パリ2024パラリンピックバドミントンの放送日程
写真:森田直樹/アフロスポーツ
- 前回の東京大会から正式種目に。6クラス16種目でメダルが争われる
- 車いすクラスは素早いチェアワークが見もの
- 日本は複数のメダル獲得に期待大!中でも前回東京大会2冠の里見紗李奈に期待
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提供:一般社団法人日本パラバドミントン連盟
前回の東京大会から正式競技に採用され、計14種目で初代メダリストが誕生した。今大会は2種目増え、6クラス(車いす2、立位4)それぞれの男女シングルスなど計16種目が実施される。ルールや使用する道具は一般的なバドミントンとほぼ同じ。全種目21点3ゲーム制で、2ゲーム先取した選手・ペアが勝利する。コートの広さはクラスによって変わり、車いす2クラスと立位1クラスのシングルスは、横幅が通常の半分となる。ネットの高さは全クラス共通。車いすクラスはネット近くにシャトルが落ちたらアウトとなるエリアが設けられる。
車いすクラスのシングルスは、横幅が通常の半分のコートで行われる。幅が狭い分、相手を前後に揺さぶる駆け引きが展開される。車いす競技では珍しい、車輪を逆回転させて後ろに下がる動きも多く、打点に入るための素早いチェアワークが勝負のカギになる。また、障がいの程度が重いWH1と軽いWH2の2つのクラスに分かれる。両クラスの違いは腹筋を使えるかどうか。WH2の選手は腹筋が使えるため、前後に身体を大きく動かし、より広い範囲でラケットを動かすことができる。車いすを操作しながら上体を大きく反らす動き、そこから放たれるショットに注目したい。ちなみに競技で使用される車いすは、上体を反らす動きの邪魔にならないよう背もたれが低く作られ、前後の身体の動きに対応するため、後輪にも転倒防止のキャスターが取り付けられている。
一方、立位は4つのカテゴリーがあり、このうちSL3、SL4は下肢障がいのクラス。障がいの程度が重いSL3はコートの半面を、程度が軽いSL4はコートの全面を使用して競技を行う。義足を使用する選手もおり、選手たちがどんな装具を使い、どう使いこなすかも注目ポイントのひとつ。SU5は上肢障がいのクラスで、腕に切断やまひなどの障がいがある選手たちが競う。SH6は遺伝子疾患などによる低身長クラス。どちらのクラスも選手たちは軽快なステップワークでシャトルを追い、迫力あるスマッシュを繰り出す。通常のバドミントンと同様、緩急の打ち分け、読み合いと駆け引きも見どころだ。
競技レベルが高い国は、通常のバドミントンの強豪国でもある中国、インドネシアなど。日本もトップグループの一角を占め、東京大会では金3、銀1、銅5個のメダルを獲得。中でも里見紗李奈は、女子シングルスWH1と、山崎悠麻と組んだ女子ダブルスWH1-WH2で金メダルに輝き、2冠を達成した。東京大会以降も国際大会で実績を積み重ね、今大会では連続2冠の期待がかかる。シングルスでは、2月の世界選手権準決勝で敗れた尹夢璐(中国)が最大のライバルになるだろう。男子シングルスWH2の梶原大暉のシングルス連覇も注目される。