倉本聰の名作『悲別』が10年ぶりに復活!
12月に富良野で公演された舞台をJテレで放送します。
倉本聰の名作『悲別』が10年ぶりに復活!
12月に富良野で公演された舞台をJテレで放送します。
再生時間 60秒
1993年閉山が決まった炭坑の町、悲別(かなしべつ)。
未来を奪われた若者たちは、30年後の2023年大晦日、ここで再会しようと約束する。
集まってみんなで、第一坑道の地下三百メートルの地底に先人たちが埋めたという『希望』を封印したタイムカプセルを探しに潜ろうと約束する。
再会を信じ、一人、また一人と悲別から去っていく若者たち。
30年という長い歳月。
すっかり様変わりし暗く沈んだ街になった悲別。
それぞれの生き方で暮らしている若者たち。
福島の原発労働者となった者、懸命にふるさとにしがみつき空しい町おこしに励む者、
30年の歳月は何かを変え、しかし変わらずにいたいと願い続ける者もいた。
そして約束の大晦日
。
坑道を進む三人の人影。約束を守った二人。噂を聞きつけ取材に来た新聞記者。
それぞれの思惑を胸に、三人は立入禁止となっている旧坑道に『希望』
という名のタイムカプセルを探し求めて、地底へと奥深く入り込んで行く…。
日本ドラマ界を牽引してきた脚本家・倉本聰さんの代表作「悲別(かなしべつ)」シリーズ。2023年12月、北海道・富良野演劇工場で限定上演された最新作『悲別 2023』が3月、さっそくJ:COMで堪能できることになった。
北海道の架空の炭鉱町「悲別」を舞台とする人気シリーズ。その端緒は1984年のテレビドラマ『昨日、悲別で』(日本テレビ系)だ。夢を追いかけ都会に出た若者と、故郷に残って地元で働く若者の交流を描き、大きな話題になった。 そして閉山後の悲別の今日を描く舞台公演『今日、悲別で』が1990年、倉本さんの率いる「富良野塾」によって上演。炭鉱閉山で散り散りになった若者たちの絆を通じ、生きることの希望とは何かを問う舞台へと昇華させていく。 さらに2012年から2013年にかけて、原発事故を反映し作品を改稿した『明日、悲別で』を、「富良野塾」卒塾生によるユニット「富良野GROUP」が上演している。
今回の『悲別 2023』は、全国オーディションを経て新メンバーを加え、コロナ禍で歩みを止めていた「富良野GROUP」再始動第1弾となる。 物語は、炭鉱閉山が決まったその夜、炭鉱の組合長が自殺するところから始まる。 組合長は死の直前、彼の息子ジンに、閉鎖された炭鉱の旧坑道の地下300メートルに、先輩の炭鉱夫たちがタイムカプセルを埋めたことを伝える。
「その中には希望が入っている。30年も経った頃、そのタイムカプセルを探してごらん」
ジンと彼の仲間たちは、30年後の大晦日、一緒にタイムカプセルを探しに行くことを約束する。 閉山後、ある者は福島の原発労働者となり、ある者は故郷にしがみついて空しい街おこしに励み……。30年後、約束を守ったのはたった2人。 噂を聞きつけた新聞記者を加えた3人は、「希望」という名のタイムカプセルを探し求め、立ち入り厳禁の旧坑道に分け入っていく。
石炭、石油、そして原発。エネルギー政策に翻弄され、悲劇に見舞われる人々。それでも生きること、希望を抱くことを諦めない、強いまなざしに圧倒される。 新メンバーを加え、躍動感みなぎる新しい「悲別」を、じっくり味わってほしい。
久しぶりの上演となった演劇創作集団「富良野GROUP」の『悲別 2023』。
開幕直前の2023年12月、通し稽古を終えたばかりの倉本聰さんにお話を伺うことができました。
2024 年 3 月 29 日(金) 21:00~23:00
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配信期間:
2024年3月29日(金)21:00 ~ 2024年4月末まで