パリ2024パラリンピックトライアスロンの放送日程
写真:森田直樹/アフロスポーツ
- オリンピック同様、セーヌ川を泳ぎ、パリ中心部をめぐるコースで競う
- 計11クラスが実施され、障がいに応じて競技方法が一部変更となる
- 日本は前回の東京大会で2個のメダルを獲得。連続メダルなるか?
※大会期間中の毎日14時頃、最新情報に更新します。
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スイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(長距離走)を連続して行い、合計タイムを競う点はオリンピックと同じだが、距離は半分で、スイムが750m、バイクが20㎞、ランが5kmの計25.75km。今大会は先日のオリンピックと同じくセーヌ川を泳いた後 パリ中心部をめぐるコースで行われる。正式競技になった2016年リオデジャネイロ大会では男女計6クラスが実施。その後新たなクラス分けが導入され、前回の東京大会は男女計8クラスが行われた。今大会はさらに2クラス増え、男女PTWC(車いす)、男女PTS2、PTS4、PTS5、男子PTS3(いずれも肢体不自由/立位)、男女PTⅥ(視覚障がい)の男女計11クラスが行われる。
クラスごとに競技方法が一部変わり、スイムではPTWCの選手はヒザを固定するニーブレイスの使用が認められ、PTVIの選手は同性の「ガイド」が横を泳いでサポートする。PTSでは補装具などの使用は認められていない。バイクは、PTWCは手でトランクを漕ぐハンドサイクルを使い、PTVIは2人乗り自転車でガイドが前、選手が後ろに乗り、協力して漕ぐ。PTSは一般的なロードバイクを使用するが、ペダルを義足で踏みやすい形にするなど、障がいに合わせた改造が認められている。ランは、PTWCは競技用車いすを使い、PTSは義足や杖など必要な補装具を着け、PTVIはガイドとロープでつながって走る。
種目と種目のつなぎ目「トランジション」にも、パラ競技ならではの要素が詰め込まれている。オリンピックでもタイムを縮めるために重要なポイントだが、パラ競技の選手は障がいによりウエアを脱いだり、シューズを履き替えたりするのが難しい場合があり、タイム差が生じやすい。そのため、それぞれの選手が使用するウエアや義足などは脱着しやすいよう工夫されている。また、PTWCの選手は「ハンドラー」のサポートを受け、ウエアの着脱や競技機材への乗り換えなどを行う。トランジションエリアは、用具開発に関わる技術者やハンドラーによる、選手へのサポート力が発揮されるエリアでもある。選手たちは3種目+トランジションを通じてさまざまな器具を使いこなし、ガイドやハンドラーたちのサポートを受けてゴールを目指す。
リオ大会、東京大会とも複数のメダリルを獲得したアメリカやイギリス、地元フランスなどの選手たちが上位を争いだろう。日本勢は東京大会の男子PTS4銀メダルの宇田秀生、男子PTⅣ銅メダルの米岡聡、リオ大会、東京大会とも6位に入賞した秦由加子(女子PTS2)に期待が集まる。オリンピックではセーヌ川の水質が問題になり、競技が延期されたり、出場した選手が体調を崩したりとネガティブな話題が多かったが、無事に競技が実施され、選手たちがベストを尽くせることを祈りたい。