パリ2024パラリンピック自転車の放送日程
提供:Thomas Lovelock/IOC/OIS/アフロ
- トラック種目とロード種目に大別され、選手の障がいにより、使用する自転車が異なる
- 3輪、手漕ぎなどそれぞれの自転車の特性に応じた乗りこなしが見もの
- 前回の東京大会で日本人金メダル最年長記録更新&ロード2冠に輝いた杉浦佳子に期待
※大会期間中の毎日14時頃、最新情報に更新します。
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自転車競技のロード種目が正式競技に加わったのは、1984年ニューヨーク/ストークマンデビル大会から、トラック種目は1996年アトランタ大会から。対象は身体障がいと視覚障がいで、4つのクラスがある。オリンピック競技とほぼ同じルールで行われるが、出場する選手の障がいにより、使用する自転車が異なる点が最大の特徴だ。
オリンピックと同様に、すり鉢状の傾斜がついた自転車専用競技場「ベロドローム」が舞台になる。クラスは一般的な競技用2輪自転車を使用するCクラスと、2人乗りのタンデム自転車を使用するBクラスに大別され、男女個人の「タイムトライアル」と「パシュート(追い抜き)」、男女混合の3人で組む「チームスプリント」が実施される。Cクラスは、四肢の切断や欠損、まひなどで運動機能に障がいがある選手のクラスで、Bクラスは視覚障がいのある選手のクラス。競技に使用する2人乗りのタンデム自転車は、前の席にパイロットと呼ばれる晴眼の選手が乗り、ハンドル操作やコース取り、状況判断を担当する。視覚障がいの選手は後ろの席に乗り、パイロットがペダルを漕ぐリズムに合わせて自分も漕ぎ、ハンドル操作に合わせて身体を左右に傾ける。
屋外の舗装された道路で長距離レースを行い、順位を競う。Cクラス、Bクラスに加え、トラック種目にはないTクラスとHクラスも実施される。Tクラスは、ペダルを漕ぐ脚力はあるが、重度のまひなどでバランスを取るのが難しい選手のクラス。前1輪、後ろ2輪で安定性の高いトライシクルで競技を行う。Hクラスは、主に下肢に重度の障がいのある選手のクラスで、手で漕いで走るハンドサイクルに乗って走行する。どちらのクラスの選手も、一般的なものとは異なる自転車の性能を引き出すため、それぞれの特性に応じた乗りこなしや、コーナリングのテクニックなどを習得し、レースに臨む。種目は男女個人の「ロードレース」と「タイムトライアル」、男女混合の3人でチームを組む「チームリレー」がある。
トラックではイギリス、オーストラリアなど。ロードではオランダ、フランスなどが多くの有力選手を擁しているが、クラスが細かく分かれ、トラック、ロード合わせて計51種目でメダルが争われるため、さまざまな国・地域の選手が活躍する。日本勢の注目は、杉浦佳子。50歳で出場した前回の東京大会ではトラックの女子500mタイムトライアルC1-3で4位に入賞した後、女子個人ロードタイムトライアルC1-3と、女子個人ロードレースC1-3で金メダルを獲得。パラリンピック日本人選手最年長金メダリストとなった。東京大会後もロード・トラック両世界選手権で何度も表彰台に立ち、昨年はトラックの女子個人パシュートと500mタイムトライアルで優勝した。衰えは感じられない。今大会ではロードでの連覇と、トラックでのメダル獲得、そして最年長記録更新を目指す。