはフィギュアスケート・ペアの知名度をアップさせることを目的に、精力的にメディアに出演しています。メディアでの活動はバラエティー番組への出演から、2人が普段から興じているゲーム「桃太郎電鉄(通称:桃鉄)」のイベント参加など多岐に渡っています。
直近で大きな話題となったのは、現地時間5月25日、ドジャースタジアムで行なわれたドジャース対ロッキーズ戦での始球式です。この始球式の実現には3つの背景がありました。
①2人が所属する木下グループとドジャースが2024年4月からパートナーシップ契約を締結していること。②6月12日に公開されるマイケル・ジャクソンの伝記映画「Michael/マイケル」の配給が木下グループの子会社であるキノフィルムズであり、提供が木下グループであること。③りくりゅうが五輪の金メダリストになったことで、世界的知名度が高まったこと――。
始球式直前のフラッシュインタビューで三浦選手が「この日のためにたくさん練習してきたので、届くように頑張りたいです」と答えると、木原は「僕はしっかり横で、下で支えたいと思います」と息の合ったところを見せました。
下で支える? 実際の始球式は何ともペアスケーターらしいものとなりました。以下に始球式を再現します。
ドジャースのユニホームを着た三浦選手と木原選手が笑顔でスタジアムに登場しました。この時、三浦選手だけがボールを手にしていました。りくりゅうはマウンドに上がるかと思いきや、その手前で止まりました。木原選手は三浦選手の左脛を左手で持ち、彼女の臀部を右手で支えると高々と掲げました。フィギュアスケート・ペアでのチェアリフトという技を披露すると、スタジアムから大きな歓声が上がりました。なんと、三浦選手はリフトされた状態のまま、キャッチャーに向かってボールを投げ込みました。投球はやや右バッターボックス方向に逸れたものの、キャッチャー役のドジャースのデーブ・ロバーツ監督のミットに収まりました。
日本ペア大国化計画
続いて、りくりゅうがプロデュースする「THE DESTINY」について。兵庫県尼崎市内で行なわれたアイスショー「ブルーム・オン・アイス」公演中に、「THE DESTINY」の開催が発表されました。
木原選手は「日本で初めてとなるカップル(ペアとアイスダンス)を中心としたアイスショーです」と説明しました。三浦選手は、もう一歩踏み込んで「カップル競技は、パートナーとの出会いが運命だと思うので、絶対にタイトルに入れたかったです」と述べました。
公式サイトのロゴを見るとDESTINYの「T」は、男性が女性を掲げる姿を表しています。これは、りくりゅうがミラノ・コルティナ冬季五輪で金メダルを獲得した時のフリープログラム「グラディエーター」のフィニッシュポーズを図案化したものです。
かねてりくりゅうは、互いの出会いについて感慨深く語っていました。三浦選手は「この人しかいないと思った」と振り返れば、木原選手は「僕たちは(一緒に)滑るべきだなと確信した」と口にするほどです。
通常のアイスショーだと、会場の広さとの兼ね合いで、国際規格(60m×30m)より小さいリンクが用意されることがばしばしばです。これについて木原選手は、「どうしてもペアやアイスダンスの魅力をお届けすることが難しかった」と語るなど、やや不満げでした。
だが「THE DESTINY」が開催される東京辰己アイスアリーナは国際規格と同サイズ。これにより、ペアやアイスダンスのスピード感や迫力を観客に体感してもらうことができる、と2人は考えています。
楽しみなのは「THE DESTINY」のセットリストの中身です。三浦選手のインスタグラムによると、新プログラムの振付師はシェイ=リーン・ボーンさんです。シェイ=リーンさんといえば、2人が2024年から現役引退まで使用したショートプログラム「Paint It Black」や、羽生結弦選手の代名詞プログラム「SEIMEI」の振付を担当した人物です。和洋を問わず、音にピタリと合う振付を考案するセンスは折り紙つきです。
りくりゅうによる、“日本ペア大国化計画”の第1歩が、スタートします。

二宮清純





