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中国で社会現象を巻き起こし、日本でも大ヒットを記録した「宮廷の諍い女」。その原作者が自らの小説を5年の歳月をかけて脚本化した本作は、総製作費96億円という、中国歴代ドラマの中でも破格の費用を投じて制作された。中国での配信が開始されると視聴数が右肩上がりに上昇し、「瓔珞〈エイラク〉~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」(以下「瓔珞〈エイラク〉」)とともに視聴ランキングの1・2位を独占。「瓔珞〈エイラク〉」の最終回終了後はランキングのトップを独走し、累計視聴再生数は165億回を超える大ヒットとなった。また、SNS(Weibo)の閲覧数は94億を超え、視聴者の熱いコメントは800万にも達するなど社会現象に。さらに、中国版エミー賞ともいわれる2018年の「国劇盛典」で4部門受賞の他、国内の各ドラマ賞でも6部門に輝き、作品評価を決定的なものとした。
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清朝雍正帝(ようせい)の治政下、第四皇子・弘暦(こうれき)は自身の妻を選ぶ「福晋選び」に幼なじみの青桜(せいおう)を招請する。福晋選びの当日、母である熹貴妃(ききひ)の期待に反して、弘暦は青桜を正室である嫡福晋に選び、その証しの品の如意を授ける。同じ頃、雍正帝は第三皇子・弘時(こうじ)の二心を疑い皇籍を剥奪、続いてその母である皇后・烏拉那拉(ウラナラ)氏にも生涯禁足の刑を言い渡す。更に雍正帝は皇后の姪にあたる青桜との婚姻を考え直すよう弘暦に強く迫るのだった。(#1「如意の行方」より)
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幼なじみとして慕い合い、皇帝とその側室という関係になってからも、変わらぬ愛を誓う乾隆帝と如懿。だが、妃たちの嫉妬と欲望に満ちた後宮では想像を絶する過酷な運命が待ち受けていた…。悪辣な妃たちの陰謀合戦に野心を抱く侍女たちまでが加わり、張り巡らされた数々の罠はまるで蜘蛛の巣。信じていた友や侍女の裏切りも日常茶飯事という厳しい情勢の中でも権力や悪に屈することなく、一途に皇帝を愛し続け皇后の座へと上り詰めていく如懿。後宮内で最も愛情深く寛容な心を持ちながら、ときには驚くべき行動力で悪を成敗していく。その潔いまでの決断力と何事からも逃げない凛としたヒロインの生きざまが、視聴者から多くの共感や感動を生んだ。
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ヒロインの如懿を演じるのは、「ふたりの人魚」「女帝[エンペラ—]」やハリウッド大作「クラウドアトラス」など幅広い活躍で中国4大女優の1人と謳われるトップ女優、ジョウ・シュン。本作では波瀾万丈な人生を歩むヒロインの少女時代から老境に至るまでを演じきり、多くの演技賞に輝いてきた実力を遺憾なく発揮している。乾隆帝を演じるのは、台湾出身で「花千骨~舞い散る運命、永遠の誓い~」「女医明妃伝~雪の日の誓い~」などヒット作を連発し、今や中国時代劇を代表するスターとなったウォレス・フォ。本作では、如懿への純粋な想いと彼を翻弄する後宮の妃たちとの間で葛藤し、次第に疑心暗鬼になっていく皇帝の役をカリスマあふれる存在感で体現した。真に迫るその演技は多くのファンをドラマに没入させ、あまりの過熱ぶりに彼のWeiboアカウントが閉鎖されるという事態に。その他、「傾城の雪」「三国志Secret of ThreeKingdoms」出演のドン・ジエが裏表激しい皇后役を演じ、「武則天-The Empress-」出演のチャン・チュンニンが如懿を姉のように慕う妃役を好演。また、「ラストエンペラー」以来の再共演となったヴィヴィアン・ウーとジョアン・チェン、「レッドクリフ」シリーズのチャン・フォンイーら、レジェンド級の名優陣がドラマに華を添えている。
