仲良くなれば、面倒見のいい兄ちゃん|『テレビアニメ「鬼滅の刃」』宇髄天元

――いわずと知れた人気作品『鬼滅の刃』では“柱”の一人であり、ド派手な伊達男・宇髄天元を演じられています。まずは作品との出会いから教えてください。
小西:最初に見かけたのは本屋さんで、その当時はまだ2~3巻くらいまでしか発売されていなかったと思います。平積みされているのを見かけて、直感的に「これはアニメになりそうだな」と思い、原作を読みました。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
――じゃあ、かなり初期から小西さんも注目していた作品だったんですね。いまや幅広い世代から支持されている作品になっていますけども……!
小西:本当ですよね。
『鬼滅の刃』に出演したことで、知り合いの方からも「鬼滅、見てます!」と声をかけていただく機会が増えて、業界以外の方にまで広がっているんだなと、反響の大きさを実感しました。
ここまで広がる作品になったのは、原作の面白さはもちろんのこと、その面白さを制作スタジオのufotableさんがさらに増幅されて、あそこまできれいな映像で仕上げてくれたこと。そして、初期から参加している声優陣の熱のこもったお芝居があるおかげなのかなと思います。
――ここからは役のお話で、小西さんが演じた宇髄天元というキャラクターについてはどんな人物だととらえていますか?

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
小西:こと『鬼滅の刃』の柱たちの中においては、面倒見が良い人間の一人……だと思います(笑)。
――面倒見が良い、ですか。
小西:最初の登場時こそ、柱たちそれぞれのキャラクターが立つように、自己紹介的により印象的な発言をしていますけど、その後、ふたたび登場したときには「あ、天元は面倒見が良い人なんだな」と実感しました(笑)。
だって、『柱稽古編』で説明もなしに「岩を押せ」とか言わないし、いきなり「再起不能にしてやる」とか言ってボコボコにしないし、力技の柔軟運動が急に始まったりしないですからね(笑)。
それは、『遊郭編』で炭治郎たちと一緒に行動したことでお互いに意思疎通ができた部分もあるのかもしれないですが。
ド派手で、突拍子もないことを言ったりもするけど、仲良くなれば面倒見が良い兄(あん)ちゃん、という感じの人物だという印象です。