パリ2024パラリンピック射撃の放送日程
写真:YUTAKA/アフロスポーツ
- 銃器を上肢で保持できるかどうかを基準に、2クラスに大別される
- 銃の種類や的までの距離、撃つ姿勢との組み合わせでさまざまな種目に分かれる
- 好成績を残すためには、常に冷静さをと集中力を保つメンタルの強さが必要
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肢体不自由の選手を対象に実施。オリンピックには固定された標的を撃つライフル射撃と、空中に発射される皿状の標的(クレー)を撃つクレー射撃があるが、パラリンピックでは固定された標的のみを狙う。正式競技になったのは1976年トロント大会から。クラス分けは選手の障がいの程度ではなく、銃器を上肢(手や腕)で保持できるかどうかが基準になり、上肢で保持して射撃するSH1、保持できないため規定のスタンドを使用するSH2の2クラスに大別される。さらに銃の種類や的までの距離、撃つ姿勢との組み合わせでさまざまな種目に分かれ、今大会では男女各3、混合7の計13種目が実施される。
使用する銃器はエアライフル(的までの距離10m)、ライフル(50m)、エアピストル(10m)、スポーツピストル(25m)、フリーピストル(50m)があり、それぞれ制限時間内に規定の弾数を連続して撃つ。的には10個の同心円が描かれ、もっとも小さな10mエアライフルの標的の中心円は、直径わずか0.5mm。これを撃ち抜くと最高点の10点圏内になる。さらにライフル種目では、電子計測によって各得点圏を10分割し、小数点以下まで得点を表示するため、最高得点は10.9点。0.1点差を争う勝負になることもある。技術はもちろん重要だが、常に冷静さと集中力を保つメンタルの強さがないと好成績を残すことはできない。
ピストルは立った状態で射撃する「立射」のみだが、ライフル種目は種目ごとに射撃姿勢が決められている。パラリンピックでは車いすを使用する選手も出場するため、ルールもそれに応じたものになっている。車いすの選手は立射において、両肘が背もたれや自分の脚などに触れないよう、両腕で銃を保持して撃つ。片膝を立て、しゃがんだ姿勢で射撃する「膝射」では、身体は車いすに座ったままで、銃を支える方の片肘のみを台の上に置いて撃つ。身体を床に伏せた状態で射撃する「伏射」は、車いすに取り付けたテーブルに両肘を乗せて構え、撃つ。それぞれ見た目はそれほど変わらないが、射撃の難易度は変わる。
近年、活躍が目立つのは中国勢。2016年のリオデジャネイロ大会、前回の東京大会とも5種目を制し、金メダル数1位に。今大会でも安定した成績を残しそうだ。日本は自国開催だった東京大会に向けて強化を進めて臨んだが、メダル獲得はならず。今大会の代表は3大会連続4大会目の瀬賀亜希子(混合10mエアライフル伏射 SH2)、2大大会連続出場の水田光夏(混合エアライフル伏射 SH2)、初出尿の岡田和也(男子エアライフル伏射 SH1、混合50mライフル伏射 SH1)の3人。経験豊富な瀬賀に期待がかかる。