みどころ「四季シリーズ」
日本でいわゆる「韓流ブーム」のきっかけとなったドラマ「四季シリーズ」。2000年代当時、作品を見ていない人でも「冬のソナタ」のヨン様フィーバーを知らない人は居なかったのでは。
この4作を手掛けたユン・ソクホ監督は、情緒的な音楽や美しい風景に乗せて運命的な恋愛を描き大ヒット。引き裂かれても惹かれ合ってしまう2人の愛、出生の秘密や記憶喪失など衝撃的な展開の連続で、当時リアリティーのありすぎるドラマに物足りなさを感じていた人々は直球のメロドラマに熱狂。
今回は、本国での放送順と同じく9月は「秋の童話」からスタート。韓国ドラマブームの原点となった作品をチェック!
【9月】秋の童話 ディレクターズ・カット版
ユン家の長女で明るく優しい性格を持つウンソ(ソン・ヘギョ)は、交通事故の輸血がきっかけで生まれてすぐに病院で取り違えられていたことが分かり、実の親であるチェ家に引き取られる。ところが、裕福なユン家とは対照的にチェ家の生活は苦しく、長男は悪事を働いてばかりいた。一方、ユン家は娘として育てていたウンソへの思いを断ち切ろうと渡米してしまう。そして10年後―。大手ホテルで働くウンソは、オーナーの息子のテソク(ウォンビン)から何度も求愛されていた。そこへ、ユン家の長男・ジュンソ(ソン・スンホン)が、婚約者を連れて帰国。久しぶりに再会したウンソとジュンソは、兄妹として楽しく過ごした日々に思いをはせるが、それが徐々に恋心であることに気付く。運命に翻弄され、かつて兄妹として育った二人の恋の結末は…?
【10月】冬のソナタ ノーカット字幕版
韓国の春川(チュンチョン)に住む高校生のユジン(チェ・ジウ)は、母と妹の3人家族。亡き父の親友の息子、サンヒョク(パク・ヨンハ)とは幼なじみで、同じ高校に通っている。昔から隣でユジンを見てきたサンヒョクは、彼女にひそかに想いを寄せていた。そんなある日、ユジンは学校へ向かうバスの中で居眠りをして乗り過ごしてしまう。慌ててバスを降りたユジンがふと隣を見ると、そこにはひとりの男子高校生が。ユジンは、その日の朝礼で彼が同じクラスに転校してきたチュンサン(ペ・ヨンジュン)だと知る。惹かれ合わずにはいられなかった2人の、甘く、切なく、そして儚い初恋物語とは――。
【11月】夏の香り
フローリストのヘウォン(ソン・イェジン)は、仕事で行った山でトラブルに遭い、そこに現れたミヌ(ソン・スンホン)とやむをえず山小屋で一晩を過ごす。恋人ウネを交通事故で失ったミヌは、いまだに彼女との思い出が忘れられず、独り山に来ていたのだった。ミヌはヘウォンにウネの面影を重ね、ヘウォンも初対面のミヌに心のときめきを覚えるが、ヘウォンには婚約者がおり山小屋での一件は心の奥底に秘めておくことに。その後、ひょんな事からヘウォンとミヌは再会。互いに偶然はこれが最後と思っていたが、運命の糸は更に2人を結び合わせる。それは、ヘウォンの婚約者チョンジェ(リュ・ジン)とその妹パク・チョンア(ハン・ジヘ)によってであった。
【11月】春のワルツ ノーカット字幕版
オーストリアに向かう飛行機の中で、ウニョン(ハン・ヒョンジュ)は隣に乗り合わせたイナ(イ・ソヨン)と親しくなる。イナは幼なじみの有名なピアニスト、ジェハ(ソ・ドヨン)に会うためだと言う。ウニョンはウィーンに到着後、列車の中で偶然にもそのジェハと出会う。一方、15年ぶりに初恋の人と再会したと喜ぶイナだが、ジェハの態度は冷たく、彼にはイナの記憶がほとんどなかった。ジェハには誰にも言えない秘密があり、それは15年前に遡る。
外交官の息子として育てられたジェハだが、賭博師である実父に見捨てられたスホと、彼らをかくまった母親を幼くして亡くしたウニョン。2人の愛と葛藤の物語が始まる。