【韓流ドラマ】みんなが最初にハマったおすすめレジェンド作品6選
「愛の不時着」「梨泰院クラス」の新作を中心に韓流沼へと足を踏み入れた方に向けて、今から見ても絶対に楽しめる一度は押さえておきたいレジェンドドラマ6作をチョイス!今までに一度はそのタイトルを聞いたことがあるであろう韓流ブームの火付け役「冬のソナタ」を筆頭に、冬ソナより前に日本の地上派で放送された「イヴのすべて」、近年のラブストーリーでNo.1との呼び声も高い「トッケビ~君がくれた愛しい時間~」など名作揃いで、さらなる沼入り確実ですよ。
冬のソナタ ノーカット字幕版
’02年のサッカー日韓W杯の開催で日本と韓国の関係が一気に近づく中、‘03年にBS、’04年に地上派で放送され、最終回の視聴率は20%を突破。“ヨン様”“ジウ姫”と愛された主演ペ・ヨンジュンとチェ・ジウへの関心はもちろん、主題歌も大ヒット。作品がアニメ化されるなど、その人気はブームを超える社会現象を巻き起こしたと言えるレジェンドドラマが「冬のソナタ」です。高校時代に出会った初恋の人チュンサン(ぺ・ヨンジュン)を交通事故で失ったヒロイン・ユジン(チェ・ジウ)が、10年後に現れた瓜二つの男性ミニョン(ぺ・ヨンジュン/二役)と、幼なじみの婚約者サンヒョク(パク・ヨンハ)との間で揺れ動く純愛ラブストーリーの本作。二役を演じ分けたぺ・ヨンジュンの礼儀正しく紳士的な姿に中高年女性を中心とした多くの女性が心をつかまれました。物語の展開は三角関係やヒロインを邪魔する意地悪な友人、異母兄弟、交通事故や記憶喪失などのドロドロ要素がてんこ盛り、という今ではあまり目にすることがなくなった“ザ・韓流ドラマ”な展開ですが、そこにソン・スンホン主演の「夏の香り」と同じく“映像の魔術師”と言われた四季シリーズのユン・ソクホ監督ならではの情緒的な音楽と色鮮やかな映像が合わさり、そのノスタルジックな世界にいつの間にか引き込まれてしまうはずです。また、ヒロインを一途に愛するものの報われない(そして気の毒にも思える)サンヒョクを演じたパク・ヨンハも、この作品を通じて日本で大人気となりました。
コン・ユ特集「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」
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ヒョンビンの「シークレット・ガーデン」など、手掛ける作品を軒並みヒットさせてきた人気脚本家キム・ウンスクから5年ものラブコールを受け続けたコン・ユが4年ぶりのドラマ出演作品として選んだファンタジーラブストーリーが「トッケビ~君がくれた愛しい時間~」です。高麗時代、神の力によって“不滅の命”を生きる“トッケビ(鬼)”となってしまったシン(コン・ユ)。彼を永遠の命から解き放つことができるのは“トッケビの花嫁”と呼ばれる存在ただ一人。そして900年以上の時を経たある日、“トッケビの花嫁”ウンタク(キム・ゴウン)と出会います。不滅の命を終わらせたいとずっと願っていたシンが「生きたい」と思い始めるきっかけとなるウンタク。屈託なく真っ直ぐな想いをぶつけてくるウンタクに戸惑いながらも、次第に彼女に惹かれていきます。一方、不遇な環境で育ってきたウンタクにとってシンの存在は希望そのもの。なかなか進まない2人の恋愛にやきもきしながら、その純粋な想いに心を打たれること間違いなしです。そして、トッケビで外せないのがコン・ユと死神を演じたイ・ドンウクの美しき男性2人によるブロマンス要素。並んで歩いてくるだけで絵になるスタイル抜群で包容力もあるオトナ男子な2人ですが、同居中の家の中で繰り広げられる子供っぽいやりとりはかわいらしく、そのギャップもたまりません。
イヴのすべて
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第1次韓流ブームと呼ばれた‘03、’04年当時、ペ・ヨンジュン、ウォンビン、イ・ビョンホンと並び、韓流四天王と呼ばれたチャン・ドンゴンが主演したラブロマンスの「イヴのすべて」は、「冬ソナ」放送以前の’02年、日本で初めて地上波で放送された記念すべき作品です。‘00年の韓国放送時、最高視聴率45.2%を記録した大ヒットドラマで、主人公は家族の愛に包まれ天真爛漫に育ったソンミ(チェリム)と、不幸な家庭に育ち、いつしか利己的な性格となってしまったたヨンミ(キム・ソヨン)の2人。アナウンサーを夢見る2人は偶然にも同じ大学の放送学科に入学。恵まれた環境で育ったソンミに激しい嫉妬心を抱くヨンミはあらゆる手段でソンミを陥れ、遂には兄のように慕うウジン(ハン・ジェソク)の心までも奪い、傷ついたソンミはロンドンへ留学。そこでソンミと出会ったヒョンチョル(チャン・ドンゴン)は純粋なソンミに惹かれていきます。同じテレビ局に就職した正反対の性格のヒロイン2人が真正面からぶつかり合う姿と、四角関係となる入り組んだ恋愛模様にハラハラドキドキが止まりません。テレビ局の理事を演じたチャン・ドンゴンが、ヨンミの誘惑に惑わされずに一途にソンミをサポートする王子様的キャラクターを魅力的に演じています。
