選手同士が互いの襟と袖を決められた位置でつかみ、組んだ状態から試合が始まるという点がパラリンピック柔道の大きな特徴。組み手争いがないため、開始直後から激しい技の掛け合いが見られることも。自分の形に持っていくことができれば、大技を繰り出すチャンスも。相手の動きや力の入れ具合、息づかいなどで出方を察知するためには集中力が必要となり、気力と体力も求められる。
日本の男子は、前回のリオ大会で60kg級の廣瀬誠が銀メダルを獲得。66kg級の藤本聰、100kg超級の正木健人も、3位決定戦を制して銅メダルとなった。一方、女子では57kg級の廣瀬順子が3位に入り見事銅メダルを獲得し、女子柔道史上初めて表彰台に上がるという快挙を成し遂げた。日本の柔道は毎大会メダルを手にしているということもあり、東京大会での活躍が期待される。
■柔道 出場日本人選手
▽男子
北薗 新光(男子/81kg級/兵庫県/ロンドン・リオ)
瀬戸 勇次郎(男子/66kg級/福岡県/初出場)
永井 崇匡(男子/73kg級/群馬県/初出場)
平井 孝明(男子/60kg級/熊本県/ロンドン)
廣瀬 悠(男子/90kg級/愛媛県/北京・リオ)
正木 健人(男子/100kg超級/埼玉県/ロンドン・リオ)
松本 義和(男子/100kg級/大阪府/シドニー・アテネ)
▽女子
小川 和紗(女子/70kg級/千葉県/初出場)
工藤 博子(女子/63kg級/大分県/初出場)
土屋 美奈子(女子/70kg超級/静岡県/北京)
半谷 静香(女子/48kg級/福島県/ロンドン・リオ)
廣瀬 順子(女子/57kg級/山口県/リオ)
藤原 由衣(女子/52kg級/岐阜県/初出場)