迷い続けられる声優でありたい

――今後、挑戦してみたいことや夢はありますか?
悠木:海外に移住してみたいな、とはずっと思っていて、そのためにまずは英語が喋れるようになりたいんですよね。『ヒーリングっど♥プリキュア』でずっと一緒に共演していた三森すずこちゃんと、たまにLINEで連絡を取り合うんですが、それこそニューヨークに移住して、そこで出産しているんです。
そんな話を聞いても、やっぱり羨ましいなと思うし、海外には憧れや夢がありますね。
――どこの国、地域がいいなというのもあるんですか?
悠木:知り合いが近くにいるほうが安心、という意味ではすずこちゃんと同じ、ニューヨークかな。あとはヨーロッパにも憧れがあるので、フランスやイタリアもいいな。でも好きな作品が多いので言ったら、イギリスなんですよね。
あ、あとうちは両親がサップとかサーフィンとかをやるので、旅行で一緒にオーストラリアにも何回も行っているんですけど、自然豊かでゆったりとした土地もいいですよね。カナダもいいなぁ……って、こんな感じで一生迷ってますね(笑)。
――迷っている感じ、めちゃくちゃ伝わってきました(笑)。ちなみに、「チャレンジしてみたいキャラクター・ジャンル」と言われたら、どんなものが思い浮かびますか?
悠木:そうですね……。ありがたいことに、これまでも色とりどり、いろいろなキャラクターを演じさせていただいてきたので、逆に「悠木碧にこんなキャラを演じさせてみたい!」「こんなジャンルはどう?」というのがあれば、ぜひみなさんに教えていただきたいですね。
私自身は今後、もっともっと自分ができる役の幅を広げていくために頑張っていくつもりなので、ぜひ思い付いた方がいたらご一報いただけたら嬉しいなと思います(笑)。
――ありがとうございます! 最後の最後に、今後どんな声優でありたいか、いまのお気持ちをお聞かせください!
悠木:そうですね、ご縁があったキャラクターの、“最善の姿”を常に届けられる役者でいたいな、と思っています。
そのためには、自分の中で何か一つの正解を持っているほうがいいんじゃなくて、「迷うこと」が大事。作品の世界観、表現したいこと、キャラクターの人物像、自分の環境、周囲の人々……作品を構成するすべての要素が毎回違いますし、状況が変わればそこですべきお芝居も毎回変わるはずです。
その中で私が持っておくべき答えは、絶対に一つじゃない。迷い続けるからこそ、その時々でいちばんいい答えが見えてくると思います。
例えば、制作スタッフの思いが表現された絵や台本、応援してくださるみなさんの声など、どんな情報を取捨選択するのか、最善の演技ができるように役立てることが大事なのかなと思います。
そして、どんな作品、現場であっても「接着剤」のような存在になれる。そんな声優であり続けたいですね。
取材・文/郡司 しう 撮影/小川 伸晃