2025/10/3(金)放送 パラスポチアーズ!
〜パラアスリート全力応援〜

選手、そして指導者として挑む8度目のパラリンピック。第一線で四半世紀以上戦い続けるレジェンド、新田佳浩選手を紹介。

新田佳浩

新田佳浩

パラクロスカントリースキー

3歳の時、不慮の事故で左腕を失った新田選手。小学3年でクロスカントリーに出会い、ハンデをものともせず中学生では全国大会に出場!その活躍が長野パラリンピックの関係者まで届き、高校2年でパラリンピックデビュー。12年後のバンクーバー大会で2つの金メダルを獲得、その後の平昌大会で3つ目となる金メダルを獲得した。
「自分の左手を切って孫につけてほしい…」メダル獲得の裏にあった家族との秘話や、引退宣言から復活までの軌跡、そしてミラノ・コルティナ大会へかける想いまで余すことなく語ります!

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2025年10月3日初回放送回は、過去7大会連続でパラリンピックに出場し、今も選手兼コーチとして日本チームを牽引するパラクロスカントリースキーの新田佳浩選手を紹介する。

7大会連続でパラリンピックに出場し、計5個のメダルを獲得

新田選手はミラノ・コルティナ2026パラリンピックへの出場も内定し、冬季大会では日本勢最多となる8大会連続でパラリンピックに挑もうとしている。四半世紀以上第一線で戦い続けるレジェンドに、チアーズファミリーの村上佳菜子がインタビュー。
新田選手は日本で開催された長野大会に17歳で初出場して以来、前回北京大会までの7大会で、金3、銀1、銅1個の計5個のメダルを獲得した(立位・上肢障がいクラス/LW8)。「どんな思いで競技と向き合っているのか」という村上の問いに、新田選手は「できなかったことができるようになる喜びが根底にある」と答える。
新田選手は1980年、岡山県西粟倉村の兼業農家に生まれた。ある日、祖父が運転する農業機械のすぐ近くで遊んでいた新田選手は、つまずいて機械に左手を巻き込まれ、切断してしまう。手術が終わった新田選手が母親にトイレに行きたいと訴えると、「今まではできていたでしょ。だから1人で行きなさい」と言われた。新田選手は当時を「家族は障がいに対して手厚くすると、できることもできなくなって、それが障がいに変わると考えた。それで、できないことがあったら、家族全員がどうやったらできるかを考え、できたらみんなで喜んでくれた」と振り返る。それが新田選手の原点になったのだ。
故郷・西粟倉村は豪雪地帯で、小学校からはスキー授業がある。授業で困らないようにと、新田選手は4歳でスキーを始めた。その後、小学3年生でクロスカントリースキーと出合い、健常者と同じ土俵で競い、中学時代は全国大会に出場。その活躍がパラリンピック関係者の耳に届き、高校2年生で長野大会に出場した。それに伴いさまざまな取材を受け、「それまでは家族内で左手を失った事故のことを話してはいけない空気がありましたが、当時、祖父が『自分の左手を切って孫につけてほしい』と頼んでいたことを初めて知った」と明かす。そして、「それだけ責任を感じているのなら、祖父にスポーツで頑張る姿を見せて安心してもらいたい。次はメダルをとらないといけないなと思った」という。

レジェンドは選手兼コーチとして8大会連続の大舞台に臨む

さらに競技に打ち込んだ新田選手は、ソルトレークシティー大会で銅メダル、バンクーバー大会でついに金メダル2個を手にする。新田選手は金メダルを祖父の首にかけ、「今までありがとう、気にしなくていいからね」と伝えた。祖父は喜び、「また金メダルをかけるために(次のパラリンピックまで)4年生きたい」と言ったそうだ。残念ながら2012年に他界したが、その後も新田選手は活躍を続け、2018年の平昌大会で金1、銀1個のメダルを獲得。前回北京大会を前に引退を宣言したが、多くの選手から「『やめないでください』と声をかけられ、ほかの人が求めてくれていること、必要とされていることをうれしく感じた」そうで、引退を撤回。現在は選手兼コーチとして培ってきた経験を後進に伝えている。コーチとしての経験は自身を成長させる糧にもなっていて、「自分が持つノウハウや考え方をどう伝えるか考え、言語化しながら教えていると、自分にも返ってくる」という。
新田選手は新たにピラティスを習っている。「すべての筋肉を使えているか、連動できているか、無意識で行っていたことを意識化して力を逃がさないようにするため」だとか。45歳を越えて新たなことに取り組むレジェンドのミラノ・コルティナ大会の目標は、スプリントか、10kmクラシカルのどちらかでメダルをとること。2種目が実施されるのは、3月10日と11日。新たな伝説が刻まれる瞬間を見届けたい。

文/佐藤新

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