第12回 J:COM杯 3月のライオン 子ども将棋大会

羽海野チカ/白泉社

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子ども将棋大会について

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大会について

羽海野チカ/白泉社

子ども達の熱い季節が再び!
さぁ、挑戦しよう!
参加資格は将棋を指せる小中学生。

羽海野チカ作の高校生プロ棋士を主人公にした漫画「3月のライオン」とコラボした将棋大会「J:COM杯3月のライオン子ども将棋大会」を全国各都市で開催します。

本大会は初心者向けの「交流クラス」と、上級者~有段者レベルの参加者によるトーナメント形式の「全国クラス」に分かれており、「全国クラス」を勝ち抜いた上位入賞者は将棋会館でおこなわれる全国大会に臨みます。

各地方大会には豪華プロ棋士たちが来場し、トーナメント戦以外にも、プロ棋士指導対局や大盤解説等の催しをお楽しみいただけます。

  • ※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、「交流クラス」の開催など一部の催しを中止しています
  • ※J:COMの加入有無に関わらずご応募いただけます(参加費無料)
  • ※応募多数の場合は、抽選となります
全国クラス全国大会進出を目指す棋力に自信のある人を対象としたクラス。

地区大会

全国大会への出場者を決定するトーナメント形式の大会。上位入賞者は、11月に東京「将棋会館」で行われる全国大会へご招待!

全国大会

地区大会を勝ち残った全国の猛者たちが、東京「将棋会館」に集う全国大会。ついにチャンピオンが決まります!
頂点の座を射とめるのは、いったい誰なのか。

全国クラス 対局

交流クラス 対局

プロ棋士指導対局

大盤解説

漫画「3月のライオン」
立ち読みコーナー

アプリ「将棋ウォーズ」 体験コーナー

奨励会支援および
「J:COM賞」創設

日本の将棋界を担う若者たちを応援

J:COMは日本将棋連盟内の棋士養成機関である奨励会の運営に活用いただけるよう、毎年寄付を行います。奨励会への企業支援は当社が初となります。また、新たに棋士となる四段昇段者のこれまでの精進・努力を称え、棋士として活躍して頂くことを応援できる品物を「J:COM賞」として贈呈します。今後の大一番で着用していただくことを願い、2021年度はスーツ仕立券を贈呈しました。

「J:COM賞」の授与は、大会に参加する子どもたちの目標となる存在になってほしいとの願いから、「J:COM杯 3月のライオン 子ども将棋大会」の会場を中心に行います。

奨励会からは、通常、年間4人がプロ棋士になり、また原則26歳までという年齢制限の中、才能あふれる子供たちが切磋琢磨し、人間形成する場でもあります。 J:COMは、プロ棋士という狭き門に向かって一途に取り組む若者たちを応援してまいります。

「J:COM賞」受賞者

※敬称略

受賞年度 奨励会3段リーグ 新四段昇段者
2023年度 棋士編入試験 小山怜央  
第72回 小山直希 森本才跳
柵木幹太
2022年度 第71回 藤本渚 齊藤裕也
第70回 岡部怜央 徳田拳士
2021年度 第69回 横山友紀 狩山幹生
第68回 井田明宏 高田明浩

「J:COM賞」受賞者コメント

左から、囲碁・将棋チャンネル今井様 、J:COM田口、小山怜央四段、行方尚史九段、山根ことみ女流二段

小山 怜央 四段

受賞コメント

(2023/7/29子ども将棋大会東北大会内)

奨励会を経験していない自分がJ:COM賞の対象となると思っていなかったので、うれしい限りです。

子どもの頃の印象的な大会は、中学3年生で参加した中学生名人戦です。準決勝まで残り、局面も良かったはずが最後大逆転負けをしてしまいました。その悔しさは今でも思い返すほどの強い記憶です。J:COM杯を含め、子どもの頃のそうした体験は大人になっても思い出すのではないかと思います。

その後、奨励会試験と三段リーグ編入試験にも挑みましたが、どちらもダメで、将棋はもういいかな、と思っていた時期もあります。公式戦の結果も振るわず、編入試験についても意識はしていませんでしたが、勝ち星が集まってきた頃、成績もそうですが、それだけでなく、「自分の将棋を深化させる」可能性を感じ、本気で編入試験に挑むことを決めました。その為にはもっと将棋にかける時間が欲しいと感じ、会社を退職するという思い切った決断をしました。前々からやりたいと思っていたAIを中心とした勉強を始め、AIで研究したことを対面の対戦で試し、少しずつ修正して自分の将棋をつくりあげていきました。

編入試験は、今までの試験と違い、合格したら即プロになれる特別なものではありましたが、普段の対局と同じ気持ちで挑もうと考えていました。直近で負けていた時はプレッシャーがありましたが、苦しいのはあと1か月くらいだと言い聞かせて乗り切ることができました。

今回、東北大会での受賞となりましたが、高校生の時に被災した東日本大震災では色々なところから様々な方がボランティアやお見舞いに来てくださり、本当に色々な人の支えがあって乗り越えられたと思います。また、将棋に打ち込むことが支えにもなり、普段の生活が当たり前でないありがたみを知ることになりました。棋士として今回のような機会に自身の経験を語り、自分も今後東北の力になれたらな、と思っています。

本大会の審判長である行方先生には、小学生の時に指導対局を受けたり、震災の復興イベントでお会いしたりするなど、大事な場面でとてもお世話になっています。棋士になった時も喜んでくださり、「また研究会やろうね」と誘ってくださるなど、いつも気さくに接してくださり感謝しています。

現在自分はフリークラス棋士のため、そこを抜けるのが今後も大きな目標のひとつです。その為には、これまで編入試験に向けて頑張ってきたような努力を続けていくことが必要だと感じています。 私は豊島九段の序・中盤の研究が深く、研究がはずれてからも安定な指しを見せる将棋に憧れていて、その将棋に近づけるように頑張りたいと思っています。

私は中3で奨励会に落ちてしまい、一旦プロへの道をあきらめることになりました。しかし高校に入ってからも大会等へ参加し、「将棋が好き」だという気持ちがあったおかげで将棋を続けることができました。

棋士を目指すのは本当に大変なことです。負けが込んで落ち込むこともあると思いますが、将棋を好きで続けたい、という気持ちを持っていればきっと良い結果につながるはずです。子どもたちも、是非その気持ちを持ってがんばってもらいたいです。