ボールを相手のゴールに入れた得点を争う競技なので、パワープレーやチームワーク、攻守のバランスなど、勝つためにはいろいろなファクターが重要になってくる。攻撃側は、自分たちの動きや狙いが相手に分からないよう、速攻や移動攻撃でチャンスを窺う。一方、守備側は幅9mのゴールをチームメイト3人で力を合わせながら死守。ゴールの前で体を横にしたり、手足を最大限伸ばして得点を許さない防御策を取る。選手たちは目隠しをしているため“音”が大事。相手チームの戦略を素早く、そして的確に分析して“声”で伝える。このチームワークが勝敗を左右すると言っても過言ではない。
日本は女子代表の活躍が目立ち、2004年のアテネ大会で初出場ながら銅メダルを、2012年のロンドン大会では金メダルを獲得。パラリンピックの団体競技としては日本チーム史上初の快挙となった。前回のリオ大会は残念ながら5位に終わり、不完全燃焼となったが、今回は開催国ということもあり、メダル奪取を目指す。初出場の男子もここにきて力をつけているだけに表彰台を狙ってほしい。できれば、一番高いポジションを!
■ゴールボール 出場日本人選手
▽男子
金子 和也(男子/埼玉県/初出場)
川嶋 悠太(男子/東京都/初出場)
佐野 優人(男子/埼玉県/初出場)
田口 侑治(男子/広島県/初出場)
宮食 行次(男子/大阪府/初出場)
山口 凌河(男子/茨城県/初出場)
▽女子
浦田 理恵(女子/熊本県/北京・ロンドン・リオ)
欠端 瑛子(女子/神奈川県/ロンドン・リオ)
高橋 利恵子(女子/広島県/初出場)
天摩 由貴(女子/青森県/リオ)
萩原 紀佳(女子/埼玉県/初出場)
若杉 遥(女子/東京都/ロンドン・リオ)