馬場はクラスによって異なり、グレードIからⅢは少し小さい20m×40m、グレードIVとVはオリンピックと同じ20m×60mのサイズで行われる。選手はこの馬場内で決められたコースを移動しながら図形などを描き、馬を操る技術レベルを審査される。
基本的な技術の「常歩(なみあし)」、対角線上の肢が交互に2拍子のリズムで動く「速歩(はやあし)」など、クラスによって求められる技術レベルが異なる。
馬場の周囲にアルファベットなどのマークが記され、選手は指示されたマークの順番に従って馬をコントロールする。馬場を囲むように座っている5人の審判員が、動きの正確さ、馬の頭の位置など、項目ごとに採点シートに点をつけていく。順位は各審判員の採点を満点で割ったパーセンテージで決定。
また、視覚障がいの選手はグレードIVやVにクラス分けされるが「コーラー」がマークの位置を声で知らせるなどしてサポート。コーラーは最大13人までつけられ、高次脳機能障がいなどで記憶障がいがある選手は「コマンダー」が馬場外からコースを伝えることができる。
■馬術 競技種目一覧
▽個人課目
グレード I (混合)
グレード II (混合)
グレード III (混合)
グレード IV (混合)
グレード V (混合)
▽団体課目(音楽付き)
団体課目(音楽付き)(混合)
▽自由演技課目
グレード I (混合)
グレード II (混合)
グレード III (混合)
グレード IV (混合)
グレード V (混合)