パリ2024パラリンピックブラインドサッカーの放送日程
写真:SportsPressJP/アフロ
- ゴールキーパー以外は視覚を遮断し、音と声を頼りに試合を行う
- 観客は静寂を求められるが、思わず声を上げたくなるプレーが連続!
- 初めて念願の自力出場を果たした日本は、4位以上を目指す
※大会期間中の毎日14時頃、最新情報に更新します。
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提供:特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会
ブラインドサッカーは視覚障がいのある選手がプレーをする5人制のサッカー。弱視のクラスもあるが、パラリンピックではB1クラス(全盲または、ほぼ全盲)の男子のみが実施される。正式競技になったのは2004年アテネ大会から。
1チームは4人のフィールドプレーヤーとゴールキーパーで構成される。ゴールキーパーは視覚障がいのない選手または弱視の選手が務め、フィールドプレーヤーは条件を同じにするため、アイマスクを着用し、視覚を遮断した状態でプレーをする。使用するボールは転がると音が鳴る特製のもので、選手はその音でボールの位置やスピードを把握しつつ、声を頼りにプレーする。相手ゴールの裏に立ってゴールまでの距離や角度などを声や音で伝える「ガイド」、ゴールキーパー、監督それぞれの指示と、チームメート同士の声かけが生命線になる。
出場は8チーム。4チームずつ2組に分かれて総当たり戦を行い、各組勝ち点(勝ち3、引き分け1、負け0)上位2チームが準決勝に進む。ルールはフットサルのルールをアレンジしたもので、試合時間(20分ハーフの40分)、ピッチの広さ(40m×20m)もフットサルと同じ。ただしサイドライン上に高さ1mほどのフェンスが立てられる。選手やボールが飛び出さないようにするためのものだが、ボールをフェンスに当てて味方にパスをするなどプレーにも活用され、選手が自分の位置を把握する目安にもなる。また、5人制独自のルールとしては、危険な衝突を避けるため、守備側がボールを奪いにいく際は「ボイ」と声をかけなければならない、というものがある。声を発しない場合はファウルになる。
ピッチ上の声と音が重要であるため、観客はプレーの妨げとならないよう静かに観戦することが求められる。静寂の中で展開されるスピーディーな攻防、音と声を頼りに守備の隙間を見つけて突破するドリブルや、あえてボールを浮かし、音を消してつなぐこともあるパスの技術、高度な連携など、見えていないとは思えない驚きのプレーが連続する。
強いのは、過去5大会すべてを制しているブラジル。“サッカー王国・ブラジル”は、5人制でも王座に君臨しており、今大会も金メダル最有力候補だ。日本は出場を逃してきたが、前回の東京大会に開催国枠で初出場。準決勝進出はならなかったものの1次リーグで1勝を挙げ、順位決定戦にも勝利し5位で大会を終えた。今大会は初めて自力で出場権を獲得。主将の川村怜をはじめ東京大会を経験したメンバーを軸に、前回を上回る4位以上(準決勝進出)を目指す。1次リーグはコロンビア、モロッコ、アルゼンチンの順に対戦。初戦で勝ち点を獲得し、勢いに乗りたいところだ。