東京・綾瀬 #86
2026/10/17(土)初回放送

東京・綾瀬 #86
2026/10/17(土)初回放送

変わらぬ味と笑顔が迎える、親子が営む食堂がある。東京・綾瀬にある「バハティー板花」。寿司職人だった父の独立から始まり、現在は2代目店主と女将が親子で切り盛りする、地域に根ざした店だ。名物は、店名を冠した「イタハナ丼」。にんじん、ピーマン、玉ねぎをサクッと香ばしいかき揚げにし、生卵の黄身をのせた一杯。もともとは、お客さんの「黄身をのせてほしい」という声から生まれ、評判が広がって定番になったという。野菜不足になりがちな人を思い、どの定食にも野菜を添える心配り。気さくな親子との会話を楽しみに通う常連客にとっては、まさに“第二の実家”だ。店名の「バハティ」は、スワヒリ語で「幸福」の意味。綾瀬の幸せを盛る食堂である。
東京都足立区綾瀬6-20-2
「綾瀬駅」から徒歩約15分
「青井駅」から徒歩約10分
食べたあと、満腹になる。
食べたあと、おふくろの味を思い出す。
食べたあと、幸福感に包まれる。
満腹と、おふくろと、幸福。
で、「ふくあじ」。
その旨さに、うんちくや
理屈なんて必要ありません。
安全な食材さえ使っていれば、
有機栽培や天然ものでなくてもいい。
提供する値段を考えれば、天然だしでなくてもいいじゃないですか。
それよりも大切なのは、
店主とお客さんの間に流れる時間です。
料理人の人柄や優しさに触れて、
心まで満腹になる料理。
作ってくれる人に感情移入することが、
実は最良の調味料だと僕は思うのです。
小山薫堂
(小山薫堂 著「ふくあじ」(エフジー武蔵) より)

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