食べ呑み番組

このページをシェアする

今年の9月で放送20周年を迎えた「吉田類の酒場放浪記」。
そして、11月にSeason7がCATV初放送となる「ワカコ酒」。
「酒」をテーマにした番組の主役を務める二人の対談が実現。
場所は、東京・下町にある老舗酒場。
これまでを振り返り、それぞれの作品に対して思うこと、酒場への思いなどなど――。
酒好き、人好きな二人の、尽きることのない「酒場トーク」に耳を傾けよう。

吉田類

高知県生まれ。BS-TBS「吉田類の酒場放浪記」、NHK「ラジオ深夜便」に出演。登山歴30年以上の経験を活かし、′22年春から放送開始のNHK総合「にっぽん百低山」に出演、日本各地の低山の魅力を紹介している。酒場や旅をテーマに講演も行い、俳人の顔も持つなど多方面で活躍している。

武田梨奈

神奈川県生まれ。′09年、映画｢ハイキック・ガール！｣のオーディションで主演に抜擢される。映画｢祖谷物語-おくのひと-｣｢海すずめ｣「ジャパニーズスタイルJapanease Style」、BSテレ東ドラマ｢ワカコ酒｣ほか多数で主役を演じる。10歳のころより空手を始め、琉球少林流空手道月心会黒帯を所有。

「ワカコ酒」のゲスト出演で親睦を深めた酒飲みコンビ

吉田とりあえず生ビールでも飲もうか。

武田では皆さんご一緒に、「自由にカンパーイ！」

（ごくごくと飲む二人）

武田ぷしゅ～！おいしい！

吉田お、出たね、ワカコの決めゼリフ。
そういえば最初に会ったのは「ワカコ酒」のロケ現場だったよね。

武田′19年に放送したSeason4の第7夜のゲストとして登場いただいたのが最初です。類さんが目の前でお酒や肴をんでいる姿を見ると、皆が幸せな気持ちになれるんですよ。「私もそんな存在になれたらいいな」と、すごく刺激されて、撮影だから演じなきゃという考え方をちょっと変えて役に臨めるようになりました。

吉田そう思ってもらえるなんてうれしいね。僕はいつものように普通に現場に行って飲んでいただけなんだけどね（笑）。

武田そういえば「酒場放浪記」が放送20周年を迎えられたと伺ったのですが、類さんが思う、番組が長く続く秘訣って何だと思いますか？

吉田気が付いたら20周年だったというのが本当のところで、あっという間だったよ。正直こんなに長く続くとは思っていなかったけど、こうして支持されているのは、B Sだけでなく、ケーブルテレビでも放送されているということが大きいと思う。地方に行っても「番組のファンです」って声をかけていただけるし、海外の方たちにも見てもらえていると聞いて驚いているの。

武田私は飲みに行ったりすると「お姉ちゃん、ワカコ酒のワカコみたいだね」って本人だと気付かずに声をかけられることがあるんです。でも、それだけ“ワカコ”という女性が皆さんの中で浸透しているんだなっていうのが、すごくうれしいです。

吉田長く続いている秘訣の答えになるか分からないけれど、心身を健康に保つことも大事だと思う。おいしくお酒を飲むためには、元気でいないとね。

吉田「今日は僕のおすすめ店で飲みましょう！」
武田「昭和っぽいお店で、ゆっくり落ち着いて飲むのが好きですね」

ワカコの役作りのヒントは「酒場放浪記」にあり!?

吉田「ワカコ酒」も長いよね。

武田′15年からスタートして、今年放送したSeason7で8年目です。ワカコの年齢は26歳なんですけれど、23歳で始めて今ではワカコよりお姉さんになっちゃいました（笑）。

吉田ずいぶん成長したねー。会うたびに「素敵な女性になっているな」って思う。武田さん自身の魅力や日々の努力はもちろんのこと、一番はね、やっぱりお酒を飲んでるからですよ。酒場でお酒を飲むということは、人間としての幅も広がるし、飲めば飲むほど素敵な女性になっていく。これからがますます楽しみだね。

武田「ワカコ酒」を始める時に、周りの方たちに「酒場放浪記をしっかり見て勉強したほうがいいよ」って言われて、テレビを見ながら飲み方などを学びました。酒場に一人で飲みには行きますが、その空間って皆のものじゃないですか。類さんが、その空間にいることの楽しさを皆で共有しあっている姿を見て素敵だなと思い、ワカコの役作りのヒントにもさせてもらっています。アドリブで店員さんに話しかけたり、隣の席の方に声をかけたりもできるようになりました（笑）。以前、ワカコ酒に類さんが出演してくださったときに「お酒は自由に楽しく飲むものだけど、絶対にお酒に失礼があってはいけない」と教えていただいたのは今も忘れられません。楽しみたい、嫌なことを忘れたいなど、お酒はいろんな感情で飲みますが、迷惑をかける飲み方はだめだよと。あの言葉は私のバイブルです！