愛から生まれるハートフルな展開とバトル
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『夜桜さんちの大作戦』夜桜六美

――先日、原作が最終回を迎えた『夜桜さんちの大作戦』ですが、アニメでは夜桜六美役を演じられています。まずは、作品との出会いを教えていただけますか?
本渡:最初の出会いは、YouTubeの「ボイスカレンダー」企画。そのオーディションで六美役に決まったときでした。でもその後、アニメは完全に改めてキャストを選び直す形でオーディションが行われまして。
同じ役を2回受けるのって、独特の緊張があるんですよ。1回は受かってるわけだから絶対やりたい。だけど、私じゃない可能性だってもちろんある。じゃなきゃ改めてオーディションなんてしないですから(笑)。
六美は、どちらかといえば理性的な人間だとは思っているんですが、とはいえまだ16歳なので、幼さもある。
オーディションでは、その「子どもっぽさと理性」を両方出せるようなイメージをもってのぞみました。そしたら無事、選んでいただけて…!

©権平ひつじ/集英社・夜桜さんちの大作戦製作委員会・MBS
――ひと安心という感じですね。
本渡:本当、そんな感じです。
私は小さい頃から『NARUTO』が大好きでよくマネもしていたんですが、ジャンプ作品の能力系バトルってすごく憧れがあったんですよ。『NARUTO』に関しては『BORUTO』も含めて、「デビューが間に合わなかった!悔しい!」という気持ちだったんですけど、六美が決まったときは「あのジャンプに携われるなんて!」という思いはありました。

▲NARUTOの…マネ……?
……といっても、六美は能力はないんですけどね(笑)。
――確かに…!心中、お察しします(笑)。『夜桜さんちの大作戦』の作品の魅力はどんなところに感じていますか?
本渡:登場キャラクターが多い作品なのですが、いろいろな形の愛が描かれているのは『夜桜さんちの大作戦』ならではの魅力かな。夜桜家族の愛もあれば、太陽と六美の愛もある。物語的にも、愛情からくるハートフルな展開が多いと思います。

©権平ひつじ/集英社・夜桜さんちの大作戦製作委員会・MBS
でも、かと思えば、その愛情が縁や絆の強さにもつながっていて、胸が熱くなるバトルも多いですよね。スパイって「明日、命がどうなるかわからない」というような職業の人たちなので、結構、瀬戸際というか、バトルが激しくなりがち。
そして、そんなハラハラドキドキな展開を、総じてコミカルに描いているから、すごいですよね(笑)。そのバランスは『夜桜さんちの大作戦』ならではの魅力だと思います。
――「愛」の話が出ましたが、たしかに六美はとくに登場人物たちの「愛」の中心にいるキャラクターですよね。
本渡:そうなんです。六美には特別な能力がないから、守ってもらうしかないんですよね。家系は守るけど、体を守ってもらわなくちゃいけないという。
――本渡さんが好きなシーン、印象的なシーンはどこですか?
本渡:好きなシーンで言うと、第1話。太陽が手が傷だらけになりながら、凶一郎兄さんの鋼蜘蛛を突破して指輪を取りに行くシーンは、いいですよね。
コミックスの時点でかっこよかったけど、「音が付いたらどんなシーンになるんだろう」と思っていたら、もうすごく素敵なシーンに仕上がっていて。そのシーンに至るまでの凶一郎兄さん、小西克幸さんのお芝居も怖さすらあって、だからあのシーンはとくに見応えが出ているなと思いました。
あとは後半の、タンポポのアジトに乗り込む場面。あの辺りからそれぞれのバトルが繰り広げられる展開は、まさに「少年バトルマンガの王道ーっ!」って感じがして大好きです。
――夜桜兄妹の開花能力が続々と明かされていく感じは、まさに少年バトルマンガでしたね。
本渡:そう、二刃姉ちゃんの「東風」とか、今まで前髪で隠れていた嫌五のおめめが見えて「こんなにきれいなお顔立ちだったんだ」とかね…!
あと、兄妹の助け合いとかもすごく良かったし、全部がかっこよくて大好きでしたね。しかも、タンポポ側も「じつはこんな理由があって、タンポポという組織に入った」とか、皮下の過去とかも同時に見えてきた。「そんな悪い人じゃなかったんじゃん……」ということがわかって、本当やりきれない気持ちにもなったし、「でもこれが彼らにとっての救いでもあるのかも」とかそんな気持ちも湧いてきて……。
あーもう好き!(笑)
本当、好きですね。語りきれないほどの思いが、いっぱいいっぱいあります。