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ほぼ同時期に配信され、「如懿伝」とともに中国で大ヒットした「瓔珞〈エイラク〉」。この2作品は舞台も題材も同じでありながら、互いの作中で敵対する妃が主人公になるなど、登場人物の描かれ方が大きく異なっている。「如懿伝」の主人公で嫻妃となる如懿は、後宮の陰謀にさらされながらも乾隆帝への愛を胸に強く生き抜いていく誠実な女性。一方で「瓔珞〈エイラク〉」の嫻妃は、最初は穏やかで優しい女性だったが、数々の苦難を味わったことで冷酷な策略家へと変貌していく。「瓔珞〈エイラク〉」の主人公・瓔珞は亡き姉の復讐を胸にその大胆不敵な行動力で運命を切り開いていく不屈のヒロイン。それが「如懿伝」では、妃になる野心をもって皇帝に近づき、如意の前に立ちはだかる衛嬿婉として描かれている。その他にも「瓔珞〈エイラク〉」では愛情深い人格者として描かれていた皇后が、「如懿伝」では皇后の地位を失うことを恐れて如懿を陥れようとするなど、多くの共通する人物が登場し、異なる描かれ方で楽しませてくれる。
乾隆帝とは幼い頃から想い合う仲。
しかし側室である側福晋に選ばれ、後宮では次々と苦難に見舞われる。
清の第6代皇帝。
善良な青年だったが、権力闘争の中で疑い深く利己的な性格になっていく。
気弱な性格で、他の妃たちと乾隆帝の寵愛を争わない。
如懿を慕い、彼女のために尽くそうとする。
自らの地位を守ることに懸命な皇后。
如意を警戒し、排除しようと暗躍する。
「ふたりの人魚」「女帝[エンペラ—]」やハリウッド大作「クラウドアトラス」など幅広い活躍で中国4大女優の1人と謳われるトップ女優
「如懿伝」は人生で必ず出会う、必ずやるべき作品だったからです。
彼女は幼い頃から自分の運命を変えることは難しいと心得ています。如懿はものわかりのいい女性であり、まっすぐな性格で器の大きい人です。彼女は人として徳のある行いとは何か理解していますし、物事をわきまえています。
劇中によく出てきた「蘭因絮果」(最初のうちは素晴らしいと思えた結婚も最終的には離婚で終わる)という言葉は、この二人の関係をよく表していると思います。二人の関係は決して悪かったわけではありません。花が開いて落ちるのにも理由があるように、何十年も一緒にいる過程でそれぞれが成長し変化を遂げた結果、愛情もこのように消えてしまうことがあるのだと思います。如懿は最後、月明かりの下で息を引き取ります(第87話)。その時の彼女は吹っ切れた様子で、感傷的ではありません。
いろいろなことが積もり積もった結果、髪を切るという決断に至るので、それまでの過程を体験することが準備となりました。
彼はとてもプロフェッショナルです。現場では撮影の間もみんな打ち解けて仲良く過ごしていましたし、美味しいものを持ち寄ってみんなでシェアして食べていましたね。特に印象に残っていることといえば、如懿と乾隆帝が別れる最後のシーンの撮影です。監督が「カット!」と叫んだ後も、彼はずっと泣いて泣いて、震えて震えて…。そんな彼を監督がハグして慰めていました。本当に役に入り込んでいましたね。
如懿が自分の寝殿に戻ってきて扉に寄りかかって黙って涙を流すシーン(第8話)です。この時、彼女は後宮に入って初めて宮中の駆け引きを経験したのだと思います。それまでの如懿は皇帝の愛に守られてずっと世間知らずの状態のままでしたが、この時から、様々な要因によって皇帝にも彼女を守れない時があると悟っていくのです。
270日間という撮影期間は私が経験した中でも最も長いものでした。ですから、気力、忍耐力、体力が試されました。
「如懿伝」が伝えたいテーマとは、宮廷闘争は役に立たず、する必要もなく、愛情があればそれを大切にし、なければ円満に別れた方がいいということです。この人生、人と人の関係において、他人を不愉快にするようなことをする必要はないし、そうすることは自分をも不愉快にすることになるでしょう。
ウィリアム・チョン(張叔平)先生は如懿のいた時代の服飾を精巧に再現してくださいました。私自身、如懿の衣装をもらって大切にしています。
とてもいい声だと思っています。
これはよく受ける質問ですが、どの役も心を込めて演じていますので、どれも好きになってもらえたら嬉しいです。
