2024/8/24(土)放送
パラスポチアーズ!
〜パラアスリート全力応援〜
パリ2024パラリンピック直前スペシャルと題し、車いすテニス小田凱人選手をはじめとする、注目の日本代表選手を一挙紹介。今回はその第二弾をお届け。
史上最年少で全仏オープンを制した小田選手。これまで4回世界のビッグタイトルを獲得してきた逸材が、初めて挑むパラリンピックを前にした心境を、独特な表現で語ってくれました。
2023年のアジアパラ競技大会で東京パラリンピック金メダリストを破ったメダル最有力選手。「できないことより、できることを磨く」その前向きなメンタルで常に進化を続けている。ラケットの表と裏を使い分け、狙うは金メダル!
男女ともにメダルが狙える位置にいるゴールボール。守備の要であるセンターを務める、女子キャプテン・高橋選手に、チームの強みと戦術を聞きました。
走り幅跳びの視覚障がいクラスで日本記録を持つ石山大輝選手。2024年5月に開催した世界パラ陸上では、自らが持つ日本記録を更新する7m8cmの大ジャンプで銀メダルを獲得し、パラリンピック初出場をつかみ取りました。若き才能はパリ2024パラリンピックで日本選手団の旗手にも大抜擢!パリの大空にどんな弧を描いてくれるのでしょうか。
二大会連続のパラリンピック出場を決めた、女子車いすバスケ・FEARLESS JAPAN。チームの得点源でもある北田キャプテンはが大切にしていることは「心」。その意味とは…
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応援団長の中山秀征がパラスポーツを体験しながら、ルールやテクニックなどを解説し、その魅力に迫るとともに、パラアスリートの熱い思いを聞く。
第21回は、「パリ2024パラリンピック開幕直前スペシャル」の第2弾。第1弾に続き、注目の日本代表選手を一挙紹介する。
自分たちならではの武器を磨き、大舞台に挑む日本代表選手たち
パラ卓球の八木克勝選手は、2023年に行われたアジアパラ競技大会で東京2020パラリンピックの金メダリストを破って優勝した。その原動力になったのが、東京大会後に手に入れた新たな武器だ。まずラケット。フォアハンドで打つ面にはボールが弾みやすい裏ラバー、バックハンドには弾みにくいアンチラバーを貼ったものを導入した。これによってスピードが変わり、相手のタイミングをずらすことができるという。さらにこのラケットを使いこなし、ラリーの最中に瞬時に反転させてラバーを入れ替えて返球し、意表をつかれた相手が甘く返したボールをスマッシュするスタイルを確立させた。「進化しました」と語る八木選手が、試行錯誤を続けて身に着けた技を携えてパリ大会に臨む。
ボッチャと並ぶパラリンピック特有の競技・ゴールボールで、日本男子代表は2023年の世界大会を制してパリ大会の金メダル候補に名乗りを上げた。女子代表も世界トップクラスの実力を持つ。女子代表を主将として、そして守備の要センターとしてもチームを引っ張る高橋利恵子選手は、チームの特徴を「パワーのあるボールはあまりないんですけど、騙すような動きを得意としている」と語る。ボールを持っていない選手の動きや足音を使った巧みなフェイントを武器に、大舞台で勝負する。
5月に兵庫県神戸市で開催された世界パラ陸上選手権大会で観客を大きく沸かせたのが、男子走り幅跳び視覚障がい(T12)の石山大輝選手。最後の6回目の跳躍で、自らが持つ日本記録を1cm更新する7m08cmを跳んで準優勝した。石山選手は最後の跳躍前に、フィールドに正座をした。「高校時代から6本目だけ正座をすることがあったんですが、それを思い出して(正座をした)。勝負の1本になる気がしたので」。その予感は当たり、大ジャンプでパリ大会への切符をつかんだ石山選手。パリでは日本選手団旗手の大役も担う。
それぞれの決意、悲願、楽しむ気持ちを胸に、4年に一度の祭典へ
車いすバスケットボール女子日本代表は、パリ大会最終予選でオーストラリアを破り、2大会連続のパラリンピック出場を決めた。前回の東京大会は開催国枠での出場だったため、自力出場は16年ぶりとなる。12人中5人がパラリンピック初出場のチームを、主将としてまとめ上げているのが北田千尋選手。最終予選の全4試合でチーム最多得点を挙げ、3試合連続で得点数、リバウンド数とも2ケタのダブルダブルを達成するなど、戦力としても欠かせない存在だ。「体格で劣る日本がどこで勝つかと言ったら、最後は心だと思っている。向かっていく気持ち、やってやるという気持ちをみんなで持って、番狂わせを起こしたい」と語った。強い決意を胸に、チームの仲間とともに世界に挑む。
6大会連続出場となる車いすラグビー日本代表は、リオデジャネイロ2016パラリンピック、東京大会と2大会連続で銅メダル。新たな歴史を刻むため、金メダルだけを見据えて突き進む。
車いすテニスには世界に誇るツートップがいる。女子の上地結衣選手は2014年に世界ランキング1位に輝き、ダブルスでは史上最年少で年間グランドスラムを達成。その後もシングルス、ダブルスともに多くの国際大会で優勝した。パラリンピックはリオ大会シングルス4位、東京大会銅メダル。パリ大会で悲願の金メダルに挑む。男子の小田凱人選手は2006年生まれでパラリンピックは初出場。しかし国際大会の実績は申し分なく、6月に行われた全仏で連覇を達成し、4大大会優勝回数を4に伸ばした。パリ大会への意気込みを「楽しみだなという感じが強い。そういうときの自分は強いので、いつもより楽しんでテニスがしたい」と語る。小田選手の持ち味は、果敢に前に出る攻撃的なスタイル。「車いすでも打てるんだというくらいのショットを打ちたい。スケール大きく戦っていきたい」。パリで車いすテニスの歴史に新たな一章を刻む。
文/佐藤新