乃木坂46

ライブ映像から素顔に迫るバラエティーまで、地上波・BS・CS専門チャンネルを網羅して紹介

TVの乃木坂46

2023年2月16日(木)更新

多方面で活躍する乃木坂46の個性に触れるならバラエティ

text=西廣智一

 トップアイドルの座に君臨し続けるだけでなく、舞台やドラマ、ファッション、クイズ、スポーツなど多方面で活躍し続ける乃木坂46。最近は3期生の山下美月が連続テレビ小説「舞いあがれ!」(NHK)、同じく3期生の久保史緒里が大河ドラマ「どうする家康」(NHK)にそれぞれ単独出演を果たすなど、グループとして層の厚さを感じる機会も多い。今や目にしない日はないほど、さまざまなメディアに露出する彼女たちだが、そのグループの動向やメンバーの個性にもっとも簡単に触れることができるのがテレビ番組、特にバラエティ方面での活動だろう。

成長過程が楽しめる冠番組「乃木坂工事中」

 まず、乃木坂46の気軽に知ろうと思ったなら、もっとも息の長い冠番組「乃木坂工事中」(テレビ東京系)を観ることから始めてもらいたい。前身番組の「乃木坂って、どこ?」(2011年10月〜2015年4月)から数えると約11半近くと、グループ結成(2011年8月)とほぼ同じタイミングから続く長寿番組であり、初期メンバーはここでバラエティ能力を含むアイドルとしてのいろはを学んできた。ホームだからこそ許される失敗も多数存在するが、そこを含めてアイドルとしてどんどん逞しくなっていう彼女たちの成長過程を楽しむことができる、グループにとってなくてはならない存在だ。

 特に、放送開始時からMCを務めるバナナマンとの阿吽の呼吸も見どころで、加入間もない頃は消極的だった新メンバーが、気づけば自らツッコミや合いの手を入れられるようになり、バナナマンからの愛あるイジリを通じて隠れた才能を発揮するメンバーも多く存在する。

 また、笑いだけではなく、時には感動の涙を流す瞬間も多々あり、シングルリリースタイミングに放送される「ヒット祈願」は、デビュー時から続く恒例企画。シングルの大ヒットを願って、番組から出された無理難題にメンバーが果敢に挑んでいく。その内容も「PRのため1日4600個のティッシュ配り」やスカイダイビング、マカオタワーからのバンジージャンプ、富士登山などさまざま。中でも富士登山は過去何度か行われ、昨年秋には先輩たちの頑張りに感化された5期生もチャレンジしたばかりだ。困難を乗り越えてひと回りもふた回りも大きく成長するメンバーの姿を、ぜひこうした企画を通じて見守ってもらいたい。

歌い手としての個性を引き出す番組も

 新メンバーたちが歌やバラエティで自身を磨き続け、一人前のアイドルへと成長していく姿を見せる番組も存在する。それが2021年5月からスタートした「乃木坂スター誕生!」(日本テレビ系)だ。前身番組「ノギザカスキッツ」では4期生を中心に、寸劇を通してコントに体当たりしてきたが、「乃木坂スター誕生!」では昭和歌謡や平成の名曲をカバーすることで、歌い手としての彼女たちにスポットを当て、新たな個性を引き出すことに成功している。

 2022年4月からは新加入の5期生へとバトンタッチし、「新・乃木坂スター誕生!」とリニューアル。グループ加入から数ヶ月と、初々しさ満載の5期生がソロやユニットで名曲を歌唱し、時にはレジェンドと呼ばれるような先輩アーティストたちとのコラボを果たし、着実に自信を付けていく様は非常に見応えがある。4期生にしろ5期生にしろ、こうした経験はグループのライブ活動にもダイレクトに反映されており、そうした成長を見守るのもファンの醍醐味ではないだろうか。残念ながら2月初頭に「新・乃木坂スター誕生!」は最終回を迎えたばかりだが、この春には新シリーズ放送も決まっているので、こちらも楽しみにしておいてほしい。

グルメ、ゲーム、アートなど、趣味や特技も披露

 メンバーそれぞれの個性や特徴を活かした番組も多く存在する。2021年2月から毎月最終土曜日に放送中の「乃木坂お試し中」(CS・TBSチャンネル1)では、MCの3期生の伊藤理々杏とドランクドラゴン・鈴木拓とともに、メンバーが毎回さまざまな“お試し企画”に挑戦。グルメバラエティ企画やキャンプ、大喜利、俳句、トランプ、ぶりっ子対決などを通じて、まだ世間に知られていないメンバーの才能を発掘していく。番組は現在、3〜4期生を中心に進行しており、中でも“アンダー”と呼ばれる選抜メンバー以外のメンバーが奇想天外な行動で見どころを増産しており、「乃木坂工事中」とは違った側面で個々の魅力を発揮し続けている。アンダーメンバーに魅せられた方は、ぜひこちらのチェックもお忘れなく。

 このほかにも、3期生の吉田綾乃クリスティー、4期生の金川紗耶弓木奈於が出演する「東京パソコンクラブ~プログラミング女子のゼロからゲーム作り~」(BSテレ東)では、3人がゼロからゲームプログラミングを学び、オリジナルゲーム作りに挑み続けている。番組内では吉田がゲームの腕前を発揮するなど発見も多い、4期生の佐藤璃果によるナレーション含め見どころの多い内容だ。そして、5期生の中からは池田瑛紗がいち早くバラエティ番組に単独レギュラー出演中。昨年秋に卒業した1期生・樋口日奈に代わりMCを務める「小峠英二のなんて美だ!」(TOKYO MX)では、“日本一敷居の低いアートバラエティ番組”と称してバイきんぐ・小峠英二、アートディレクター中谷日出と一緒にアートの初歩的な世界を学んでいる。もともと美大を目指しており、自身も絵を描くのが好きな池田にとって、まさにうってつけの番組と言える。

 ほかにも、メンバーが出演するバラエティ番組は地上波、BS、CS、あるいはインターネットなど多岐にわたる。その中で、個々の趣味や特技を活かしてバラエティ番組出演を勝ち取ってきたメンバーも少なくない。古くは卒業生の2期生・伊藤かりんが特技の将棋を武器に「将棋フォーカス」(NHK Eテレ)で総合司会を担当したように、そのパイオニア精神は現在も引き継がれており、Vtuber好きの伊藤理々杏が「プロジェクトV」(日本テレビ系)で旬なVtuberニュースを届けるコーナーを持つなど、最近は新たな流れを見せ始めている。デビュー12年目に突入した乃木坂46が、この先どんな新たなジャンルで隠れた才能を発揮するのか。その姿をさまざまなバラエティ番組で目撃できる日を、この後も楽しみにしている。

西廣智一(にしびろ・ともかず)

2006年にライターとして「ナタリー」立ち上げに参加。2014年12月からフリーランスとなり、さまざまな媒体で執筆中。乃木坂46からオジー・オズボーンまで、インタビューしたアーティストは多岐にわたる。

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