パリ2024パラリンピックパワーリフティングの放送日程
写真:松尾/アフロスポーツ
- ベンチ台の上に仰向けに横たわりバーベルを押し上げるベンチプレスでメダルを争う
- わずかな時間に凄まじい力を上半身に集中させる選手たちの雄姿に圧倒!
- 前回の東京大会に続き、アジア、アフリカ勢がメダル争いをリードするか?
※大会期間中の毎日14時頃、最新情報に更新します。
放送情報がありません
※アプリをインストールされてない場合は、ストアに遷移します。
ケーブルテレビのJ:COMがお送りする地域密着のニュース情報番組や交通情報カメラの映像を“LIVE”でお届けする地域情報アプリです。
パワーリフティングはバーベルを持ち上げ、その重量を競うという点はオリンピック競技のウエイトリフティングと同じ。ただし種目が異なり、通常はバーベルを肩に担ぎ屈伸を行う「スクワット」、ベンチ台の上に仰向けに横たわりバーベルを胸につけて挙上する「ベンチプレス」、床に置いてあるバーベルを引き上げる「デッドリフト」の3種目の合計挙上重量を競う。パラリンピックではベンチプレスのみが行われ、下肢または腰に障がいがある選手が出場する。パラリンピックの正式競技になったのは1964年の東京大会から。当時はウエイトリフティングという名称で行われ、脊髄損傷の男子選手のみが出場した。1988年ソウル大会から現在の名称に変更され、脳性まひ、下肢欠損など、対象になる障がいも拡大された。2000年シドニー大会からは女子種目も追加。今大会は体重別に男女各10階級が実施される。障がいの内容や程度によるクラス分けはない。
ウエイトリフティング同様、3回の試技でもっとも重いバーベルを挙げた選手が勝者となる。選手の入場からバーベルを構えるまでの時間は2分間と定められ、選手たちはその間に専用のベンチプレス台に上がり、集中力を高める。一般のベンチプレス競技では足を床に着けた状態で行うが、パラリンピックでは足も台に乗せた状態で行われるため足を踏ん張ることができず、上半身の力の使い方がより重要になる。バランスを保つため、足をベルトで固定する選手もいる。フォームには規定があり、まず、ラックから外したバーベルを腕が完全に伸びた状態で支えた後、審判の指示で胸の位置まで下ろして一旦止める。その後、左右のプレートを傾けず同じ高さに保ち、腕を真っ直ぐに伸ばしながら元の位置まで一気に押し上げて静止し、主審が合図をしたらバーベルをラックに戻す。バーベルを胸まで下げ、持ち上げるまでに要する時間は3秒。わずかな時間に凄まじい力を集中させる選手たちのパフォーマンスと、隆起する胸、肩、腕の筋肉が見ものだ。
前回東京大会は男女とも中国勢が安定した強さを発揮した。ほかに男子はヨルダン、イランなどアジア勢、女子は3階級を制したナイジェリア勢が存在感を示した。リオ大会からアジア、アフリカ勢の活躍が目立っており、今大会でもその傾向は続きそうだ。日本は東京大会に競技初の女子代表を含む計4人の選手を送り込んだが、今大会は男子107kg級の佐藤和人のみが推薦枠で出場権を獲得。初の大舞台で自らの限界に挑む。