根の深い木‐世宗大王の誓い‐
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「シュリ」などの映画で活躍してきた韓国を代表する俳優の一人ハン・ソッキュによる16年ぶりのドラマ出演作として注目された「根の深い木‐世宗大王の誓い‐」は、ハングル創製者で韓国歴代王の中で最も優れていて、かつ愛されている朝鮮王朝第4代・世宗(ハン・ソッキュ)と、世宗を父の敵として命を狙いながらも世宗に信頼され、謎の連続殺人事件の捜査やハングル創製事業を任される武官、カン・チェユン(チャン・ヒョク)の活躍を描いた新感覚の時代劇です。ヒット時代劇「宮廷女官チャングムの誓い」や「善徳女王」を手掛けたキム・ヨンヒョンと、同じく「善徳女王」のパク・サンヨンのヒットメーカーがタッグを組んだ脚本は、宮廷内で起こった連続殺人事件を捜査していたカン・チェユンがその背後にある文字創製という秘密プロジェクトの存在に気付くという原作小説の内容に加え、小説では脇役だった世宗をもう一人の主人公に据え、復讐劇や秘密組織"密本(ミルボン)"といったオリジナル要素が加わり、より深みのある作品へと仕上がっています。ミステリーに人間ドラマ、アクション(チャン・ヒョクの肉体美も!)など、さまざまな要素をバランスよく組み合わせたストーリーに俳優たちの名演が加わり、‘11年の韓国で大ヒットしたのも納得の面白さです。
麗〈レイ〉~花萌ゆる8人の皇子たち~
© 2016 Universal Studios, Barami bunda. Inc., and YG Entertainment Inc.
イ・ジュンギ、IU、カン・ハヌル、ナム・ジュヒョク、EXOのベッキョン、ホン・ジョンヒョン、ジス…とキャスティングを聞いただけでも胸が躍る「麗~花萌ゆる8人の皇子たち~」。本作は、「宮廷女官 若曦(ジャクギ)」として中国でドラマ化され大ヒットしたベストセラー小説「歩歩驚心」を、高麗時代に置き換えてドラマ化。ある日突然、現代からイケメンだらけの高麗皇室にタイムスリップしたヒロイン、へ・ス(IU)と傷を負ったミステリアスな第4皇子ワン・ソ(イ・ジュンギ)ら皇子たちの恋愛模様と、王位を巡り凄絶な争いを繰り広げる皇子たちの過酷な運命を描いた時代劇です。美しい容姿とカリスマ溢れる演技力を誇るイ・ジュンギに、ワン・ソと恋の火花を散らす第8皇子ワン・ウクを優しさと色気たっぷりに演じたカン・ハヌルはもちろん、皇子たちすべてに見せ場があって目が離せません。日本向けのビジュアルとタイトルから“イケメンパラダイス”的な単純なラブコメを想像するとそれは大間違い(皇子たちの入浴シーンなどラブコメ要素ももちろんあり)。名君ワン・ソの悲哀が描かれる後半は、涙なくしては見られない切ない物語が展開されます。胸が締め付けられる“切ない系”のストーリーが好きな方にはぜひ一度見てほしい名作です。
華麗なる遺産
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歌手、タレント、MCとマルチに活躍し、“国民の弟”や“国民の息子”として韓国で幅広い世代から愛されているイ・スンギと、爽やかなルックスで好感度抜群の人気女優ハン・ヒョジュが共演。贅沢三昧の中で育った食品会社の御曹司ソヌ・ファン(イ・スンギ)と、さまざまな悲劇に襲われながらも家族の愛を信じ続けるコ・ウンソン(ハン・ヒョジュ)が、遺産を巡るさまざまな企みに巻き込まれながらも運命を切り開いてゆく、愛と感動の胸キュンラブストーリーが「華麗なる遺産」です。恋愛要素だけでなく、オレ様キャラだったファンが自らの力で道を切り開いていく善良なウンソンとの出会いによって人として成長していく姿や、ウンソンの人柄を見抜き、財産を譲ることに決めたファンの祖母との心温まるやり取り、消えた弟の行方を捜すウンソンの健気な姿など、ヒューマンドラマとしても見応えがあります。継母の仕打ちや弟の失踪など、ドロドロ愛憎劇となりそうな要素が満載ながらも爽やかな雰囲気が支持され、09年の韓国放送当時、回を追うごとに視聴率は上昇し、ラスト5話の視聴率はすべて40%を突破。最終話の28話の視聴率は47%を超え、“国民代表ドラマ”という言葉が生まれるほどの社会現象となりました。
ドロドロ愛憎劇が主流だった韓国ドラマも年々進化し、時代劇×ミステリー、時空を超えた恋愛ものなど、今やそのジャンルは多種多様。なかなかハマりにくいタイムスリップといった奇抜な設定ですらも、国が違うとなぜかすんなりと受け入れられるから不思議ですよね。最新作だけでなくレジェンドドラマもたっぷりラインナップされたCATV&Netflixがあれば充実した韓流ライフが送れそうです。