神奈川・相模原 #36
2024/9/21(土)初回放送
神奈川・相模原 #36
2024/9/21(土)初回放送
橋本で58年続く大衆食堂。
創業者の姉・高田憲子さんと弟夫婦の横山浩一さんと政子さん、そしていとこの吉良正浩さんと家族総出で切り盛りしている。
昭和の香りがする店内は大勢のお客さんに対応する元気な声が鳴り響く。
およそ110種類あるメニューの中で人気なのはにんにくがガツンと効いた「スタミナ炒め」。
濃い目の自家製のタレで炒めたご飯がすすむ一品。
美味しいだけでなくお客さんともフレンドリーでにぎやかな会話があるのも食堂の魅力。
手を抜かず手作りにこだわってプライドをもって食堂をやっている姉、弟も倒れるまで調理場で頑張りたいと話す。
神奈川県相模原市緑区東橋本2-19-4
(橋本駅から徒歩11分)
食べたあと、満腹になる。
食べたあと、おふくろの味を思い出す。
食べたあと、幸福感に包まれる。
満腹と、おふくろと、幸福。
で、「ふくあじ」。
その旨さに、うんちくや
理屈なんて必要ありません。
安全な食材さえ使っていれば、
有機栽培や天然ものでなくてもいい。
提供する値段を考えれば、天然だしでなくてもいいじゃないですか。
それよりも大切なのは、
店主とお客さんの間に流れる時間です。
料理人の人柄や優しさに触れて、
心まで満腹になる料理。
作ってくれる人に感情移入することが、
実は最良の調味料だと僕は思うのです。
小山薫堂
(小山薫堂 著「ふくあじ」(エフジー武蔵) より)
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