パリ2024パラリンピック卓球の放送日程
写真:西村尚己/アフロスポーツ
- 肢体不自由の車いすと立位、そして知的障がいの3クラスに大別され、計31種目実施
- さまざまなプレースタイルがあり、異なるスタイルの選手同士が対戦することが特徴
- 団体に代わりダブルスが採用されたが、“卓球王国”中国の優位は変わらずか
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1960年の第1回ローマ大会から継続して実施されている競技のひとつ。卓球がオリンピックの正式競技になったのは1988年ソウル大会なので、パラリンピックの方が長い歴史を持つ。ちなみに1984年東京大会で日本人選手が初めてパラリンピック金メダルを獲得した競技でもある。大きく分けて肢体不自由の車いすと立位、そして知的障がいの3クラスがあり、車いすと立位はそれぞれ1~5、6~10の5クラスに分けられる。今大会は前回の東京大会で行われた団体がなくなり、男子、女子、混合それぞれのダブルスが新たに採用。男子シングルス11、女子シングルス10、男女ダブルス各4、混合ダブルス2の計31種目が実施される。
使用するラケットやボール、卓球台の大きさはオリンピック競技と同じで、試合が1ゲーム11点先取の5ゲーム制(3ゲーム先取制)で行われることや、基本的なルールもほぼ同じ。ただクラス特有のルールが適用されることもあり、障がいの特性により正規のトスが難しい場合は、ひじ先に乗せてトスしたり、ラケットに乗せてからトスしたりといった工夫が認められている。また車いすクラスでは、サーブしたボールが相手コートのエンドラインを正しく通過せずにサイドラインを割った場合はやり直し(レット)となるルールもある。
立位クラスは、杖を使って身体を支える選手、ラケットと手をテーピングなどで固定する選手、ラケットを口にくわえて操る選手など、それぞれの個性をいかしたさまざまなプレースタイルが見られ、多様なスタイルの選手同士が対戦することが特徴。「競技に与える影響が同程度であれば同じクラスになる」というルールのもと、足に障がいがある選手と、腕に障がいがある選手が対戦することも珍しくない。
車いすクラスは、卓球台から離れると左右の球に手が届かなくなってしまうため、卓球台近くでプレーする前陣型の選手が多い。至近距離かつ低い位置でのプレーとなるため、立位よりも速いラリーが展開される。スピード、小刻みなチェアワーク、スピンをかけてネット際にボールを落とすテクニックなどは必見だ。
前回の東京大会では中国が31種目中16種目を制した。そのうち9種目は今大会では行われない団体で、シングルスはメダルに届かない種目もあったものの、頭ひとつ抜けた力を持っているのは間違いない。先のオリンピックに続き、卓球王国の底力を見せつけそうだ。日本は3大会連続出場の岩渕幸洋(クラス9)らの躍進が期待される。