声優・悠木碧
ロングインタビュー #1
「ようやく彼女の精神年齢に追いついてきた」
『薬屋のひとりごと』猫猫との出会いを振り返って
2025年1月10日更新
YUUKI
INTERVIEW
『魔法少女まどか☆マギカ』の鹿目まどか役や、『幼女戦記』のターニャ・デグレチャフ役、『ヒーリングっど♥プリキュア』の花寺のどか/キュアグレース役、『薬屋のひとりごと』の猫猫役など、数々の人気作で主役を演じてきた声優・悠木碧さん。子役の頃から培ってきた表現に対する情熱は、ますます深みを帯び、作品への深い愛情とていねいな役作りでキャラクターの心情を鮮やかに描き出します。このインタビューでは全3回にわたって、悠木碧さんの出演作品やキャラクターに対する思いをひもときながら、その魅力に迫ります。
オタ活と親友と過ごす時間がなによりの癒し
――先ほど、動画用の質問の回答で「限度額いっぱいまで使えるカードがあったら何を買う?」っていう質問に対して「世界!」と答えていましたね(笑)。
悠木:そう〜!それ、メイクさんにも突っ込まれたんですけど「“限度額いっぱいに使える”って、“無限に使える”っていう意味じゃないよ、と(笑)。
言われて「確かに……」って思っちゃいました。
――(笑)。さて、今日は出演作品や声優として大事にしていることをお聞きしていきたいと思いますが、早速の質問で休日はどんなふうに過ごされていますか?
悠木:休日は、意外と何かをつくっていることが多いですね。
お絵描きしたり、最近だと「ぬい活」がすごい好きで、お洋服をつくったりもしています。インスタでもぬい活の写真ばかり上げているんですよ。
あとは映画を観に行ったり。私、好きな映画があるとずっと同じ映画を観に映画館に通ってしまうタイプで『デッドプール&ウルヴァリン』は、20回くらい観にいきました(笑)。配信も始まったので、最近はほぼほぼ毎日観てますね。
――20回?! それはすごいですね!
悠木:応援上演も行きましたし、私は癒しをオタ活に求めているので、積極的に推しが頑張っている場所には足を運びたくなっちゃうんですよね。
――ご著書『悠木碧のつくり方』では「マイティ・ソー」のファンだとおっしゃっていましたが、今の一番の推しでいうと……?
悠木:ウルヴァリンかなぁ。いや、ソーもめっちゃ好きなので……迷う〜!
正直、好きの度合いでは比べられないですけど、「いま一番追いかけてるのは?」と言われたらウルヴァリンになると思います。歴史が長いし、過去作も見始めたらすごい量があるので、いまは必死になっていますね。
あとは、ずっとやっている『FF14』。序盤でまかれていた種がガンガン回収されていく感じがあって、『暁月のフィナーレ』までのストーリーがとにかく美しいんですよね。
こちらは10年来の友人と一緒にずっと遊んでいて、でも1回も会ったことがない(笑)。
――オンラインの友人ということですよね?! 画面ごしのご友人たちは、悠木さんだということはご存じなんですか?
悠木:どうやら、私がパーティーにいないときに「絶対、悠木碧だよね?!」という話をしていたそうで、5年経ったくらいのときに直接聞かれました(笑)。その前から「本人に直接聞いたら失礼かも」ということで、結構、「じゃあ、俺が失礼ないように聞いて、それとなくみんなに伝えるよ」みたいな作戦を立てていたみたい。「超気を遣わせちゃってごめんね」という感じでしたけど……!
――パーティーに悠木碧がいたらびっくりしますよね(笑)。ちなみに、リアルなお友達とはどんなことをして遊んだりするんでしょうか?
悠木:私が仲良いのは声優の早見(沙織)ちゃんと(寿)美菜子ちゃんなんですけど、美菜子の家に集まって、みんなでボードゲームしたりとか、鍋をつっつき合ったりとか。お酒も飲まずに小学生の遊びみたいなことばかりしているんですけど、毎回、腹筋が筋肉痛になるくらい爆笑してます(笑)。
元々、同世代でみんな頑張ってきたから、悩んでいることとか人生のフェーズの足並みがみんな揃っていたんです。それぞれが持ち寄る話に「めっちゃわかる〜!」とか言いながら、忌憚なく意見を言い合って、語り合える相手というか。
最近はそれぞれルートが分岐してきて、目指す先が少しずつ明確になってきた。それでも隣で並んで走っている感じが安心するし、すごくありがたい存在だなって思います。