パリ2024パラリンピック陸上の放送日程
写真:ZUMA Press/アフロ
- 世界中の選手が一堂に会し、競う、パラリンピックの花形競技
- 細かく分けられたクラスごとに競技が行われ、多くのメダリストが誕生する
- サポート役の助けを借りつつ、人類の限界に挑む選手たちのパフォーマンスが見もの。
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パラリンピックの陸上競技は、1960年のローマ1960大会から正式競技として実施されてきた。対象とする障がいが、視覚障がい、知的障がい、麻痺や四肢の欠損など多岐にわたることもあり、夏季大会の競技の中で参加人数が最も多い。各選手は障がいの種類や程度、運動機能などに応じてクラス分けされ、競技はクラスごと、あるいは隣り合うクラスを合わせた統合クラスで行われる。トラック種目は細かくクラス分けされているため、同じ距離の決勝レースが数多く実施される。ちなみに今大会の「100mの金メダリスト」は男女計29人誕生する。
選手たちはクラスに応じて、さまざまな道具を使い、あるいは人間のサポートを受けて競技を行う。たとえばトラック種目の視覚障がいT11とT12クラスの選手は、ガイドランナーとともに走ることが認められている。選手とガイドランナーは同じロープを握り並走し、ガイドランナーはコーナーではいつ曲がり終わるかを、ゴール近くでは残りの距離を選手に伝えながら走る。フィールド・跳躍種目の視覚障がいクラスでは、助走のスタート位置まで誘導し、走る方向を伝える「ガイド」と、手拍子や声などによって踏み切り位置などを教える「コーラー」が活躍する。1人で両方の役目を兼ねてもOKで、サポート役の立ち位置、指示の出し方は人それぞれだ。投てき種目では、パラ陸上特有の「こん棒投げ」(男女F32/男子F51)が見もの。障がいが重く、細いやりを握る握力がない選手らのために考案された種目で、投てきサークルに固定された車いすや台に座り、ボウリングのピンに似た木製のこん棒を片方の手で握ってから投げる。着地エリアの方向を向いて投げてもいいし、後ろ向きの姿勢から頭越しに投げてもいいのが特徴だ。
日本人の注目選手は、前回の東京大会で男子400mT52 (車いす)で金メダルを獲得した佐藤友祈、5月に神戸で行われた世界選選手権でアジア記録や日本記録を更新し、今大会の出場権を勝ち取った男子走り幅跳びT12(視覚)の石山大輝、女子円盤投げF53(車いず)の鬼谷慶子、男子100mT13(視覚)の川上秀太ら。
注目の外国人選手は、男子400mT52 の世界記録保持者であり、神戸世界選手権で佐藤を押さえて連覇を果たしたマクシム・カラバン(ベルギー)、男子走り幅跳びT64(運動機能・義足パラリンピック3連覇、世界選手権6連中のマルクス・レーム(ドイツ)らだ。レームは昨年、自らの世界記録を更新する8m72をマーク。これは過去20年のオリンピックの優勝記録を上回るものだ。人類初の9mジャンプを目指すスーパースターのパフォーマンスは見逃せない。