パリ2024パラリンピックシッティングバレーボールの放送日程
写真:森田直樹/アフロスポーツ
- 臀部(お尻)を床につけた状態で素早く移動しながらボールを打ちあう競技
- 一般的なバレーよりネットが低く、コートが狭いためスピーディーな試合展開に
- 男子はイランとボスニア・ヘルツェゴビナ、女子はアメリカと中国が金メダル候補
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シッティングバレーボールは下肢障がいなどがある選手を対象とし、臀部(お尻)を床につけた状態で競技を行うバレーボール。男子は1980年アーネム大会から、女子は2004年アテネ大会から正式競技として行われている。
1チーム12人で構成され、一度にコートに立つ人数は6人。VS1、VS2の2つのクラスがあり、障がいの程度が軽いVS2の選手はチーム12人中2人まで、コート上の6人中に1人しか入ることができない。5セットマッチ(3セット先取制)で1セットは25点先取、第5セットのみ15点先取といったルールは、オリンピック競技である6人制室内バレーと同じ。ただ座位でプレーする関係上、ネットの高さは男子が1,15m、女子が1.05mで、一般(男子2.43m、女子2,24m)よりも1m以上低く設定されている。また、コートのサイズも10m×6mと、一般の18m×9mよりも狭い。
プレー中に臀部が床から離れると反則になる。レシーブの際に短時間であれば離床が許されるが、立ち上がったり、歩いたりすることは禁止。選手は臀部を床につけたまま、腕の力などで滑るようにコート内を移動する。選手たちの移動の素早さは見ものだ。とはいえ個々のプレー範囲には限界があり、一般的なバレーであれば、少しレシーブが乱れてもセッターが素早く移動してトスを上げ、アタッカーが連動してスパイクを打つことが可能だが、シッティングバレーでは難しい。そのためチーム全員が状況に応じてレシーブし、トスを上げ、スパイクを打てる選手であることが求められる。さらにサーブブロックが認められているため、ブロックされない速さでサーブを打つパワー、またはコースを読まれないように打つ技術が重要に。幅広い技術を備えた選手たちによる攻防と、ネットの低さ、コートの狭さから生じるスピード感が特徴であり、魅力だ。
出場は男女各8チーム。4チームずつ2組に分かれて総当たりの1次リーグを行い、各組2位までが準決勝に進む。男子は長年、イランとボスニア・ヘルツェゴビナが2強として君臨し、2000年シドニー大会から5大会連続で、決勝で対戦。シドニー、2008年北京大会、2016年リオデジャネイロ大会はイランが、2004年アテネ大会、2012年ロンドン大会はボスニア・ヘルツェゴビナが優勝した。しかし前回の東京大会では準決勝で対戦してイランが勝ち、決勝でRPC(ロシアパラリンピック委員会)を破って金メダル。2強時代がひとつの終わりを迎えたが、RPCが不在の今大会は、再び決勝対決が濃厚と見られている。女子は東京大会で連覇を達成したアメリカと、リオ大会まで3連覇していた中国がメダル争いの軸になりそう。日本は残念ながら男女とも出場権を逃した。
男女とも出場なし