“太陽”だけ、ほぼ初めまして!?|『夜桜さんちの大作戦』

――コミックスでも人気の高い作品ですが、六美を演じるうえでの緊張やプレッシャーは感じませんでしたか?
本渡:悠木碧さんをはじめ、キャスト陣があまりにも見知った方々ばっかりだったのでむしろ安心していて、あまり緊張しなかった記憶はあります。それよりも嬉しさのほうが大きかったですね。
唯一、ほぼ初めましてだったのが太陽役の川島零士くん。でも、夜桜ファミリーは仲良し、太陽は部外者みたいな扱いからのスタートだったので、ある意味、夜桜家のキャスト陣が最初から温まっている感じはちょうどよかったのかも(笑)。

©権平ひつじ/集英社・夜桜さんちの大作戦製作委員会・MBS
――めっちゃ面白いですね(笑)。現場での関係性が、作品にも表れている。アフレコの時の思い出とかはありますか?
本渡:本当にしょうもない話なんですけどね、興津和幸さんが演じる、辛三お兄ちゃんという人物がいるんですが、彼はいろいろな武器を使って戦ってくれて、その中に「鬱金」という形状不定合金の武器が出てくるんですね。
漢字が難しいので、台本のト書きにはひらがなで書いてあるんです。「うこん、飛んでいく」「うこん、伸びて縮む」とか。それを悠木さんがずっとふざけて読んで周りを笑わせてくる(笑)。興津さんも「これから戦うシーンなのに!」とか言うんですけど、それも面白くて、現場でみんなゲラゲラと笑ってる、なんていうことがありました(笑)。
あとは、川島零士くんが「腰が痛い」っていうから、みんなで「どの病院にしよう」「どこなら空いてるだろうか」って話が始まって助けようとしたり。
――完全に夜桜兄妹ムーブですね。現場の雰囲気が伝わってくる(笑)。
本渡:収録が長くなればなるほど、いろいろなことがあったので、本当こういう他愛もない話はいくらでも出てくると思いますよ(笑)。
――最後に、本渡さんにとって夜桜六美はどんな存在ですか?
本渡:六美は、私にとっては背筋を伸ばしてくれる存在です。
彼女は、みんなと違って、自分自身に大きな力があるわけじゃない。だけど当主という立場がゆえに命を狙われている。それなのに学校生活はふつうに頑張らなきゃいけないし、考えれば考えるほど、とんでもない状況ですよね。
――彼女を見ていると、同じ1日が24時間じゃ足りないだろうな、とよく思います(笑)。
本渡:ですよね。それなのにあんなに人にやさしくできるってすごくないですか?
もう本当に尊敬しかない。彼女が頑張っている姿を見ると、演じる私からすればどうしたって自分の背筋が伸びてしまう。「私もこうしてはいられないな。もっと頑張ろう」って。
演じるたびに、仕事に真剣に向き合うための原動力を与えてくれている存在だなって思います。
『アラフォー男の異世界通販』の魅力と見どころ

©朝倉一二三・ツギクル・うみハル/アラフォー通販製作委員会
――『アラフォー男の異世界通販』では、マロウ商会のプリムラを演じられています。この作品の魅力、そして見どころを教えていただけますか?
本渡:私の大好きな諏訪部順一さんと、久しぶりのがっつり共演作品!そういう意味でも、私にとってはすごく嬉しい作品です。
諏訪部さんが演じる主人公のケンイチって、アラフォーの男性ならではのまったりした雰囲気があって、それでいて、結構押しに弱いところもあるんですよね。プリムラ目線からすると、そういうところにやきもきしちゃうことも多い(笑)。
ケンイチからすると、おそらくこの世界でゆっくり生きていきたいだけなんですけど、アニメの世界、とくに異世界ものだと「ゆっくり生きたい」という本人の望みは大抵の場合、叶わない(笑)。どうしても目立ってしまうから。
そんな彼が、この先どうしていくのか。異世界であるにもかかわらず現実世界の最大手ネット通販が使えるという特殊な状況のなか、どんな事件や出来事に巻き込まれるのか。それを楽しみに観ていただけたらと思います(笑)。
――ありがとうございます。プリムラ目線からすると、ケンイチは相当危なっかしいですよね(笑)。
本渡:そうなんですよ!プリムラもケンイチにはだいぶ懐いている様子ですけど、ケンイチって断れない性格だから困っちゃいますよね。すぐにイチャイチャするし、私から「けしからん!」と喝を入れたいくらい(笑)。でもプリムラとケンイチの関係性にも、今後注目してもらいたいですね。
あと、ケンイチが使える通販って「洋服」とかだけじゃなくて、トラックや重機といった意外なものまで持って来れるんですよ(笑)。「この状況で、こんなもの使うの!?」みたいなケンイチの変わった部分も、物語が進むにつれてどんどん見えてくるかなぁと思います。
ケンイチの召喚・収納の力によって、奇想天外でキテレツな物語が次々と展開されていきますので、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです!
取材・文/郡司 しう 撮影/小川 伸晃
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