

南蛮人が見た「秀吉」の素顔
南蛮人の日本占領計画を追う
巨大な彗星が不意に闇の空にあらわれて
燦めき輝くように出現した信長は、
天正十年(1582)六月二日早暁、
京都・本能寺で明智光秀に急襲されて不慮の死をとげた。
そして、中世の闇を引き裂くひときわまばゆい光芒を
放ちながら姿を消した信長のあとは、秀吉が受け継いだ。
その激動の時代に、信長や秀吉と直接対話し、
南蛮人の視点から
当時の様子を書物にまとめた男がいた。
その名、ポルトガル人のキリスト教宣教師ルイス・フロイスだ。
極東の果ての島国 日本に来た伴天連たちの目に、
日本を統一した秀吉はどう映ったのか。
そして、彼らが考えていた、日本占領計画とは?