監督とは楽しくお仕事させていただきました。プリプロの時に私の役はマニキュアを塗っていた方がいいと考えて、青色のマニキュアでもいろんな色の候補を監督に送って選んでもらったのですが、私たちが選んだ色は同じものでした。その時、私たちはたとえ言葉が十分に通じ合えなくても、芸術に関してはお互いに理解し合えると感じました。その後、私たちはこの色を「之華藍」と呼ぶようになりました。また、一緒に仕事がしたいと思う監督や俳優については、口に出さずに願っているので、秘密です(笑)。
これは一人の女性の成長物語です。みなさんに楽しんでいただけたら嬉しいです。
台湾出身で「花千骨~舞い散る運命、永遠の誓い~」「女医明妃伝~雪の日の誓い~」などヒット作を連発し、今や中国時代劇を代表するスター
「如懿伝」とご縁があったからです。とても嬉しかったですし、このドラマとは深い縁があったので参加することができたと感じています。
以前にこの原作小説は読んでいました。この撮影チームではちゃんと清朝の宮廷文化だけでなく皇帝のオンとオフの生活、清朝の宮廷のルールや知識まで教わることができたので、とてもためになりました。
「如懿伝」に描かれた乾隆帝はとてもリアルで写実的で、人間らしい皇帝だと思います。ですから、この役は非常に大きな挑戦だと感じましたし、私自身、この人物をとても好きになりました。また、演じている間は全身全霊で役になりきり、それを楽しむことができました。
乾隆帝と如懿の関係は甘く美しい時もありましたが、意見がぶつかる時もあり、最後には様々な原因から二人は一緒にいられなくなり、離婚ともいえるような騒ぎにもなります。私自身、微に入り細に入り、二人の夫婦関係の結末までを描いている、この一連のストーリーをとても気に入っています。
乾隆帝は如懿を愛していなかったわけではないし、彼女に良くしようと思っていなかったわけではないと思います。彼が天子たる皇帝として仕方なく譲歩しなければないことが多くあった一方、如懿からすれば彼が譲らないところもあったでしょう、二人はやがていろいろな面で食い違っていきます。互いにそれぞれの立場があって、それぞれの役割が違う以上、円満な関係のままではいられなかったのだと思います。
ジョウ・シュンさんとの共演はとても楽しく、とても多くのことを学ぶことができました。彼女は非常に素晴らしい役者さんで、彼女の眼差しを見るだけでこのドラマの世界に入り込めます。これはすごいことだと思います。彼女自身の演技が素晴らしいだけでなく、相手役をもドラマのシチュエーションに引き込む力があるのです。そんなふうに彼女が大変優秀な役者さんだったので、そこから多くのものを得ることができました。
もちろん、日本の視聴者のみなさんにもこのドラマを気に入っていただければと思っています。このドラマを通して中国文化、歴史的文化を知っていただければと思いますし、これまでとは違う宮廷ドラマを日本のみなさんにも楽しんでいただけると思います。
このドラマの美術や衣装はどれも精巧で美しかったです。これはスタッフや監督たちに感謝すべき点ですね。彼らの丁寧な仕事のおかげでドラマの色調は大変美しく、華麗なシーンを実現しています。彼らの努力にとても感謝していますし、おかげ様で心置きなく演技に打ち込むことができました。全てがうまくコーディネイトされていたと思います。
多くの時代劇を演じてきましたが、この作品は私の人生にとって非常に意味のあるものとなりました。なぜならこのドラマが描いている内容はより深く、私にとって非常に挑戦しがいのあるものだったからです。この役はこれまで演じたどの役柄とも違って、とても気に入っています。
これまで演じてきたドラマが日本でもリリースされているのは嬉しいです。日本のみなさんに出演作を見てもらえることは非常にラッキーなことだと感じています。
もちろん、その気持ちはありますが、私は日本語が話せるわけではありませんので…。もしそんなチャンスがあるなら、どんな日本の優秀な監督さんや俳優さんとも一緒に仕事をしてみたいですし、そうなれば嬉しいですね。
見どころはやはり二人のラブストーリーでしょう。乾隆帝と如懿が若き日から歳を重ねるまで経験していく愛の物語に注目してほしいですね。日本のみなさんがこのドラマを応援してくれることに感謝します。これからも多くの作品を通して私を観てもらうことができればと思っています、ありがとうございます。